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2020年11月11日

病の原因は、無理しすぎ、楽しすぎの生き方。中高年期からの体内モードを移行

病は単純な原因から起こる

 病は決して複雑なことが原因で起こるものではありません。高度で複雑な機能をコントロールしている人間の体では、病は複雑な原因から引き起ってはいないというのが、免疫学を40年以上も研究してきた私の考えです。 むしろ、病は、とても単純なことが原因で、しかも、時間を積み重ねて起こるものだと思います。
 現在、医学は検査機器が発達し、遺伝子の解析はもちろん、原因とされる様々な物資までが特定できるようになりましたが、体の能力から考えてみると、どうも一部分だけを捉えて病を治そうとするのは間違っているように思えてなりません。

 自律神経の研究に取り組んでみて根幹の神経系により体のすべてが連動していることがよくわかりました。
 どうして納得できないのは、遺伝子の間違いによって病が起こることが多いという説です。高度な機能を持つ人間の体が、頻繁に遺伝子のコピーを間違えるというのはどうしても腑に落ちないのです。
 10万年かけて高度な進化を遂げてきた人間は、それほどやわな体ではないと思います。 自分の体を自分で攻撃する自己免疫疾患の病も、その奥に隠されてなぞを解くことができました。
 
 病気になる前の自分の生活を思い起こしてみると、病気の原因がわかるとはずです。仕事に責任を課せられるほどの重圧はなかったのか。家族や人間関係、経済的なことで心配ことはなかったのか。介護や労働時間など、体の負荷がなかったか。夜は熟睡できていたのか。酒やたばこの取り過ぎ、暴飲暴食はなかったのか。排気ガスやごみ焼却の悪い環境のなかで働いていなかったか。ストレスが引き金になり、体の一番弱い部分や、もっとも負担のかかる部分に病気は発症していきます。
 
 喉をよく使う職業の人は喉に、テキーラなどの強い酒ものどや肝臓に、立ち仕事の多いひとは腰や足に、ほこりや粉塵の多い環境で働く人は肺に、というように負荷がかかるのです。
 指揮者の小澤征爾さんも歌手の桑田佳祐さんも食道がんになりました。予後は良好で幸いでした。2人とも、ほとばしる情熱を言葉に込めて発するため、喉を使い過ぎているのでしょう。小澤征爾さんは指揮をしているときは言葉を発しませんが、練習の時はすごく情熱的な人だと思います。駄目だしするのも本気で厳しいと思います。桑田佳祐さんも歌に情熱を注ぎメッセージを伝えています。情熱的で過酷な生き方すると、大きな負担がかかる場所は、みんな同じです。
 原因がわかると、その対策を考えることができます。仕事を休むことは必要ですが、仕事を変えなくとも、ケアができます。喉を休ませるための工夫、酒のアルコール度数を下げる、足を温める、マスクなどの予防など対処することが可能です。病を治すためには、原因の気づきから始まります。

 病が起こりやすいのは40代、50代、60代という年齢です。病になる人は、この中高年に推移していくべき体の仕組みの切り替えがうまくできなかったことが考えられます。体の仕組みは若いころと中高年以降では、働きの主体が移行していきます。
 @ エネルギー生成システム
 人間には、酸素を必要としないで糖質から瞬発力を生み出す解糖系と、酸素を取り入れて持久力を生み出すミトコンドリア系の二つのエネルギーの生成システムがあります。
 細胞内で作り出しているエネルギー物質、ATP(アデノシン三リン酸)を使って様々な生命活動を行っています。解糖系のエネルギーは効率が悪くグリコース1分子から2分子のATPしか作り出せないのですが、表皮体温32度という低い体温でも、糖質からエネルギーを素早く作り出すことができます。
 ミトコンドリア系は、食べ物から取り出された水素を、取り入れた酸素と反応させて、深部体温37・5の体温を活用して、時間がかかりますが、グリコース1分子から36分子のATPという大量のエネルギーを作り出します。 ミトコンドリア系は、解糖系の出す乳酸をもらい、共存しています。しかも細胞内でミトコンドリアが細胞分裂を抑制することを条件で寄生しています。この二つのシステムを調和させながら年齢とともに移行させることが健康の要です。若いころは、成長するために細胞分裂を行い増殖を繰り返すため、主体は分裂のしやすい解糖系でエネルギー生成を行います。

 胎児はお母さんのおなかの中で解糖系を優位に働かせ細胞分裂を繰り返していますが、生まれて肺呼吸をすると同時にミトコンドリアが増え始め、3歳ごろにはかなりの数になり、成長を終える15歳ごろまで増え続けます。 ミトゴンドリアが多くなると解糖系は縮小し、以降は、ミトコンドリアが持ち込んだ分裂性遺伝子が働いて、分裂は抑制され成長は止まります。ミトコンドリアの少ない部位、精子、皮膚、髪、骨髄、腸の上皮は解糖系中心で、その後も細胞が生まれ変わります。子供の頃は、解糖系優位なので、朝昼晩の3食とおやつ、とにかく食べないと活力は確保できません。20~50代は、解糖系とミトコンドリア系を共に活用できる調和の取れた時期で若干ミトコンドリア系が優位になります。中高年になると、体の機能に負担をかけずに長く使い続けていくためにミトコンドリア系に移行を始めるが、体の仕組みです。
 エネルギー生成の変遷期には生理的に小食への切り替え時です。しかしこの時期、若いころ同様に食事に依存する解糖系を続けると病を起こすベースを作ります。体温が低くてもエネルギーを作れるため体温を上げるためにエネルギーを使おうとしません。すぐに作れるので酸素も取り入れようとしません。低体温は体の隅々まで酸素が行き渡らなくなります。食べ物への依存は高血糖となり糖尿病の引き金になります。そして低体温、低酸素、高血糖の状態が抜けきらず癌や生活習慣病へ向かいます。
 解糖系の酷使は乳酸の量を増やし、処理するミトコンドリア系の負担が増え、活性酸素による老化が進みます。
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74歳の現役老人です。 マンション管理の清掃と一部管理業務を兼ねて 作業をしています。
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