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2020年11月09日

気づかないうちに炭水化物依存症になっている。

糖質はもともと非常食
 現在多くの人が、人間の主食は最初からコメやパンなどの炭水化物だったと疑わずに思っていることでしょう。しかし、人類の歴史をさかのぼってみれば、そうでないことがわかるはずです。
 人類が誕生したのは約400万年前と言われていますが、文明によって農耕が始まり、穀物を摂取するようになったのはわずか1万年程度。日本に限ると、農耕が始まったのはつい約2000~3000年前の話し手す。  農耕以前の人間は、木の実や野草を摂ったり動物や魚を捕まえたりして食料にしていました。そのような狩猟採集生活で、人間が皆炭水化物をたっぷり摂取していたとは思えません。おそらく、採取できる季節が限られる果実や木の実などから、少量を得ていたに過ぎないでしょう。

 食料となる植物を栽培して育てる手法が生まれてから、人間はようやく穀物を主食とするようになったのです。栽培技術も少しずつ発展して、狩猟採集生活より安定して食糧を手にいられるようになると、人口は爆発的に増えていきました。人間にとって穀物=炭水化物は、多くの人々を養うために大きな役割を担ったのです。
 時代がさらに進み、18世紀になると、フランスで炭水化物の精製技術が開発されました。19世紀になってそれが全世界に普及すると、白いパンを始め精製炭水化物やその加工品が、日常的に摂取されるようになったのです。 精製された炭水化物は、消化吸収が早いため血糖値もすぐに上昇します。このような事態は、実は人類399万年の歴史上初めての出来事です。その意味では、人類の非常事態と言っていいでしょう。

 約400万年の人類史のうち、炭水化物を主食としたのは1万年。それが、なぜ今は必須の栄養素とされたのでしょう。その理由の一つは、長い間、脳が活動するための利用できるエネルギーは、ブドウ糖だけとされていたからです。脳に入る血流は、なんでも通ってくれるわけではありません。「血液脳関門」というバリアがあり、有害な物質が入らないよう守っています。ブドウ糖箱の血液脳関門を通過できますが、脂肪の分解物の一つである脂肪酸は、分子が大きいので通れません。そのため、ブドウ糖反応の唯一のエネルギー源とされてきたのです。しかし、同じ脂質由来のエネルギー源でも、分子量に小さいケトン体は血液脳関門を通ることができます。野生動物のように買い日食糧にありつけるとは限らない生活では、ケトン体が脳の重要なエネルギー源です。
 それは、農耕以前の人間も同じだったでしょうし、現在でも例えば絶食療法中はケトン体が脳の主たるエナルギー源です。実際、ブドウ糖を脳に取り込めないタイプの難治性てんかんでは、脂質が70~80%で糖質がほとんどない「ケトン食」が有効という事実もあります。ケトン体は呼気や尿中にも排泄されるため、余分なエネルギーを排出させるというダイエット効果もあります。
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74歳の現役老人です。 マンション管理の清掃と一部管理業務を兼ねて 作業をしています。
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