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2020年11月08日

ステーキを食べても血糖値は上がらない

私たちが食事で摂った食べ物は、胃腸で消化・分解されて、小腸から吸収されます。いわゆる三大栄養素の一つである炭水化物は、糖質と食物繊維を合わせたものです。このうちエネルギーを持っている糖質は、ほぼ100%、小腸でブドウ糖に分解されて吸収され、肝臓を経由して血管内に出ていきます。これが血糖です。
 したがって、ご飯やパン、麺類などの主食を食べると、血糖値が上がります。特に白米矢代パン、ラーメンなどの精製炭水化物は消化吸収が早く、血糖値が急上昇します。つまり、ブドウ糖や砂糖(ショ糖)と同じような食品なのです。
 同じく三大栄養素のタンパク質は、アミノ酸に分解されて吸収されます。ただアミノ酸は、体を作る材料としての意味が大きいので、エネルギー源としてはあまり考えなくていいでしょう。そして脂質は、脂肪酸やグリセリンに分解されて小腸上皮から吸収されます。小腸上皮の中で中性脂肪に再合成されて、粒子を作ります。これをキロミクロンと言い、リンパ液に入り、リンパ管、胸管を通って最後に静脈に入ります。タンパク質も脂質も、血糖にはなりません。

 炭水化物や資質が持つエネルギーは、私たちが活動するために必要不可欠です。ただ、炭水化物から作られるブドウ糖は、体内にあまり多く備蓄されません。ラ問えば、サッカーなど全力で走ったとすれば、1~2時間で枯渇してしまいます。その点、非常に効率的なのが、脂質エネルギーです。脂質は1g当たり9キロカロリー。炭水化物やタンパク質は、その約半分の4キロカロリー程度です。体重50kg、体脂肪20%の人なら、脂肪の量は10kg。エネルギー量にすると、9万カロリーの貯蓄していることになります。之なら、1~2か月水だけでも生き延びられます。
 脂質は、脂肪酸及び脂肪酸から作られるケトン体が、エネルギー源として利用されます。食後数時間の血糖値の高い時は、主にブドウ糖がエネルギーとして使われますが、そのほかの時間帯は主に脂肪酸やケトン体が使われます

 高血糖は、様々な合併症を敷き起こします。では血糖値が0がいいかというと、そうもいきません。手っ取り早いエネルギー源として利用でき、しかも赤血球には必須なので、ある程度の量を常に確保しておく必要があります。そこで、食事で炭水化物を取れなくても困らないように、アミノ酸やグリセロールや乳酸を利用して、肝臓で常にブドウ糖を合成しています。これを「糖新生」と言います。グリセロールは別名グリセリンで、脂肪の分解物です。
 
 血糖値が低くなると、肝臓で糖新生が行われて血糖を補給しています。当然ながら、血糖値が高ければ、ブドウ糖を合成して補給する必要はありません。食べ物から常にブドウ糖を得ている状態が続いていると,肝臓の糖新生能力が低下していきます。 ぶどう糖は赤血球が生きていくうえで不可欠です。そのため、血糖値上げるシステムは多重にはりめぐらされています。しかし血糖値を下げるものは、インスリンしかありません。インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、ぶどう糖がエネルギー源として利用されたり、グリコーゲンや中性脂肪として貯蔵されたりする時に利用します。インスリンは常に小量分泌されていますが(基礎分泌)、炭水化物をたっぷりとって血糖値が上がる事態になるとインスリンが大量に追加分泌され、ブドウ糖が処理されて血糖値を下げています。
 
 いつも炭水化物を多くとり、常にブドウ糖を外から補給して血糖値が高くなってくると、インスリンが
多量に分泌されます。その状態が繰り返し長期間続くと、インスリンを分泌しているすい臓が疲弊してしまいます。その結果、インスリンの分泌が悪くなったり働きが低下したりして、ますます血糖値が下がりにくくなるという悪循環に陥ってしまうのです。

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74歳の現役老人です。 マンション管理の清掃と一部管理業務を兼ねて 作業をしています。
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