子育て(孫育て)においては、子どもとの適切な「間合い」が大切であることがわかります。子の「間合い」は、他者の子育てを見ているとよくわかるのですが、自分の子や孫と接していると往々にして「間合い」の見切りをしくじるものです。具体的な生活行為の中で、どうすれば適切な間合いの触れ合いをつくりだすことができるのか? 私たちは、親子で調理をする頻度が高い子供の前頭前野機能が高い傾向にあることに注目しました。
私たちは、健常児の調査と同時に、さまざまな認知発達障害のある児童・生徒の調査も行いました。
1年間の成長を追いかけたところ、自閉症や高機能自閉症との診断を受けた子供たちは、様々な前頭前野機能検査、頭頂連合野、側頭連合野それぞれの機能を調べる検査の成績は向上していました。しかし、ダウン症と診断された子供たちと認知機能の伸びはあまりはっきりしませんでした。
生活習慣と前頭前野機能検査成績の伸びの関係性を解析すると、「家族との会話の時間」「休日に親子で過ごす時間の長さ」「親子でスポーツをする頻度」の各項目が高いほど、特に自閉症と高機能自閉症の子供たちで、より伸びていることがわかりました。健常者と同様に、親子の関係が認知機能発達のカギになっているようです。
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