たとえば、国立、社会保障、人口問題研究所の調査では、40歳時の平均余命は男子は未婚30,42年。配偶者あり
39,06年、死別34,95年、離別28,72年、女性が未婚37,18年、配偶者あり45,28年、死別43,32年、離別40,49年
(1995年時点)です。 男女ともに配偶者がいる人よりも、未婚の人のほうが約8年ほど余命が短いのです。
さらに男性の場合、同じ独身であっても、未婚の人よりも離婚した人のほうがさらに短いのです。
死別でも、配偶者のいる人よりも約6年短いのです。 女性はと言えば、離別しても未婚者よりも3年以上長
く、配偶者がいる人との差は約5年程度、死別との差は2年です。面白いことに、女性は死別や離婚で一人になっ
ても、独身のままよりも長生きなのです。 またアメリカでも、独身女性の寿命は既婚女性より平均7〜15年
短く、独身男性より8~17年も短いという調査(ルイスビル大学の研究グループ)もあります。
洋の東西を問わず、妻のいる男性と比べて独身男性は早死にするのです。 死亡原因は日本人の死亡原因の
三大疾患のがん、心臓疾患、脳血管疾患については、妻がいてもいなくても変わりません。しかし、未婚の男
性の場合、肝疾患と事故、離婚した人は事故と自殺、死別した人は自殺と事故が多いのです。
妻に先立たれて自殺する男性は少なくないのでしょう。男性はの場合、精神的に弱いのでしょう。 一人
暮らしの寂しさからお酒を飲み過ぎて混蔵を壊したり、自殺に走るということかもしれません。
男性は、定年でそれまでの職場の人間関係がなくなってしまうと、家族以外の人間関係が全くなくなってし
まう人は少なくありません。年をとればとるほど、友達や仲間をうまく作れなくなります。そのうえ、奥さん
と離婚したり、先立たれてしまうと、話し相手すらいなくなってしまいます。
女性の場合には、それほど極端なことはないのです。それどころか、ご主人に先立たれて女性のほうが、
それまでの世話から解放されて、自由に友達と旅行に行ったり、遊びに行くことができるようになり、生き生
きと暮らしているという話はよく聞きます。
いずれにしろ、男性と女性は生理的にも精神的にも違うことが分かります。やはり、女性のほうが肉体的だ
けでなく精神的にも強く、長生きできるのです。
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