2014年07月10日
田中将が右ひじ炎症でDL入り
田中将が右ひじ炎症でDL入り、
球宴には上原が代替選出
ニューヨーク・ヤンキースは現地9日、
田中将大投手を右ひじの炎症により15日間の故障者リスト(DL)に登録した。
田中は、
8日に敵地で行われたクリーブランド・インディアンス戦に先発し、
7回途中5失点で今季4敗目(12勝)を喫したが、
その試合後に右ひじの痛みをトレーナーに訴えたもよう。
そして、
MRI検査を行い、
現在は診断結果を待っている段階だという。
ヤンキースのジョー・ジラルディ監督によると、
試合前には同箇所の不調は見られなかったとのこと。
ヤンキースは今季、
先発投手の故障が相次ぎ、
エース左腕C.C.サバシア(右ひざ)、
マイケル・ピネダ(右肩)、
イバン・ノバ(トミー・ジョン手術)
がそれぞれ長期離脱。
開幕ローテーションに名前を連ねていたメンバーのうち、
黒田博樹のみが先発陣を支える状況となっている。
ジラルディ監督は、
田中の離脱について
「彼の功績や、
勝利数、
クオリティスタートの記録を考えると、
代役を見つけるのが難しい」
とコメント。
また、
キャプテンのデレク・ジーター遊撃手は、
「田中がどれだけ重要な選手だったかは言うまでもないだろう。
彼はチームの大黒柱だ」
と語っている。
なお、
田中は15日に行われる第85回オールスターゲームに選ばれていたが、
代替選手としてボストン・レッドソックスの上原浩治投手が初選出を果たした。
インディアンスのニック・スウィシャー一塁手は現地8日、
地元で行われたヤンキース戦の6回に、
相手先発の田中将大投手から今季第7号の逆転2ランアーチを放った。
ヤンキース田中将大
右肘痛の背景と不安視される最悪のケース
ヤンキースの田中将大投手(25)が9日(日本時間10日)、
右肘炎症のため、
15日間の故障者リスト入りした。
前日8日のインディアンス戦で7回途中まで投げた後に、
痛みを訴えたという。
ジラルディ監督はこの日、
田中が遠征先のクリーブランドからニューヨークに戻って磁気共鳴画像装置(MRI)検査を受けたことを認めた。
今季18試合に先発して12勝4敗。防御率2.51の好成績で、
選手間投票1位になって球宴初出場を決めたばかりの田中の離脱は、
ヤンキースにとって大きな衝撃だ。
米スポーツネットのESPNの電子版は
「肘の痛みは、
結果的にトミー・ジョン(靭帯再建)手術に至る靭帯の損傷のサインであることが、しばしばあるだけに、
田中の状況は、
更に深刻なものになるかもしれないが、
ヤンキースは、
チームドクターのクリストファー・アフマド医師がMRI検査の結果を診断するまで、肘の状態について詳細を語ろうとしない」と、
伝えている。
多くの投手が、
痛み=MRI=靭帯損傷=トミー・ジョン手術、
という一連の経緯を辿る歴史があるだけに、
ニューヨークの地元メディアも最悪のケースを心配する。
同記事の中で、
ジラルディ監督は「MRIと聞くと皆、
不安になるだろうけれど、
ドクターに看てもらうまで、
私から言えることはない」
と語っている。
サバシアが長期離脱するなど苦しい先発事情の中、
実質エースの働きを担っていただけに
「現時点でも損失だし、
長期化すれば、
更に損失は大きくなる。
彼が今までチームのためにやってきたことを思えば、
彼の替わりを探すことは難しい」と、
かけがえのない右腕の離脱を嘆いた。
この時点では、
トミー・ジョン手術を要する靭帯損傷と診断された訳ではないが、
万が一、
最悪の結果になった場合を考える時、
ふと甦るのが、
5月3日、
レイズのマドン監督が田中についての印象をインタビューした時のコメントだ。
「私は、
彼のスプリットの多さに注目している。
私はスプリットを多投することに、
常に懸念を持っている。
若い選手が多くのスプリットを投げると肘や前腕に負担が掛かって故障に繋がるケースがあるからだ。
田中はまだ25歳という若い選手だが、
あれだけスプリットを投げて、
この先2、3年、
どんな影響が出てくるのか、
注目している」と語った。
マイナーコーチの経験が抱負なマドン監督は、
5月上旬の時点で田中のスプリットの多さを懸念していたことになる。
MLBの記録データを扱うサイト「FanGraphs」によると、
今季田中が投げたスプリットは全体の25・1%。
同監督は「ダルビッシュもスプリットを投げるが、
田中程多くはないし、
上原は1イニングだけだから、
それ程、
球数は多くならない」と、
日本人投手の中でも田中の特異さについて言及した。
更に過去に遡れば、
田中が楽天時代の日本シリーズ第6戦で160球を投げたニュースは、
米国でも驚きを持って伝えられ、
投球過多を懸念する声が起こった。
レッドソックスのヘンリー・オーナーは田中の160球登板に
「驚いた」
と率直な感想を語り、
「才能ある選手を高額な投資で獲得しようとすれば、
投資する側は、
肩、
肘の疲労とそれに伴うリスクを念頭に置くべきだろう」
と語っている。
リトルリーグのレベルから球数制限や休日の確保が規約化されている米国と比べて日本人投手は若い頃から球数を投げ込んでいるし、
連投も多い。
過去にメジャーデビューを果たしてから、
米国でトミー・ジョン手術を受けた日本人選手は、
松坂の他に、
田沢純一(レッドソックス)、藤川球児(カブス)、
前日、
念願のメジャー初登板を果たした和田毅(カブス)がいる。
社会人から頭角を現した田沢以外は、
いずれも甲子園を涌かせた高校時代から一線で注目を浴びてきた投手たちだ。
松坂は典型的な先発完投型だったし、
藤川は阪神時代の07年に有名な
「炎の10連投」
をやってのけている。
メジャーでは到底ありえない数字だ。
高校時代から甲子園で投げ、楽天では7年で公式戦175試合に登板した田中の肩、肘について、
メジャー側は慎重だった。
新ポスティング制度の設立が遅れて、
交渉時間が制限された中、
田中は1月に渡米してロサンゼルス滞在中に健康診断を行い、
入札球団が診断結果をシェアできるようにした。
交渉が成立したヤンキースは1月の正式入団前にも再度、
球団のメディカルチェックをしているだけに、
今回の痛みは、
日本時代の疲労の蓄積ではなく、
渡米後、
慣れない中4日での登板が続いたからかもしれない。
現時点で確かなのは、
前半戦最終戦13日と15日のオールスターでの登板はないということ。
9日のDL入りなら
(後日最終登板日の8日に遡る事も可能)
最短で24日に戦列復帰が可能。
実質、
先発が2回飛ぶだけで済む。
軽症であることを願うばかりだ。
ecar
球宴には上原が代替選出
ニューヨーク・ヤンキースは現地9日、
田中将大投手を右ひじの炎症により15日間の故障者リスト(DL)に登録した。
田中は、
8日に敵地で行われたクリーブランド・インディアンス戦に先発し、
7回途中5失点で今季4敗目(12勝)を喫したが、
その試合後に右ひじの痛みをトレーナーに訴えたもよう。
そして、
MRI検査を行い、
現在は診断結果を待っている段階だという。
ヤンキースのジョー・ジラルディ監督によると、
試合前には同箇所の不調は見られなかったとのこと。
ヤンキースは今季、
先発投手の故障が相次ぎ、
エース左腕C.C.サバシア(右ひざ)、
マイケル・ピネダ(右肩)、
イバン・ノバ(トミー・ジョン手術)
がそれぞれ長期離脱。
開幕ローテーションに名前を連ねていたメンバーのうち、
黒田博樹のみが先発陣を支える状況となっている。
ジラルディ監督は、
田中の離脱について
「彼の功績や、
勝利数、
クオリティスタートの記録を考えると、
代役を見つけるのが難しい」
とコメント。
また、
キャプテンのデレク・ジーター遊撃手は、
「田中がどれだけ重要な選手だったかは言うまでもないだろう。
彼はチームの大黒柱だ」
と語っている。
なお、
田中は15日に行われる第85回オールスターゲームに選ばれていたが、
代替選手としてボストン・レッドソックスの上原浩治投手が初選出を果たした。
インディアンスのニック・スウィシャー一塁手は現地8日、
地元で行われたヤンキース戦の6回に、
相手先発の田中将大投手から今季第7号の逆転2ランアーチを放った。
ヤンキース田中将大
右肘痛の背景と不安視される最悪のケース
ヤンキースの田中将大投手(25)が9日(日本時間10日)、
右肘炎症のため、
15日間の故障者リスト入りした。
前日8日のインディアンス戦で7回途中まで投げた後に、
痛みを訴えたという。
ジラルディ監督はこの日、
田中が遠征先のクリーブランドからニューヨークに戻って磁気共鳴画像装置(MRI)検査を受けたことを認めた。
今季18試合に先発して12勝4敗。防御率2.51の好成績で、
選手間投票1位になって球宴初出場を決めたばかりの田中の離脱は、
ヤンキースにとって大きな衝撃だ。
米スポーツネットのESPNの電子版は
「肘の痛みは、
結果的にトミー・ジョン(靭帯再建)手術に至る靭帯の損傷のサインであることが、しばしばあるだけに、
田中の状況は、
更に深刻なものになるかもしれないが、
ヤンキースは、
チームドクターのクリストファー・アフマド医師がMRI検査の結果を診断するまで、肘の状態について詳細を語ろうとしない」と、
伝えている。
多くの投手が、
痛み=MRI=靭帯損傷=トミー・ジョン手術、
という一連の経緯を辿る歴史があるだけに、
ニューヨークの地元メディアも最悪のケースを心配する。
同記事の中で、
ジラルディ監督は「MRIと聞くと皆、
不安になるだろうけれど、
ドクターに看てもらうまで、
私から言えることはない」
と語っている。
サバシアが長期離脱するなど苦しい先発事情の中、
実質エースの働きを担っていただけに
「現時点でも損失だし、
長期化すれば、
更に損失は大きくなる。
彼が今までチームのためにやってきたことを思えば、
彼の替わりを探すことは難しい」と、
かけがえのない右腕の離脱を嘆いた。
この時点では、
トミー・ジョン手術を要する靭帯損傷と診断された訳ではないが、
万が一、
最悪の結果になった場合を考える時、
ふと甦るのが、
5月3日、
レイズのマドン監督が田中についての印象をインタビューした時のコメントだ。
「私は、
彼のスプリットの多さに注目している。
私はスプリットを多投することに、
常に懸念を持っている。
若い選手が多くのスプリットを投げると肘や前腕に負担が掛かって故障に繋がるケースがあるからだ。
田中はまだ25歳という若い選手だが、
あれだけスプリットを投げて、
この先2、3年、
どんな影響が出てくるのか、
注目している」と語った。
マイナーコーチの経験が抱負なマドン監督は、
5月上旬の時点で田中のスプリットの多さを懸念していたことになる。
MLBの記録データを扱うサイト「FanGraphs」によると、
今季田中が投げたスプリットは全体の25・1%。
同監督は「ダルビッシュもスプリットを投げるが、
田中程多くはないし、
上原は1イニングだけだから、
それ程、
球数は多くならない」と、
日本人投手の中でも田中の特異さについて言及した。
更に過去に遡れば、
田中が楽天時代の日本シリーズ第6戦で160球を投げたニュースは、
米国でも驚きを持って伝えられ、
投球過多を懸念する声が起こった。
レッドソックスのヘンリー・オーナーは田中の160球登板に
「驚いた」
と率直な感想を語り、
「才能ある選手を高額な投資で獲得しようとすれば、
投資する側は、
肩、
肘の疲労とそれに伴うリスクを念頭に置くべきだろう」
と語っている。
リトルリーグのレベルから球数制限や休日の確保が規約化されている米国と比べて日本人投手は若い頃から球数を投げ込んでいるし、
連投も多い。
過去にメジャーデビューを果たしてから、
米国でトミー・ジョン手術を受けた日本人選手は、
松坂の他に、
田沢純一(レッドソックス)、藤川球児(カブス)、
前日、
念願のメジャー初登板を果たした和田毅(カブス)がいる。
社会人から頭角を現した田沢以外は、
いずれも甲子園を涌かせた高校時代から一線で注目を浴びてきた投手たちだ。
松坂は典型的な先発完投型だったし、
藤川は阪神時代の07年に有名な
「炎の10連投」
をやってのけている。
メジャーでは到底ありえない数字だ。
高校時代から甲子園で投げ、楽天では7年で公式戦175試合に登板した田中の肩、肘について、
メジャー側は慎重だった。
新ポスティング制度の設立が遅れて、
交渉時間が制限された中、
田中は1月に渡米してロサンゼルス滞在中に健康診断を行い、
入札球団が診断結果をシェアできるようにした。
交渉が成立したヤンキースは1月の正式入団前にも再度、
球団のメディカルチェックをしているだけに、
今回の痛みは、
日本時代の疲労の蓄積ではなく、
渡米後、
慣れない中4日での登板が続いたからかもしれない。
現時点で確かなのは、
前半戦最終戦13日と15日のオールスターでの登板はないということ。
9日のDL入りなら
(後日最終登板日の8日に遡る事も可能)
最短で24日に戦列復帰が可能。
実質、
先発が2回飛ぶだけで済む。
軽症であることを願うばかりだ。
ecar
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