2014年07月10日
「ミライース」 ガソリン車低燃費トップ
「ミライース」
ガソリン車低燃費トップに返り咲き
ダイハツ工業は9日、
軽自動車「ミライース」を一部改良して発売したと発表した。
新型エンジンの搭載などで燃費性能をガソリン1リットル当たり
33.4キロから35.2キロまで改善、
スズキの
「アルトエコ」(35.0キロ)を
上回りガソリン車トップに返り咲いた。
新しいミライースは燃焼効率が向上した新型エンジンを用いたほか、
減速時の運動エネルギーによる発電量を増加させ、
発電に使うガソリンの消費量を抑えることで低燃費化した。
改良コストは部品原価の見直しなどで吸収し、
価格は従来モデルから据え置いて
76万6286〜131万6572円とした。
上半期の新車販売、
軽「タント」が首位に
2位アクア、
3位はフィット
今年上半期(1〜6月)の車名別国内新車販売台数は、
ダイハツ工業の軽自動車
「タント」が前年同期比92・8%増の13万5688台で首位だった。
4月の消費税増税後に多くの車種が前年割れするなか、
燃費性能の良さや室内空間の広さで根強い人気を保ち、
4〜6月までの3カ月連続でトップを獲得した。
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が4日発表した。
軽自動車が上半期のトップとなるのは、
2009年の「ワゴンR」以来5年ぶり。
2位はトヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「アクア」、
3位はHVが人気のホンダの小型車「フィット」、
4位はトヨタのHV「プリウス」とHV勢が続いた。
軽自動車は増税前の駆け込み需要の受注残が販売を下支えし、
5位の日産自動車
「デイズ」や
6位のホンダ「N−BOX」など、
上位10車種のうち7車種を占めた。
併せて発表した6月の販売台数はダイハツの
タントが前年同月比約2倍の2万1323台で
3カ月連続の首位だった。
2位はトヨタ「アクア」、
3位はホンダ「フィット」だった。
ここでも上位10車種のうち軽が6車種を占めたほか、
ホンダが昨年12月に発売した小型のスポーツ用多目的車(SUV)
「ヴェゼル」が10位に入った。
国内復権ディーゼル車、エコカーの一角に
「5年乗ればもとが取れる」
ディーゼル車が国内で復権を遂げつつある。
排ガスが汚いという負のイメージを覆すクリーンディーゼル車の普及に伴い、燃費性能の高さや力強い走りが再評価され、
販売台数を伸ばしている。
マツダは6月発表した新型1500ccディーゼルエンジンを小型車「デミオ」に搭載、
軽自動車とハイブリッド車(HV)以外で国内最高の低燃費を実現する見込みで、
市場拡大に弾みを付けそうだ。
「(ディーゼル車が普及している)欧州では1500ccクラスが主戦場だ。
単に燃費がいいだけでなく、
走りを楽しめる車をこのクラスでも投入したい」
マツダパワートレイン開発本部の広瀬一郎本部長はこう強調する。
同社は現在、
独自の低燃費技術「スカイアクティブ」を活用した2200ccディーゼルエンジンを3車種に搭載。
うちスポーツ用多目的車(SUV)「CX−5」は約8割、
中型車「アテンザ」は約7割のユーザーがディーゼル車を選んでおり、
小型車にも選択肢を広げることで需要を底上げしたい考えだ。
◆燃費で首位
新型1500ccディーゼルエンジンは、
欧州向けデミオに搭載している1600ccエンジンに比べ燃費性能を15〜20%改善。
この結果、
今夏以降に発売する新型デミオの燃費性能は、
軽とHV以外で国内首位を走るトヨタ自動車の小型車
「パッソ」(ガソリン1リットル当たり27.6キロ)を上回るという。
マツダ幹部は
「燃費トップを掲げて国内のディーゼル市場を開拓したい」と意気込む。
燃費が良いディーゼル車は、
1980年代後半に5%程度の販売シェアがあったが、
大気汚染の原因としてやり玉に挙がり、
販売台数が急落。
2010年までは年間1万台以下で推移していた。
ただ、
排ガス規制の強化に加え、
自動車メーカーが研究開発に注力。
大気汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)などを抑えるクリーンディーゼル技術が確立し、
欧州ではエコカーの代名詞になった。
国内でもマツダのほか独BMW、
独メルセデス・ベンツなどの欧州車が牽引(けんいん)、
13年度には前年度比4割増の7万8384台まで市場が拡大。
充電器の普及不足で伸び悩む電気自動車(EV)の約5倍だ。
国内販売の3割をディーゼル車が占めるというBMWジャパンの担当者は、
その魅力について
「燃費などの経済性と環境性能、
運動性能という三拍子がそろっている」と説明する。
ガソリン価格は、
円安や消費税増税に加え、ウクライナやイラク情勢の緊迫化による原油高で高騰。
ディーゼル車に使う軽油との価格差は、
レギュラーで1リットル当たり約20円、
ハイオクなら約30円と大きく、
経済性は大きな購入動機になり得る。
一方、
ディーゼルエンジンは爆発力が強く、
頑丈に作る必要があるほか、
排ガスの浄化装置も必要になるため車両価格はガソリン車より20万〜30万円高い。
ただ
「5年程度乗れば燃料代と減税でもとが取れる」
(自動車大手幹部)との指摘もある。
「日本ではディーゼル車は売れない」という
“常識”にとらわれ、
国内メーカーの技術開発は欧州勢に後れをとっているのが実情だ。
これまでもクリーンディーゼル車を投入してきたが需要を十分喚起できなかった。
しかし今年4月、
本格普及に向けてトヨタやホンダ、
日産自動車など乗用車メーカー8社が業界横断で内燃機関の研究組織を設立。
ディーゼルエンジンの共同開発に取り組んでおり、
これからはHVやEVに続くエコカーとしてディーゼル車の認知度が高まりそうだ。
ecar
ガソリン車低燃費トップに返り咲き
ダイハツ工業は9日、
軽自動車「ミライース」を一部改良して発売したと発表した。
新型エンジンの搭載などで燃費性能をガソリン1リットル当たり
33.4キロから35.2キロまで改善、
スズキの
「アルトエコ」(35.0キロ)を
上回りガソリン車トップに返り咲いた。
新しいミライースは燃焼効率が向上した新型エンジンを用いたほか、
減速時の運動エネルギーによる発電量を増加させ、
発電に使うガソリンの消費量を抑えることで低燃費化した。
改良コストは部品原価の見直しなどで吸収し、
価格は従来モデルから据え置いて
76万6286〜131万6572円とした。
上半期の新車販売、
軽「タント」が首位に
2位アクア、
3位はフィット
今年上半期(1〜6月)の車名別国内新車販売台数は、
ダイハツ工業の軽自動車
「タント」が前年同期比92・8%増の13万5688台で首位だった。
4月の消費税増税後に多くの車種が前年割れするなか、
燃費性能の良さや室内空間の広さで根強い人気を保ち、
4〜6月までの3カ月連続でトップを獲得した。
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が4日発表した。
軽自動車が上半期のトップとなるのは、
2009年の「ワゴンR」以来5年ぶり。
2位はトヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「アクア」、
3位はHVが人気のホンダの小型車「フィット」、
4位はトヨタのHV「プリウス」とHV勢が続いた。
軽自動車は増税前の駆け込み需要の受注残が販売を下支えし、
5位の日産自動車
「デイズ」や
6位のホンダ「N−BOX」など、
上位10車種のうち7車種を占めた。
併せて発表した6月の販売台数はダイハツの
タントが前年同月比約2倍の2万1323台で
3カ月連続の首位だった。
2位はトヨタ「アクア」、
3位はホンダ「フィット」だった。
ここでも上位10車種のうち軽が6車種を占めたほか、
ホンダが昨年12月に発売した小型のスポーツ用多目的車(SUV)
「ヴェゼル」が10位に入った。
国内復権ディーゼル車、エコカーの一角に
「5年乗ればもとが取れる」
ディーゼル車が国内で復権を遂げつつある。
排ガスが汚いという負のイメージを覆すクリーンディーゼル車の普及に伴い、燃費性能の高さや力強い走りが再評価され、
販売台数を伸ばしている。
マツダは6月発表した新型1500ccディーゼルエンジンを小型車「デミオ」に搭載、
軽自動車とハイブリッド車(HV)以外で国内最高の低燃費を実現する見込みで、
市場拡大に弾みを付けそうだ。
「(ディーゼル車が普及している)欧州では1500ccクラスが主戦場だ。
単に燃費がいいだけでなく、
走りを楽しめる車をこのクラスでも投入したい」
マツダパワートレイン開発本部の広瀬一郎本部長はこう強調する。
同社は現在、
独自の低燃費技術「スカイアクティブ」を活用した2200ccディーゼルエンジンを3車種に搭載。
うちスポーツ用多目的車(SUV)「CX−5」は約8割、
中型車「アテンザ」は約7割のユーザーがディーゼル車を選んでおり、
小型車にも選択肢を広げることで需要を底上げしたい考えだ。
◆燃費で首位
新型1500ccディーゼルエンジンは、
欧州向けデミオに搭載している1600ccエンジンに比べ燃費性能を15〜20%改善。
この結果、
今夏以降に発売する新型デミオの燃費性能は、
軽とHV以外で国内首位を走るトヨタ自動車の小型車
「パッソ」(ガソリン1リットル当たり27.6キロ)を上回るという。
マツダ幹部は
「燃費トップを掲げて国内のディーゼル市場を開拓したい」と意気込む。
燃費が良いディーゼル車は、
1980年代後半に5%程度の販売シェアがあったが、
大気汚染の原因としてやり玉に挙がり、
販売台数が急落。
2010年までは年間1万台以下で推移していた。
ただ、
排ガス規制の強化に加え、
自動車メーカーが研究開発に注力。
大気汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)などを抑えるクリーンディーゼル技術が確立し、
欧州ではエコカーの代名詞になった。
国内でもマツダのほか独BMW、
独メルセデス・ベンツなどの欧州車が牽引(けんいん)、
13年度には前年度比4割増の7万8384台まで市場が拡大。
充電器の普及不足で伸び悩む電気自動車(EV)の約5倍だ。
国内販売の3割をディーゼル車が占めるというBMWジャパンの担当者は、
その魅力について
「燃費などの経済性と環境性能、
運動性能という三拍子がそろっている」と説明する。
ガソリン価格は、
円安や消費税増税に加え、ウクライナやイラク情勢の緊迫化による原油高で高騰。
ディーゼル車に使う軽油との価格差は、
レギュラーで1リットル当たり約20円、
ハイオクなら約30円と大きく、
経済性は大きな購入動機になり得る。
一方、
ディーゼルエンジンは爆発力が強く、
頑丈に作る必要があるほか、
排ガスの浄化装置も必要になるため車両価格はガソリン車より20万〜30万円高い。
ただ
「5年程度乗れば燃料代と減税でもとが取れる」
(自動車大手幹部)との指摘もある。
「日本ではディーゼル車は売れない」という
“常識”にとらわれ、
国内メーカーの技術開発は欧州勢に後れをとっているのが実情だ。
これまでもクリーンディーゼル車を投入してきたが需要を十分喚起できなかった。
しかし今年4月、
本格普及に向けてトヨタやホンダ、
日産自動車など乗用車メーカー8社が業界横断で内燃機関の研究組織を設立。
ディーゼルエンジンの共同開発に取り組んでおり、
これからはHVやEVに続くエコカーとしてディーゼル車の認知度が高まりそうだ。
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