2014年09月20日
デング熱蚊が死滅する10月には感染終息。専門家「卵で越冬もウイルスは次世代に伝わらない」
おはようございます、ecarです。
今日は【デング熱蚊が死滅する10月には感染終息へ。専門家「卵で越冬もウイルスは次世代に伝わらない」】 をお届けします。
デング熱は蚊が媒介するウイルスによる疾患で、
アジア、
中南米など世界の広範な地域で流行している。
症状としては発熱、
頭痛、
筋肉痛や皮膚の発疹等が症状として現れるが、
症状が出ない不顕性感染もあるという。
人から人に直接感染することはない。
デング熱の国内感染者が8月末の感染判明から、
現在までに140人を超えた。
涼しくなるとウイルスを媒介する蚊がいなくなるため、
デング熱も終息するという情報は本当だろうか。
これからどんな対策が必要なのか。
感染症対策に取り組む専門家に聞いてみた。
蚊にさされてから症状が出るまでの潜伏期間は2〜15日、
3〜7日で発症
症状としては、
突然の発熱、
激しい頭痛、
関節痛、
筋肉痛、
発疹等が出て、
蚊にさされてから症状が出るまでの潜伏期間は2〜15日といわれ、
多くは3日から7日で発症するという。
デング熱自体は
「国内のデング熱の感染は約70年ぶり」
ということで大きく報じられているが、
アジアなどでは元々多く、
仕事へ海外に行き、
帰国した人が発症する例は国内でも多い。
予防法をある保健所に聞くと
「肌の露出をひかえる、虫さされスプレーをご利用いただくのがいちばんよいのでは」と話している。
デング熱についての詳しい内容は、
厚生労働省の公式サイトや保健所のサイトなどに掲載されている。
デング熱はデングウイルスが感染して発症する熱性感染症で、
発熱や頭痛、
ひふの発疹などが、
主な症状だ。
蚊が感染を媒介し、
人間から人間へ直接感染することはない。
有効なワクチンはないものの、
体内からウイルスが消失すると症状も改善する比較的良好な感染症だ。
感染しても発症しないことが多い。
熱帯や亜熱帯の全域で流行している。
日本では近年、
200名前後の感染が毎年報告されてきたが、
昨年の外国人渡航者の症例を除いて国内感染は報告されていなかった。
しかし、
今年8月末、東京都立代々木公園で感染したとみられる複数の患者が判明し、
国内感染の疑いが強まった。
患者が全国的に点在し、
いまだにわずかながらも患者数が増え続けていることから、
デング熱への不安が解消されないまま、
秋を迎えている。
国内ではヤブカの一種であるヒトスジシマカが媒介する。
このヒトスジシマカの生態が、
デング熱流行と終息のカギを握っている。
大阪府健康医療部保健医療室医療対策課の田邉雅章参事(感染症対策担当)が次のように話す。
「ヒトスジシマカは5月から10月まで活動し、
成虫は10月下旬には死滅します。卵で越冬しますが、
卵を通じてデングウイルスが次世代に伝わったとの報告はありません。
成虫の寿命は30日から40日ですので、
デングウイルスに感染している成虫がまもなく死滅すると、
デング熱は終息に向かうと思われます」
今年は例年にも増して、
秋の深まりが待たれるところだ。
田邉参事ら感染症対策チームの府民に対する役割は、
感染症に関する適切な注意の喚起と、
過剰な不安の軽減。
一方、
デング熱発生以降の経緯を振り返ると、
主な感染場所が東京都心の著名な公園だったこと、
女性タレントが番組ロケ中に感染したこと、
楽しいはずの夏休みの旅行で感染した患者が相次いだことなどが衝撃の連鎖を招き、
さまざまな憶測を呼んで、
やや上滑り的な関心事に発展した一面が否定できない。
田邉参事は
「デング熱の患者数は多いですが、
きわめて深刻な症状は報告されていません。
大阪府下でも代々木公園での感染者が3名確認されましたが、
3名とも順調に回復されました」と、
冷静に受け止めている。
大阪府では、
感染症対策の一環として、
2003年から毎年、
蚊の捕集調査を実施してきた。
今年も6月から10月まで年8回、
府内の15カ所で蚊を採集して調査。
現在までに、
5回の調査で2053匹の蚊を採集して検査したが、
デング熱や日本脳炎を引き起こすウイルスを保有する蚊はいなかった。
引き続き10月まで調査を継続し、
監視体制は緩めないという。
田邉参事は
「念のため用心を重ねてほしい」
と注意を促す。
第1の対策は成虫による感染から身を守ることだ。
「蚊にさされそうな野山や公園に出かける際には、
長そで長ズボンの着用を心掛けてください。
蚊を寄せ付けない蚊取り線香をたくことも効果的です」
厚生労働省作成のデング熱対策手引きによると、
夜間使用されている蚊取り線香、蚊取りマットなどの殺虫剤は、
殺虫効果の他にも、
蚊を屋内に侵入させない効果も期待されるため、
昼間から殺虫剤を使用する方法も効果的という。
蚊取り線香などは季節外れとしまわずに、
今しばらく身近に置いて活用したいものだ。
第2の対策は幼虫発生源の根絶だ。
蚊の幼虫であるボウフラのすみかといえば、
池やドブ川を思い浮かべるが、
ヒトスジシマカは、
ごく小さな水たまりに好んで卵を産む。
植木鉢の下の受け皿、
置き忘れたつぼ、
捨てられたままの空き缶やビニール袋などに水がたまり、
ボウフラがわいてしまう。
「庭やベランダなど、
身近なところで不用意な水たまりを作らないよう、
習慣づけてください」
家庭菜園のバケツは使っていないとき、
伏せておくだけでもいい。
日ごろから自宅や会社、
学校の周囲を清掃するのも、
ボウフラ防除に役立つ。
田邉参事がもっとも強調するのが、
デング熱の教訓を、
来年以降に生かすことだ。
「マラリア、
コレラなど、
デング熱以上に注意すべき感染症が少なからずあります。
海外旅行に出かける際、
旅行先でどんな感染症のリスクがあるかを事前に調べ、
必要があれば予防接種などの適切な措置を取りたい」
情報収集にはインターネットが効果的。
たとえば厚生労働省検疫所のホームページで、
渡航地域別に感染症の状況や対策に関する情報を入手することができる。
田邉参事は「有益な情報を集めて感染症のリスクがあることを知ったうえで、
むやみに怖がることなく感染症と向き合う。
自分の身を守り、
周囲への感染症の広がりを防いで互いに健康を支え合う機運を醸成してほしい」
と話す。
国際交流の推進に伴い、
感染症のボーダレス化も加速しつつある。
デング熱の教訓からグローバル化の時代を生き抜く知恵を学びたい。
本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。
それでは、「ごきげんよう!」ecar
今日は【デング熱蚊が死滅する10月には感染終息へ。専門家「卵で越冬もウイルスは次世代に伝わらない」】 をお届けします。
デング熱は蚊が媒介するウイルスによる疾患で、
アジア、
中南米など世界の広範な地域で流行している。
症状としては発熱、
頭痛、
筋肉痛や皮膚の発疹等が症状として現れるが、
症状が出ない不顕性感染もあるという。
人から人に直接感染することはない。
デング熱の国内感染者が8月末の感染判明から、
現在までに140人を超えた。
涼しくなるとウイルスを媒介する蚊がいなくなるため、
デング熱も終息するという情報は本当だろうか。
これからどんな対策が必要なのか。
感染症対策に取り組む専門家に聞いてみた。
蚊にさされてから症状が出るまでの潜伏期間は2〜15日、
3〜7日で発症
症状としては、
突然の発熱、
激しい頭痛、
関節痛、
筋肉痛、
発疹等が出て、
蚊にさされてから症状が出るまでの潜伏期間は2〜15日といわれ、
多くは3日から7日で発症するという。
デング熱自体は
「国内のデング熱の感染は約70年ぶり」
ということで大きく報じられているが、
アジアなどでは元々多く、
仕事へ海外に行き、
帰国した人が発症する例は国内でも多い。
予防法をある保健所に聞くと
「肌の露出をひかえる、虫さされスプレーをご利用いただくのがいちばんよいのでは」と話している。
デング熱についての詳しい内容は、
厚生労働省の公式サイトや保健所のサイトなどに掲載されている。
デング熱はデングウイルスが感染して発症する熱性感染症で、
発熱や頭痛、
ひふの発疹などが、
主な症状だ。
蚊が感染を媒介し、
人間から人間へ直接感染することはない。
有効なワクチンはないものの、
体内からウイルスが消失すると症状も改善する比較的良好な感染症だ。
感染しても発症しないことが多い。
熱帯や亜熱帯の全域で流行している。
日本では近年、
200名前後の感染が毎年報告されてきたが、
昨年の外国人渡航者の症例を除いて国内感染は報告されていなかった。
しかし、
今年8月末、東京都立代々木公園で感染したとみられる複数の患者が判明し、
国内感染の疑いが強まった。
患者が全国的に点在し、
いまだにわずかながらも患者数が増え続けていることから、
デング熱への不安が解消されないまま、
秋を迎えている。
国内ではヤブカの一種であるヒトスジシマカが媒介する。
このヒトスジシマカの生態が、
デング熱流行と終息のカギを握っている。
大阪府健康医療部保健医療室医療対策課の田邉雅章参事(感染症対策担当)が次のように話す。
「ヒトスジシマカは5月から10月まで活動し、
成虫は10月下旬には死滅します。卵で越冬しますが、
卵を通じてデングウイルスが次世代に伝わったとの報告はありません。
成虫の寿命は30日から40日ですので、
デングウイルスに感染している成虫がまもなく死滅すると、
デング熱は終息に向かうと思われます」
今年は例年にも増して、
秋の深まりが待たれるところだ。
田邉参事ら感染症対策チームの府民に対する役割は、
感染症に関する適切な注意の喚起と、
過剰な不安の軽減。
一方、
デング熱発生以降の経緯を振り返ると、
主な感染場所が東京都心の著名な公園だったこと、
女性タレントが番組ロケ中に感染したこと、
楽しいはずの夏休みの旅行で感染した患者が相次いだことなどが衝撃の連鎖を招き、
さまざまな憶測を呼んで、
やや上滑り的な関心事に発展した一面が否定できない。
田邉参事は
「デング熱の患者数は多いですが、
きわめて深刻な症状は報告されていません。
大阪府下でも代々木公園での感染者が3名確認されましたが、
3名とも順調に回復されました」と、
冷静に受け止めている。
大阪府では、
感染症対策の一環として、
2003年から毎年、
蚊の捕集調査を実施してきた。
今年も6月から10月まで年8回、
府内の15カ所で蚊を採集して調査。
現在までに、
5回の調査で2053匹の蚊を採集して検査したが、
デング熱や日本脳炎を引き起こすウイルスを保有する蚊はいなかった。
引き続き10月まで調査を継続し、
監視体制は緩めないという。
田邉参事は
「念のため用心を重ねてほしい」
と注意を促す。
第1の対策は成虫による感染から身を守ることだ。
「蚊にさされそうな野山や公園に出かける際には、
長そで長ズボンの着用を心掛けてください。
蚊を寄せ付けない蚊取り線香をたくことも効果的です」
厚生労働省作成のデング熱対策手引きによると、
夜間使用されている蚊取り線香、蚊取りマットなどの殺虫剤は、
殺虫効果の他にも、
蚊を屋内に侵入させない効果も期待されるため、
昼間から殺虫剤を使用する方法も効果的という。
蚊取り線香などは季節外れとしまわずに、
今しばらく身近に置いて活用したいものだ。
第2の対策は幼虫発生源の根絶だ。
蚊の幼虫であるボウフラのすみかといえば、
池やドブ川を思い浮かべるが、
ヒトスジシマカは、
ごく小さな水たまりに好んで卵を産む。
植木鉢の下の受け皿、
置き忘れたつぼ、
捨てられたままの空き缶やビニール袋などに水がたまり、
ボウフラがわいてしまう。
「庭やベランダなど、
身近なところで不用意な水たまりを作らないよう、
習慣づけてください」
家庭菜園のバケツは使っていないとき、
伏せておくだけでもいい。
日ごろから自宅や会社、
学校の周囲を清掃するのも、
ボウフラ防除に役立つ。
田邉参事がもっとも強調するのが、
デング熱の教訓を、
来年以降に生かすことだ。
「マラリア、
コレラなど、
デング熱以上に注意すべき感染症が少なからずあります。
海外旅行に出かける際、
旅行先でどんな感染症のリスクがあるかを事前に調べ、
必要があれば予防接種などの適切な措置を取りたい」
情報収集にはインターネットが効果的。
たとえば厚生労働省検疫所のホームページで、
渡航地域別に感染症の状況や対策に関する情報を入手することができる。
田邉参事は「有益な情報を集めて感染症のリスクがあることを知ったうえで、
むやみに怖がることなく感染症と向き合う。
自分の身を守り、
周囲への感染症の広がりを防いで互いに健康を支え合う機運を醸成してほしい」
と話す。
国際交流の推進に伴い、
感染症のボーダレス化も加速しつつある。
デング熱の教訓からグローバル化の時代を生き抜く知恵を学びたい。
本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。
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