2014年06月11日
カラチの国際空港に襲撃、21人死亡、 当局は戦闘終了を宣言
パキスタンの最大都市カラチの国際空港が8日深夜、
武装グループに襲撃され、
9日未明にかけて軍部隊との戦闘が続いた。
当局によれば、
双方で合わせて少なくとも21人の死者が出た。
死者の内訳は、
空港の保安要員8人、
空港職員2人、
軍の特殊部隊隊員1人、
武装勢力のメンバー10人。
戦闘は終わっており、
当局が周辺の安全を確保しているという。
警察関係者によれば、
武装グループは手投げ弾を持って空港の3つの入り口から侵入した。
同空港はパキスタン国内で規模が最も大きく、
利用客も多い。
現場は旅客機の発着場所から約1キロ離れた貨物エリアで、
要人用の特別施設もある。
犯人の1人は装甲車の前で自爆し、
車に乗っていた数人が負傷して重体となった。
戦闘は5時間以上に及び、
貨物機1機が損壊、
炎上した。
空港内の少なくとも2カ所で火災が発生し、
警官隊や軍部隊とともに救急車数十台が出動した。
同空港の発着便はすべてキャンセルされた。
一部の乗客は空港内のラウンジに足止めされているという。
パキスタン軍の幹部はツイッターで、
犯人グループを「1カ所に追い込んだ」と宣言。
「旅客機の乗客は全員安全な場所に避難し、
テロリストの追跡が始まっている」と報告していた。
パキスタン北部ハフィザバード市の警察当局は7日までに、
18歳女性が望む結婚に反対する家族が女性を銃撃し、
袋詰めにされて運河に投げ捨てる事件が起きたと報告した。
女性は2度撃たれてほおや手を負傷したものの、
一命を取り留めていた。パキスタン内で多発する、
結婚問題などで家族の意向に応じない女性が殺害される
「名誉殺人事件」の事例とみられる。
被害者のサバ・マクスードさんは地元メディアの取材に、
撃ったのは父と兄弟と証言。
近所に住む男性との結婚が反対されていたと説明した。
撃たれたものの意識をかすかに保っていたマクスードさんは縛られた袋に入れられ、
運河に投棄された。
父親らは死んだと考え、現場を離れていたという。
しかし、
給油所の従業員がこの袋に気付いて中に女性がいることを発見、
当局に通報していた。
同市の警察は女性の証言内容や負傷を踏まえ、
名誉殺人事件と推定して捜査。
兄弟や父親、
おじとおばを告訴した。
全員が逃亡中だという。
ハフィザバード市はパンジャブ州にあり、
ラホールからは北西へ約120キロ離れている。
ラホールでは先月、
家族の意に添わない男性と結婚した25歳女性が、
公の場で石打ちで殺害される事件も発生。
世界中の注目を集めたこの事件では
父親や兄弟らを含む計13人が逮捕されていた。
同国の人権団体によると、
名誉殺人の犠牲者となった女性は昨年、
869人に達した。
パキスタンで自分の選んだ男性と結婚した女性が
家族の名誉を汚したとして殺害された事件で、
この男性が29日、
CNNの取材に対し、
女性と結婚するために前妻を殺害した過去を打ち明けた。
この事件では、
ファルザナ・パルビーンさんが家族の選んだ相手との結婚を拒み、
別の男性のモハマド・イクバルさんと結婚して妊娠。
ファルザナさんの父親や兄弟は家族の名誉を汚されたとして
東部ラホールで27日にファルザナさんを襲い、
レンガを投げつけて殺害した。
一方、
イクバルさんは、
「ファルザナにプロポーズしたかったので、
妻を殺した」と話している。
パンジャブ州の警察によると、
イクバルさんの前妻が死亡したのは6年前。
息子からの通報でイクバルさんは逮捕されたが、
息子が許したことから後に保釈されたという。
息子も父親がCNNに語った内容が事実であることを確認し、
父親は1年間服役したと語った。
イクバルさんの話では、
ファルザナさんとは家族の許可を得て昨年結婚するはずだった。
結納金としてファルザナさんの父親に8万ルピー(約14万円)を渡し、
金の宝石を贈ったとしている。
しかし
昨年12月にファルザナさんの母親が死亡したことで
父と兄弟の気が変わり、
ファルザナさんをいとこの男性と結婚させようとした。
そこでファルザナさんとイクバルさんは駆け落ちし、
今年1月7日に裁判所で結婚式を挙げた。
これに憤慨したファルザナさんの家族がイクバルさんに対し、
命が惜しければ10万ルピー(約17万円)を払えと要求。
さらにファルザナさんがイクバルさんに拉致されたと主張して、
裁判所に訴えを起こした。
ファルザナさんはこの裁判で、
自らの意思でイクバルさんと結婚したと証言するはずだった。
しかし27日に弁護士事務所からラホールの裁判所に向かう途中で殺害された。
弁護士によれば、同日午前7時45分ごろ、
裁判所前でファルザナさんの家族が待ち伏せていて、
突然ファルザナさんに襲いかかり、
レンガで何度も殴って殺害した。
イクバルさんは止めようとしたが抑えられて動けなかったと話している。
その場にいた人は誰も助けようとせず、
ただ周りに集まって見物していたという。
人権団体によれば、
パキスタンの法律にはイスラム教の教えに基づき、
被害者の家族は加害者を許すことができると定めた規定がある。
また、
弁護士の話では、
被害者と加害者の間の金銭取引によって、
加害者が禁錮刑を免れることもある。
政情不安が収拾されて、
早く、
安全な国民生活に戻れますように祈ります。
ecar
武装グループに襲撃され、
9日未明にかけて軍部隊との戦闘が続いた。
当局によれば、
双方で合わせて少なくとも21人の死者が出た。
死者の内訳は、
空港の保安要員8人、
空港職員2人、
軍の特殊部隊隊員1人、
武装勢力のメンバー10人。
戦闘は終わっており、
当局が周辺の安全を確保しているという。
警察関係者によれば、
武装グループは手投げ弾を持って空港の3つの入り口から侵入した。
同空港はパキスタン国内で規模が最も大きく、
利用客も多い。
現場は旅客機の発着場所から約1キロ離れた貨物エリアで、
要人用の特別施設もある。
犯人の1人は装甲車の前で自爆し、
車に乗っていた数人が負傷して重体となった。
戦闘は5時間以上に及び、
貨物機1機が損壊、
炎上した。
空港内の少なくとも2カ所で火災が発生し、
警官隊や軍部隊とともに救急車数十台が出動した。
同空港の発着便はすべてキャンセルされた。
一部の乗客は空港内のラウンジに足止めされているという。
パキスタン軍の幹部はツイッターで、
犯人グループを「1カ所に追い込んだ」と宣言。
「旅客機の乗客は全員安全な場所に避難し、
テロリストの追跡が始まっている」と報告していた。
パキスタン北部ハフィザバード市の警察当局は7日までに、
18歳女性が望む結婚に反対する家族が女性を銃撃し、
袋詰めにされて運河に投げ捨てる事件が起きたと報告した。
女性は2度撃たれてほおや手を負傷したものの、
一命を取り留めていた。パキスタン内で多発する、
結婚問題などで家族の意向に応じない女性が殺害される
「名誉殺人事件」の事例とみられる。
被害者のサバ・マクスードさんは地元メディアの取材に、
撃ったのは父と兄弟と証言。
近所に住む男性との結婚が反対されていたと説明した。
撃たれたものの意識をかすかに保っていたマクスードさんは縛られた袋に入れられ、
運河に投棄された。
父親らは死んだと考え、現場を離れていたという。
しかし、
給油所の従業員がこの袋に気付いて中に女性がいることを発見、
当局に通報していた。
同市の警察は女性の証言内容や負傷を踏まえ、
名誉殺人事件と推定して捜査。
兄弟や父親、
おじとおばを告訴した。
全員が逃亡中だという。
ハフィザバード市はパンジャブ州にあり、
ラホールからは北西へ約120キロ離れている。
ラホールでは先月、
家族の意に添わない男性と結婚した25歳女性が、
公の場で石打ちで殺害される事件も発生。
世界中の注目を集めたこの事件では
父親や兄弟らを含む計13人が逮捕されていた。
同国の人権団体によると、
名誉殺人の犠牲者となった女性は昨年、
869人に達した。
パキスタンで自分の選んだ男性と結婚した女性が
家族の名誉を汚したとして殺害された事件で、
この男性が29日、
CNNの取材に対し、
女性と結婚するために前妻を殺害した過去を打ち明けた。
この事件では、
ファルザナ・パルビーンさんが家族の選んだ相手との結婚を拒み、
別の男性のモハマド・イクバルさんと結婚して妊娠。
ファルザナさんの父親や兄弟は家族の名誉を汚されたとして
東部ラホールで27日にファルザナさんを襲い、
レンガを投げつけて殺害した。
一方、
イクバルさんは、
「ファルザナにプロポーズしたかったので、
妻を殺した」と話している。
パンジャブ州の警察によると、
イクバルさんの前妻が死亡したのは6年前。
息子からの通報でイクバルさんは逮捕されたが、
息子が許したことから後に保釈されたという。
息子も父親がCNNに語った内容が事実であることを確認し、
父親は1年間服役したと語った。
イクバルさんの話では、
ファルザナさんとは家族の許可を得て昨年結婚するはずだった。
結納金としてファルザナさんの父親に8万ルピー(約14万円)を渡し、
金の宝石を贈ったとしている。
しかし
昨年12月にファルザナさんの母親が死亡したことで
父と兄弟の気が変わり、
ファルザナさんをいとこの男性と結婚させようとした。
そこでファルザナさんとイクバルさんは駆け落ちし、
今年1月7日に裁判所で結婚式を挙げた。
これに憤慨したファルザナさんの家族がイクバルさんに対し、
命が惜しければ10万ルピー(約17万円)を払えと要求。
さらにファルザナさんがイクバルさんに拉致されたと主張して、
裁判所に訴えを起こした。
ファルザナさんはこの裁判で、
自らの意思でイクバルさんと結婚したと証言するはずだった。
しかし27日に弁護士事務所からラホールの裁判所に向かう途中で殺害された。
弁護士によれば、同日午前7時45分ごろ、
裁判所前でファルザナさんの家族が待ち伏せていて、
突然ファルザナさんに襲いかかり、
レンガで何度も殴って殺害した。
イクバルさんは止めようとしたが抑えられて動けなかったと話している。
その場にいた人は誰も助けようとせず、
ただ周りに集まって見物していたという。
人権団体によれば、
パキスタンの法律にはイスラム教の教えに基づき、
被害者の家族は加害者を許すことができると定めた規定がある。
また、
弁護士の話では、
被害者と加害者の間の金銭取引によって、
加害者が禁錮刑を免れることもある。
政情不安が収拾されて、
早く、
安全な国民生活に戻れますように祈ります。
ecar
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