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2015年10月06日
問題1の解答_構造決定
問題1の解答
まず表から
表のテンプレートはここから
不飽和度を求める
不飽和度の解き方はここから
C10H20Oである事から 1+10-20/2= 1
二重結合or環状を1つもった化合物である事が不飽和度 の計算から分かる。
ケミカルシフトを見る
プロトンのケミカルシフトの早見表はここから
カーボンのケミカルシフトの早見表はここから
13Cケミカルシフトから71以上のカーボンが無い事から
環状が1つある事ことがほぼ確定する (二重結合のカーボンは120〜145位の範囲)
上の表からC10H19Oが使われており プロトンが1つ
余っている事から活性プロトン(OH)が存在する事も予想が出来る
プロトンが少し見難いがHSQCを良く見る事で解決する事が多い
見難いポイントと併せてを解説すると
16, 21, 22, からは全てダブレットのメチルにシグナルが出ている。
つまりCH3が3つでこれらのメチルにはそれぞれメチンが付いている
23, 34, 45のカーボンからはそれぞれプロトンに対して2つの
シグナルが出ている事が判る。
つまりこれらのメチレンは非等価である事が判る。
さらに非等価になる場合というのは環状である事が多い。
また13Cが71のカーボンは酸素(O)が付いている事が予想される
ここから2次元のNMR(COSY, HMBC)も見ながら
COSY_太線
HSBC_曲線
と必ず末端に来るメチルから
COSYとHMBCの相関を見ながら繋げていく
活性プロトンが存在するので
残りは
となりダブレットメチルはメチンと隣になるので
良く見るとCOSYもHMBCのシグナルも出ている。
となり
の組み合わせの構造となる。
さらに環状になる事から組み合わせると
の2通りとなる
HMBCで確認するとメチルから45, 34に相関がある事から
となり答えは
メントール