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2015年02月11日

人生の別れ道・・・選んだ道を成功に変えるメンタル

 10代の頃からよく知る友人の変化を、FC東京の石川直宏は感じ取っていた。

「自分のことを黙々とこなすタイプで、マイペースなところは昔と変わらない。でも、十数年いたクラブを出るというのは相当な決意だと思うし、変わりたいっていう想いもどこかにあるんじゃないかって感じます」

 石川が語るのは、今季からチームメイトになる新加入選手についてだ。やや穏やかだったストーブリーグの数少ない主役のひとり、元ジュビロ磐田のエースストライカー、前田遼一のことである。

 東京の暁星高から磐田に加入したのが2000年だから、15年にわたってサックスブルーのユニホームをまとってきたことになる。

前田遼一の起伏に富んだサッカー人生。

 '01年のステージ優勝や'02年の完全優勝はベンチやスタンドからゲームを見つめ、黄金期を築いた先輩たち――中山雅史、藤田俊哉、名波浩、福西崇史、服部年宏らがチームを去ってからは、クラブのバンディエラ(旗手、チームの顔)としての重責を一身に背負ってきた。

 '03年の天皇杯優勝、'08年のJ1・J2入れ替え戦、'10年のナビスコカップ優勝、'13年のJ2降格と、良い時も悪い時もチームの最前線に立ってきた。

 その間、彼自身も日本代表選出、2年連続得点王獲得、J1ベストイレブン選出、ワールドカップメンバー落選と、起伏に富んだサッカー人生を歩んできた。

 昨季J2を戦った磐田はJ1復帰に失敗したが、それでもチーム最多の17ゴールを記録した前田が新シーズンもチームをJ1に導くために戦うものだと勝手に思い込んでいた。

 ところが、彼は移籍という道を選んだ。

「さらに成長したいという想いで移籍を決断した。全試合に出場して、チームのタイトル獲得に貢献したいと思っています」

 FC東京の真新しい練習着に身を包んだ彼の所信表明である。

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前田「この年齢で黙々とやるのはどうなのかなって」

「成長」という点についてさらに突っ込んでみると、彼の思い描いていることが、もう少し具体的に見えてくる。

「そこには、選手としてはもちろん、人間としてっていう意味があって。選手としてはやっぱり全体的にもっともっとレベルアップしたい。それに人間としての部分でも、新しい環境で経験を積んで、成長していきたいって思っているんです」

 そこで友人の言葉を伝えると、彼は二度うなずいて、こう言った。

「たしかにナオの言うとおりで、この年齢になって黙々とやるのはどうなのかなっていうのを自分自身感じているし、やっぱり盛り上げないといけないっていう気持ちがある。そういう意味でも、少しずつだけど、声を出していきたいと思っています」

 寡黙でマイペース――そんな自分を変えようとしている男が、そこにいた。

 この移籍をきっかけに、選手としての成長と同じくらい大事なものを手に入れようと心に決めているのだろう。
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