2014年09月17日
「限界に挑戦」湘南に脈打つ指揮官の哲学C
指揮官が重要視する「言葉の力」
2年前(J2)は約60パーセントだったパスの成功率が、現在は約70パーセントを記録するという。ただチョウ監督はそこで満足せず、次は75パーセントを目指せと説く。2年前と比べて縦パスの比率(全体の約70パーセント)は変わっていないが、パスの成功率が上がっている分、肝心のゴールに向かう場面で球を失わず、2年前よりもはるかに 効率よく攻撃できているわけだ。
「2年前はトライしてミスも多かった。ただ、トライすることで3人のアングルや飛び出すタイミングが段々と分かってくる。選手たちはそういうことにしっかりと向き合い、努力してきた。長年、苦しい思いもしながら、1人ひとりがつかみ取ってきたものが、結果に表れてきたのだと思う」
まさしくトライアル・アンド・エラー(試行錯誤)の末に現在の湘南がある。決して一朝一夕に身に着けたものではない。選手たちが日々、成長しているかどうか。チョウ監督は常にそれを考えている。そして最近、彼らの成長を促す上で非常に重要だと感じるようになったのが「言葉の力」だ。そこに、どれくらいのメッセージを込められるかに腐心しているという。
「指導者が『ああしろ』『こうしろ』と言っても、勝てるようにはならないと思ったんです。強制ではなく、自ら進んで物事に取り組むこと、自主的、自発的な姿勢を育むことが、本当の指導じゃないかと」
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