2014年04月06日
【松本山雅】松田の意思を引き継いだ選手@
「緑」は壮観な山々を、「白」はアルプスを覆う雪や混じりけのない自然をイメージさせる。重厚感ある松本山雅のユニホームに、背番号3は実によく映える。
「山雅の3番」は2011年8月、急性心筋梗塞で他界した元日本代表、松田直樹がつけていたことで知られる。クラブにとって特別な番号であることは言うまでもない。欠番にこそしなかったが、一昨年、昨年とずっと「空き」になっていた。
2014年3月2日、J2開幕戦。
乗り込んだアウェー、味の素スタジアムのピッチに「山雅の3番」がいた。センターバックではなく、右ウイングバックに。
ポジションの違いもさることながら、威圧するオーラや圧倒的な存在感という意味でも松田とは異なる。だが、不思議と違和感はなかった。背番号3が思いのほかしっくり来ていた。
東京ヴェルディに勝利すると、その男は握り拳をつくって振り下ろした。熱さのボルテージも控え目だが、松田の姿がちょっとダブって見えた。
試合後、男は言った。
「勝ったことは素直に嬉しいけど、自分としてはまだまだ。3番の重みというものは分かっているつもりだから。マツさんが常に見ていると思ってやっているし、ダメなプレーをしてしまうと天国のマツさんに怒られると思ってやっているんで」
勝利の喜びに浸ることもなく、彼は口許をギュッと引き締めた。
次回投稿へ続く・・・
「山雅の3番」は2011年8月、急性心筋梗塞で他界した元日本代表、松田直樹がつけていたことで知られる。クラブにとって特別な番号であることは言うまでもない。欠番にこそしなかったが、一昨年、昨年とずっと「空き」になっていた。
2014年3月2日、J2開幕戦。
乗り込んだアウェー、味の素スタジアムのピッチに「山雅の3番」がいた。センターバックではなく、右ウイングバックに。
ポジションの違いもさることながら、威圧するオーラや圧倒的な存在感という意味でも松田とは異なる。だが、不思議と違和感はなかった。背番号3が思いのほかしっくり来ていた。
東京ヴェルディに勝利すると、その男は握り拳をつくって振り下ろした。熱さのボルテージも控え目だが、松田の姿がちょっとダブって見えた。
試合後、男は言った。
「勝ったことは素直に嬉しいけど、自分としてはまだまだ。3番の重みというものは分かっているつもりだから。マツさんが常に見ていると思ってやっているし、ダメなプレーをしてしまうと天国のマツさんに怒られると思ってやっているんで」
勝利の喜びに浸ることもなく、彼は口許をギュッと引き締めた。
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