新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
マンチェスター・Cがまさかの敗退!“因縁の相手”3部ウィガンに今季3敗目を喫する/FAカップ5回戦
プレミアリーグで首位を独走し、今季は4冠の可能性を残しているマンチェスター・C。この日は、2012-13シーズンの同大会決勝で対戦し、0−1で敗れた因縁の相手ウィガンと対戦となった。
アグエロやシルバなど、主力を多数起用したシティは、開始直後から圧倒的にボールを支配して攻撃を仕掛けていく。しかし得点を奪えずにいると、前半終了間際にデルフが一発退場に。数的不利に陥る。
それでも、圧倒的なボール支配は変わらず。主導権を握り攻勢をかけるが、なかなかゴールまでは至らない。しびれを切らしたグアルディオラ監督は、65分に温存していたデ・ブライネを投入し、1点を奪いにいく。
しかし、先にネットを揺らしたのはウィガンだった。79分、ウォーカーが直前にファールがあったと判断してプレーをやめるが、主審の笛はならない。ボールを拾ったグリッグがドリブルで持ち運ぶと、そのままGKを破った。ホームチームは、後半初のシュートで、先制点を奪った。
焦るシティは、その後も攻め続けるも、ついに最後までネットは揺らせず。ウィガンは、シティに公式戦3回目の土をつけた。試合後、サポーターがピッチになだれ込んで勝利を祝っている。
4冠を目指していたシティだが、FAカップは5回戦で姿を消す事となった。勝ち上がったウィガンは、3回戦から3試合連続でプレミアリーグのクラブを破っている。
アグエロやシルバなど、主力を多数起用したシティは、開始直後から圧倒的にボールを支配して攻撃を仕掛けていく。しかし得点を奪えずにいると、前半終了間際にデルフが一発退場に。数的不利に陥る。
それでも、圧倒的なボール支配は変わらず。主導権を握り攻勢をかけるが、なかなかゴールまでは至らない。しびれを切らしたグアルディオラ監督は、65分に温存していたデ・ブライネを投入し、1点を奪いにいく。
しかし、先にネットを揺らしたのはウィガンだった。79分、ウォーカーが直前にファールがあったと判断してプレーをやめるが、主審の笛はならない。ボールを拾ったグリッグがドリブルで持ち運ぶと、そのままGKを破った。ホームチームは、後半初のシュートで、先制点を奪った。
焦るシティは、その後も攻め続けるも、ついに最後までネットは揺らせず。ウィガンは、シティに公式戦3回目の土をつけた。試合後、サポーターがピッチになだれ込んで勝利を祝っている。
4冠を目指していたシティだが、FAカップは5回戦で姿を消す事となった。勝ち上がったウィガンは、3回戦から3試合連続でプレミアリーグのクラブを破っている。
2018年02月18日
2018年02月15日
2018年02月12日
インカレ王者・流経大新入部員はタレントズラリ。流経大柏のMF宮本やMF菊地、広島ユースMF仙波らも
全日本大学選手権優勝の流通経済大が、18年の入部予定選手を発表した(協力=関東大学サッカー連盟、流通経済大)。
8日まで開催されていた第96回全国高校選手権で準優勝した付属校、流通経済大柏高(千葉)から主力選手たちが進学する。守備力の高さ際立つMF宮本優太主将と10番の注目レフティーMF菊地泰智をはじめ、高精度の左足を持つ左SB近藤立都、安定感高いGK薄井覇斗、ほかにも選手権登録メンバーたちが加入する。
外部から名門に挑戦する選手も実力派揃いだ。U-17日本代表歴を持つ技巧派MF仙波大志(サンフレッチェ広島ユース)が最注目。また、プリンスリーグ関西で優勝した大阪桐蔭高(大阪)の中心人物、FW菊井悠介や、精度高い右足を持つ日章学園高(宮崎)のMF佐藤詩響主将、抜群の身体能力を誇るMF安居海渡(浦和学院高)、千葉屈指のテクニシャン、MF永井颯太(中央学院高)、MF糟谷雄介(聖望学園高)、FW佐久間駿希(成立学園高)も注目選手だ。
ほかにもMF横山順(龍谷高)、MF佐藤響(水戸啓明高)、MF山口賢人(西武台高)、SB西山克人(神戸弘陵高)、MF宗野裕斗(西京高)、MF佐藤大地(桐生一高)、MF矢野圭悟(履正社高)ら力のある選手がズラリ。追って発表される予定の一般入試組も注目だ。
以下、流通経済大の入部予定選手
▼GK
板橋柊哉(浦和学院高)
薄井覇斗(流通経済大柏高)
鹿野修平(流通経済大柏高)
▼DF
家泉怜依(寒川高)
磯谷洋武(岡崎城西高)
大嶺聡也(八重山高)
加藤悠(流通経済大柏高)
小林隆之介(総和工高)
小山海(米沢中央高)
近藤立都(流通経済大柏高)
高木匠(国見高)
西山克人(神戸弘陵高)
廣瀬暉(比叡山高)
蓬莱七星(流通経済大柏高)
▼MF
糟谷雄介(聖望学園高)
菊地泰智(流通経済大柏高)
笹岡款太(流通経済大柏高)
佐々木旭(埼玉平成高)
佐藤響(水戸啓明高)
佐藤詩響(日章学園高)
佐藤大地(桐生一高)
白幡航也(駿台学園高)
仙波大志(サンフレッチェ広島ユース)
虎本泰知(金沢高)
永井颯太(中央学院高)
平岡浩司郎(山陽高)
藤木康生(崇徳高)
宮本優太(流通経済大柏高)
宗野裕斗(西京高)
安居海渡(浦和学院高)
矢野圭悟(履正社高)
山口賢人(西武台高)
横山順(龍谷高)
▼FW
板倉航希(流通経済大柏高)
菊井悠介(大阪桐蔭高)
佐久間駿希(成立学園高)
長谷川淳也(栃木SCユース)
藤沼健一(駿台学園高)
三田尻知輝(守山北高)
※関東大学サッカー連盟の協力により、同オフィシャルサイト(http://www.jufa-kanto.jp/)で発表されたリストを随時掲載致します。なお、大学によっては一般入学等によって新入部員が増える可能性があります。また諸事情により、公表されない大学もあります。
8日まで開催されていた第96回全国高校選手権で準優勝した付属校、流通経済大柏高(千葉)から主力選手たちが進学する。守備力の高さ際立つMF宮本優太主将と10番の注目レフティーMF菊地泰智をはじめ、高精度の左足を持つ左SB近藤立都、安定感高いGK薄井覇斗、ほかにも選手権登録メンバーたちが加入する。
外部から名門に挑戦する選手も実力派揃いだ。U-17日本代表歴を持つ技巧派MF仙波大志(サンフレッチェ広島ユース)が最注目。また、プリンスリーグ関西で優勝した大阪桐蔭高(大阪)の中心人物、FW菊井悠介や、精度高い右足を持つ日章学園高(宮崎)のMF佐藤詩響主将、抜群の身体能力を誇るMF安居海渡(浦和学院高)、千葉屈指のテクニシャン、MF永井颯太(中央学院高)、MF糟谷雄介(聖望学園高)、FW佐久間駿希(成立学園高)も注目選手だ。
ほかにもMF横山順(龍谷高)、MF佐藤響(水戸啓明高)、MF山口賢人(西武台高)、SB西山克人(神戸弘陵高)、MF宗野裕斗(西京高)、MF佐藤大地(桐生一高)、MF矢野圭悟(履正社高)ら力のある選手がズラリ。追って発表される予定の一般入試組も注目だ。
以下、流通経済大の入部予定選手
▼GK
板橋柊哉(浦和学院高)
薄井覇斗(流通経済大柏高)
鹿野修平(流通経済大柏高)
▼DF
家泉怜依(寒川高)
磯谷洋武(岡崎城西高)
大嶺聡也(八重山高)
加藤悠(流通経済大柏高)
小林隆之介(総和工高)
小山海(米沢中央高)
近藤立都(流通経済大柏高)
高木匠(国見高)
西山克人(神戸弘陵高)
廣瀬暉(比叡山高)
蓬莱七星(流通経済大柏高)
▼MF
糟谷雄介(聖望学園高)
菊地泰智(流通経済大柏高)
笹岡款太(流通経済大柏高)
佐々木旭(埼玉平成高)
佐藤響(水戸啓明高)
佐藤詩響(日章学園高)
佐藤大地(桐生一高)
白幡航也(駿台学園高)
仙波大志(サンフレッチェ広島ユース)
虎本泰知(金沢高)
永井颯太(中央学院高)
平岡浩司郎(山陽高)
藤木康生(崇徳高)
宮本優太(流通経済大柏高)
宗野裕斗(西京高)
安居海渡(浦和学院高)
矢野圭悟(履正社高)
山口賢人(西武台高)
横山順(龍谷高)
▼FW
板倉航希(流通経済大柏高)
菊井悠介(大阪桐蔭高)
佐久間駿希(成立学園高)
長谷川淳也(栃木SCユース)
藤沼健一(駿台学園高)
三田尻知輝(守山北高)
※関東大学サッカー連盟の協力により、同オフィシャルサイト(http://www.jufa-kanto.jp/)で発表されたリストを随時掲載致します。なお、大学によっては一般入学等によって新入部員が増える可能性があります。また諸事情により、公表されない大学もあります。
2018年02月10日
法政大の新入部員は”逸材揃い”。選手権得点王FW飯島、前育主将MF田部井涼、J3出場の浦学FW田中ら
17年の総理大臣杯全日本大学トーナメント優勝チームで、全日本大学選手権でも準優勝している法政大が18年の入部予定選手を発表した。(協力=関東大学サッカー連盟、法政大)
高校選抜候補4人が一挙に入部する。全国高校選手権で初優勝した前橋育英高(群馬)から2人が入部。選手権で7得点を叩き出し、大会得点王に輝いたU-19日本代表FW飯島陸と、攻守の柱として、また抜群のリーダーシップで前橋育英を日本一軍団にしたMF田部井涼主将が加入。彼らにU-17日本代表歴を持つボランチ・MF松井蓮之(矢板中央高)と身体能力高いCB蓑田広大(青森山田高)を加えた4人は、いずれも高校選抜候補に名を連ねる注目株だ。
“逸材”は彼らだけではない。FC東京の特別指定選手としてJ3にも出場しているFW田中和樹(浦和学院高)は圧倒的なスピードと強さを兼ね備えた注目ストライカー。北海道コンサドーレ札幌U-18から加入するFW佐藤大樹もスピードと、強さを兼ね備えた点取り屋だ。
加えて、いずれも鋭いドリブルに注目のMF陶山勇磨(帝京長岡高)やMF森山真伍(サガン鳥栖U-18)、MF宮本優(清水エスパルスユース)、MF安光将作(ジェフユナイテッド千葉U-18)、FW中井崇仁(尚志高)と力のある選手たちが、強豪に加わる。
以下、法政大の入部予定選手
▼DF
蓑田広大(青森山田高)
▼MF
陶山勇磨(帝京長岡高)
松井蓮之(矢板中央高)
田部井涼(前橋育英高)
森山真伍(サガン鳥栖U-18)
宮本優(清水エスパルスユース)
安光将作(ジェフユナイテッド千葉U-18)
▼FW
飯島陸(前橋育英高)
佐藤大樹(北海道コンサドーレ札幌U-18)
田中和樹(浦和学院高)
中井崇仁(尚志高)
※関東大学サッカー連盟の協力により、同オフィシャルサイト(http://www.jufa-kanto.jp/)で発表されたリストを随時掲載致します。なお、大学によっては一般入学等によって新入部員が増える可能性があります。また諸事情により、公表されない大学もあります。
高校選抜候補4人が一挙に入部する。全国高校選手権で初優勝した前橋育英高(群馬)から2人が入部。選手権で7得点を叩き出し、大会得点王に輝いたU-19日本代表FW飯島陸と、攻守の柱として、また抜群のリーダーシップで前橋育英を日本一軍団にしたMF田部井涼主将が加入。彼らにU-17日本代表歴を持つボランチ・MF松井蓮之(矢板中央高)と身体能力高いCB蓑田広大(青森山田高)を加えた4人は、いずれも高校選抜候補に名を連ねる注目株だ。
“逸材”は彼らだけではない。FC東京の特別指定選手としてJ3にも出場しているFW田中和樹(浦和学院高)は圧倒的なスピードと強さを兼ね備えた注目ストライカー。北海道コンサドーレ札幌U-18から加入するFW佐藤大樹もスピードと、強さを兼ね備えた点取り屋だ。
加えて、いずれも鋭いドリブルに注目のMF陶山勇磨(帝京長岡高)やMF森山真伍(サガン鳥栖U-18)、MF宮本優(清水エスパルスユース)、MF安光将作(ジェフユナイテッド千葉U-18)、FW中井崇仁(尚志高)と力のある選手たちが、強豪に加わる。
以下、法政大の入部予定選手
▼DF
蓑田広大(青森山田高)
▼MF
陶山勇磨(帝京長岡高)
松井蓮之(矢板中央高)
田部井涼(前橋育英高)
森山真伍(サガン鳥栖U-18)
宮本優(清水エスパルスユース)
安光将作(ジェフユナイテッド千葉U-18)
▼FW
飯島陸(前橋育英高)
佐藤大樹(北海道コンサドーレ札幌U-18)
田中和樹(浦和学院高)
中井崇仁(尚志高)
※関東大学サッカー連盟の協力により、同オフィシャルサイト(http://www.jufa-kanto.jp/)で発表されたリストを随時掲載致します。なお、大学によっては一般入学等によって新入部員が増える可能性があります。また諸事情により、公表されない大学もあります。
2018年02月06日
2018年のテーマは「プロフェッショナル」 FC今治があえて日本一を目指す理由
底冷えのする1月29日、朝一番の飛行機で今年初めての今治取材に向かう。この日、現地ではFC今治2018方針発表会が行われることになっていた。早いもので、開幕前の方針発表会を取材するのは今年で4回目。そのすべてを取材している人間は、それほど多くはないはずだ。ひとつのクラブを定点観測する上で、それぞれの年の方針発表会を並べてみると、クラブのバイオリズムのようなものがうっすらと見えてくる。今治駅で下車して、会場の今治市民会館に向かう道すがら、過去3回の方針発表会を思い出してみた。
2015年の2月にグリーンピア玉川で行われたときは「リスタートカンファレンス」と銘打ち、岡田武史オーナー就任によってFC今治がまったく新しいクラブに生まれ変わったことを強く印象づけるものとなった。「岡田メソッド」や「スポーツによる地方創生」など、バリューのある話題が目白押しで、中央からのメディアの数も最も多かったと記憶する。続く16年2月に行われた方針発表会は、JFL昇格を逃したこともあり、前年に比べて演出も極めて簡素で控えめなものとなった。
もっとも、この時の会場は今治新都市スポーツパーク。そう、現在の夢スタ(ありがとうサービス.夢スタジアム)がある場所だ。当時はスタジアムはもちろんイオンモールもなかった。それでもメディア関係者を予定地に案内して、岡田オーナーが「ここに5000人収容のスタジアムができるんです!」と宣言したときは、JFL昇格失敗がちっぽけなことに思えるくらいワクワクしたものだ。続く17年は、みなと交流センター「はーばりー」で開催。JFL昇格の高揚感の中、夢スタの完成予想図が披露されるなど、これまで以上の高揚感を見せていた。
派手→地味→派手ときたら、今年は地味になるのだろうか? そんな思いを抱きながら、定刻どおり14時からスタート。冒頭、昨シーズンの振り返り映像が流れる。華やかな夢スタのこけら落としと、スタンドで盛り上がる今治の人々。ふいに月が陰る映像がインサートされて、今治の失点シーンが続く。思えば昨シーズンは、残念な失点で勝ち切れない試合が少なくなかった。結果として、1年でのJ3昇格はならず。続いて朝日の映像が挟まれ、来季に向かってトレーニングに励む選手たちの姿が映し出される。そして暗転。舞台の袖から、岡田オーナーが登場した。
スタジアム集客率とJFLで「日本一を目指す」
今年のテーマを「プロフェッショナル」とした岡田オーナー。そのココロは?
「夢スタのオープニングの時は、どれだけお客さんが来てくれるかドキドキしていて、試合内容はほとんど覚えていません。幸い5200人以上のお客さまに来ていただき、涙が出るくらいうれしかったです。平均入場者数の条件はクリアしたけれど、残念ながら成績面では(JFL昇格の)条件を満たせませんでした。それでも多くの方から『また来年も来るから』と言っていただきました。18年は皆さんの想いに応える年であると考えます。そのためには、背水の陣で臨まないといけない」
岡田オーナーのスピーチは、夢スタを無事にオープンさせた安堵(あんど)と地元ファンへの感謝をにじませながらも、全体的には使命感と危機感が色濃く出たものとなった。そして掲げた今季のスローガンは「PROFESSIONAL(プロフェッショナル)」。岡田オーナーいわく「成果、結果をコミットする。すべての面で結果を出す」としている。また、社員数が50名、予算も7億円となったことを踏まえて「今後はプロフェッショナルの人材を確保し、労務管理もしっかりしたものにしていく」とも。「プロフェッショナル」とは、まず結果へのコミットがあり、そのための人材の確保というダブル・ミーニングがあるようだ。
続いて、矢野将文社長が登壇。今季のクラブ事業本部のビジョンとして掲げたのが「日本一のスタジアム集客率を目指す」である。昨シーズン、夢スタで開催された5試合の平均入場者数は3752人。キャパシティは5030人なので、昨年の夢スタでの集客率は約75%となる。これはJリーグの人気クラブと比較しても、十分に立派な数字だ。矢野社長のプレゼンによれば、2016年シーズン最も集客率が良かったのが、川崎フロンターレで81%。以下、ベガルタ仙台の79%、ジュビロ磐田の78%、そして松本山雅FCの68%と続く。集客に関するJ3昇格の条件は、平均2000人以上。しかし今季の今治は、さらに1000人上乗せの4000人以上とすることで、集客率日本一を目指すという。
この「日本一」という目標は、高司裕也オプティマイゼーション事業本部長、そして吉武博文監督によるあいさつの中でも言及されている。JFLからJ3に昇格するためには、ファーストステージかセカンドステージでの優勝、もしくは年間順位4位以内である(いずれもJ3ライセンスを保持していることが前提)。しかし、現場サイドが今季目指すのは「ステージ優勝をしてチャンピオンシップに進出し、そこでも優勝して日本一になること」(高司本部長)。つまり、J3昇格というミッション達成は当然のこととして、さらにその上を目指すというわけである。
その後、CRAZY WEST MOUNTAINの鶴岡良さんが、FC今治のテーマソング『栄光の航海』を歌い上げ、会場を訪れた200人近いサポーターも一緒になってタオルマフラーを振っていた。だが全体を通してみれば、今年の方針発表会はおしなべて地味で、いささか新味を欠いたものに感じられた。それは岡田オーナー自身が「今年は派手なものはない。しっかり足元を見つめる1年」と語っていたことからも明らかである。
2015年の2月にグリーンピア玉川で行われたときは「リスタートカンファレンス」と銘打ち、岡田武史オーナー就任によってFC今治がまったく新しいクラブに生まれ変わったことを強く印象づけるものとなった。「岡田メソッド」や「スポーツによる地方創生」など、バリューのある話題が目白押しで、中央からのメディアの数も最も多かったと記憶する。続く16年2月に行われた方針発表会は、JFL昇格を逃したこともあり、前年に比べて演出も極めて簡素で控えめなものとなった。
もっとも、この時の会場は今治新都市スポーツパーク。そう、現在の夢スタ(ありがとうサービス.夢スタジアム)がある場所だ。当時はスタジアムはもちろんイオンモールもなかった。それでもメディア関係者を予定地に案内して、岡田オーナーが「ここに5000人収容のスタジアムができるんです!」と宣言したときは、JFL昇格失敗がちっぽけなことに思えるくらいワクワクしたものだ。続く17年は、みなと交流センター「はーばりー」で開催。JFL昇格の高揚感の中、夢スタの完成予想図が披露されるなど、これまで以上の高揚感を見せていた。
派手→地味→派手ときたら、今年は地味になるのだろうか? そんな思いを抱きながら、定刻どおり14時からスタート。冒頭、昨シーズンの振り返り映像が流れる。華やかな夢スタのこけら落としと、スタンドで盛り上がる今治の人々。ふいに月が陰る映像がインサートされて、今治の失点シーンが続く。思えば昨シーズンは、残念な失点で勝ち切れない試合が少なくなかった。結果として、1年でのJ3昇格はならず。続いて朝日の映像が挟まれ、来季に向かってトレーニングに励む選手たちの姿が映し出される。そして暗転。舞台の袖から、岡田オーナーが登場した。
スタジアム集客率とJFLで「日本一を目指す」
今年のテーマを「プロフェッショナル」とした岡田オーナー。そのココロは?
「夢スタのオープニングの時は、どれだけお客さんが来てくれるかドキドキしていて、試合内容はほとんど覚えていません。幸い5200人以上のお客さまに来ていただき、涙が出るくらいうれしかったです。平均入場者数の条件はクリアしたけれど、残念ながら成績面では(JFL昇格の)条件を満たせませんでした。それでも多くの方から『また来年も来るから』と言っていただきました。18年は皆さんの想いに応える年であると考えます。そのためには、背水の陣で臨まないといけない」
岡田オーナーのスピーチは、夢スタを無事にオープンさせた安堵(あんど)と地元ファンへの感謝をにじませながらも、全体的には使命感と危機感が色濃く出たものとなった。そして掲げた今季のスローガンは「PROFESSIONAL(プロフェッショナル)」。岡田オーナーいわく「成果、結果をコミットする。すべての面で結果を出す」としている。また、社員数が50名、予算も7億円となったことを踏まえて「今後はプロフェッショナルの人材を確保し、労務管理もしっかりしたものにしていく」とも。「プロフェッショナル」とは、まず結果へのコミットがあり、そのための人材の確保というダブル・ミーニングがあるようだ。
続いて、矢野将文社長が登壇。今季のクラブ事業本部のビジョンとして掲げたのが「日本一のスタジアム集客率を目指す」である。昨シーズン、夢スタで開催された5試合の平均入場者数は3752人。キャパシティは5030人なので、昨年の夢スタでの集客率は約75%となる。これはJリーグの人気クラブと比較しても、十分に立派な数字だ。矢野社長のプレゼンによれば、2016年シーズン最も集客率が良かったのが、川崎フロンターレで81%。以下、ベガルタ仙台の79%、ジュビロ磐田の78%、そして松本山雅FCの68%と続く。集客に関するJ3昇格の条件は、平均2000人以上。しかし今季の今治は、さらに1000人上乗せの4000人以上とすることで、集客率日本一を目指すという。
この「日本一」という目標は、高司裕也オプティマイゼーション事業本部長、そして吉武博文監督によるあいさつの中でも言及されている。JFLからJ3に昇格するためには、ファーストステージかセカンドステージでの優勝、もしくは年間順位4位以内である(いずれもJ3ライセンスを保持していることが前提)。しかし、現場サイドが今季目指すのは「ステージ優勝をしてチャンピオンシップに進出し、そこでも優勝して日本一になること」(高司本部長)。つまり、J3昇格というミッション達成は当然のこととして、さらにその上を目指すというわけである。
その後、CRAZY WEST MOUNTAINの鶴岡良さんが、FC今治のテーマソング『栄光の航海』を歌い上げ、会場を訪れた200人近いサポーターも一緒になってタオルマフラーを振っていた。だが全体を通してみれば、今年の方針発表会はおしなべて地味で、いささか新味を欠いたものに感じられた。それは岡田オーナー自身が「今年は派手なものはない。しっかり足元を見つめる1年」と語っていたことからも明らかである。
2018年02月03日
北九州退団FW小松塁、現役引退を発表…古巣・C大阪スクールコーチに就任
ギラヴァンツ北九州は30日、すでに退団が決まっていたFW小松塁(34)が昨季限りで現役を引退し、プロ生活をスタートさせたセレッソ大阪のスクールコーチに就任すると発表した。
小松は2006年、関西学院大からC大阪に加入。2年目の07年には12得点、08年には16得点を記録し、当時J2だったチームの攻撃の中心となっていた。しかし、10年のJ1昇格後は出番を減らすと、その後は川崎F、大分、長崎などでプレー。15年は北九州に移籍し、キャリアハイの18ゴールを挙げた。
同選手は北九州の公式サイトを通じて、「日々、サッカーに対して真摯に向き合い、やれること、やるべきことをしてきた思いがあります。もう少しうまくやれた思いもありますが、高知の片田舎から出てきた自分が今までやってこられたのも周りのたくさんの方々の支えがあってこそだと思います」などと感謝の言葉を伝えている。
また、C大阪の公式サイトでもコメントを発表。「またこのクラブに戻ってくることができて非常に嬉しく思いますし、とても感謝しています。これからさまざまな経験をして成長し、クラブのために頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします」と意気込みを述べた。
小松は2006年、関西学院大からC大阪に加入。2年目の07年には12得点、08年には16得点を記録し、当時J2だったチームの攻撃の中心となっていた。しかし、10年のJ1昇格後は出番を減らすと、その後は川崎F、大分、長崎などでプレー。15年は北九州に移籍し、キャリアハイの18ゴールを挙げた。
同選手は北九州の公式サイトを通じて、「日々、サッカーに対して真摯に向き合い、やれること、やるべきことをしてきた思いがあります。もう少しうまくやれた思いもありますが、高知の片田舎から出てきた自分が今までやってこられたのも周りのたくさんの方々の支えがあってこそだと思います」などと感謝の言葉を伝えている。
また、C大阪の公式サイトでもコメントを発表。「またこのクラブに戻ってくることができて非常に嬉しく思いますし、とても感謝しています。これからさまざまな経験をして成長し、クラブのために頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします」と意気込みを述べた。
2018年02月02日
遠藤保仁も心躍らす新スタイル!『クルピ×ヤット』の化学反応でガンバに何が起こる?
「また攻撃的にいって、たくさん点を取って打ち勝つサッカーをやりたい」
遠藤にとってプロ20年目のシーズンは、静かにスタートした。ガンバ大阪は1月22日、沖縄でキャンプを開始。大阪から移動し、午後に練習をスタートしたこの日は、アップ後に約45分間のランニング。まずは身体を起こすと、あっという間に全体練習は終了した。その後は自主練習タイムに。クルピ新監督は特に指示を送ることはなく、じっと選手の様子を見守るだけ。選手たちはおのおのでグループを作り、ボール回しを始めた。そんななかで遠藤はひとりチームスタッフを伴い、体幹トレーニングを開始。約30分間にわたり、黙々と自らがやるべきことをこなした。
31日までの1次キャンプでは練習試合の予定もなく、主に体作りがベース。
「今は漠然と攻撃的にやるんだろうな、というイメージぐらいしかないんでね。また攻撃的にいって、たくさん点を取って打ち勝つサッカーをやりたいですし、失点を抑えつつ攻撃的な部分を出せれば、新たな発見もあると思います。守備の部分で厳しく、という部分も当然ありながら、いかにしてボールを取られないか、ということが先に来るんじゃないかとは思っています」
戦える身体へのシフトチェンジを徐々に図りながら、遠藤は自身も望む攻撃的スタイルへの変化に向け、静かに心躍らせた。
昨季まで5年間指揮した長谷川監督の下、守備の規律と戦う意識を持ったチームは、14年の三冠達成など4つのタイトルを獲得した。しかし昨季は10位と低迷。ひとつのサイクルが終わったシーズンとなった。クラブは今季、かつての攻撃的なスタイルを取り戻すべく、クルピ監督を招聘。G大阪=攻撃というスタイルに、もう一度舵を切ろうとしている。
一方で今オフ、クラブは例年に比べて移籍市場で目立った動きを見せていない。現時点で、課題のひとつである絶対的な得点源の獲得にも至っていない。そんな状況を踏まえ、今季の目標と戦力分析については、遠藤は現実的な目も持っている。
「もちろんタイトルというところは頭にありますけど、昨季僕らは10位。バカみたいにでかいことは言えない。チャレンジャーとして、臨みたいと思います。いろんな問題も出てくるとは思いますけど、その都度きっちり修正していければ、チャンスはあると思います。今いる選手が自分たちの力をしっかり出せれば、他のチームに劣っているとは思わないですよ。代表もたくさんいますし。でもチームが優勝を争うためには、新たな若手の力も必要不可欠だと思います」
「自分としては若手より良いパフォーマンスを見せるだけ」
クルピと言えば、セレッソで若手の才能を次々と開花させた慧眼の持ち主だ。若手の台頭は、遠藤にとってポジションを争うライバルが出現することを意味する。
「僕も自分の持っているもの、経験などを表現したいし、監督の要望に応えるようなプレーを見せたいと思っています。毎年この時期は、誰もポジションを保証されていない。今までの実績は関係ないし、いい危機感とプレッシャーを与えてもらいながら、自分としては若手より良いパフォーマンスを見せるだけです」
この程度の状況で、かつてチームメートの今野が「神のメンタル」と呼んだ遠藤が、慌てふためくはずもない。思い返せば、これまでガンバで宇佐美や堂安といった若手が才能を花開かせた背景には、彼らが力を発揮できる状況を作り出す背番号7がいた。『クルピ×ヤット』が起こす化学反応で、2018年のG大阪にどういった変化が生まれるのか注目だ。
遠藤にとってプロ20年目のシーズンは、静かにスタートした。ガンバ大阪は1月22日、沖縄でキャンプを開始。大阪から移動し、午後に練習をスタートしたこの日は、アップ後に約45分間のランニング。まずは身体を起こすと、あっという間に全体練習は終了した。その後は自主練習タイムに。クルピ新監督は特に指示を送ることはなく、じっと選手の様子を見守るだけ。選手たちはおのおのでグループを作り、ボール回しを始めた。そんななかで遠藤はひとりチームスタッフを伴い、体幹トレーニングを開始。約30分間にわたり、黙々と自らがやるべきことをこなした。
31日までの1次キャンプでは練習試合の予定もなく、主に体作りがベース。
「今は漠然と攻撃的にやるんだろうな、というイメージぐらいしかないんでね。また攻撃的にいって、たくさん点を取って打ち勝つサッカーをやりたいですし、失点を抑えつつ攻撃的な部分を出せれば、新たな発見もあると思います。守備の部分で厳しく、という部分も当然ありながら、いかにしてボールを取られないか、ということが先に来るんじゃないかとは思っています」
戦える身体へのシフトチェンジを徐々に図りながら、遠藤は自身も望む攻撃的スタイルへの変化に向け、静かに心躍らせた。
昨季まで5年間指揮した長谷川監督の下、守備の規律と戦う意識を持ったチームは、14年の三冠達成など4つのタイトルを獲得した。しかし昨季は10位と低迷。ひとつのサイクルが終わったシーズンとなった。クラブは今季、かつての攻撃的なスタイルを取り戻すべく、クルピ監督を招聘。G大阪=攻撃というスタイルに、もう一度舵を切ろうとしている。
一方で今オフ、クラブは例年に比べて移籍市場で目立った動きを見せていない。現時点で、課題のひとつである絶対的な得点源の獲得にも至っていない。そんな状況を踏まえ、今季の目標と戦力分析については、遠藤は現実的な目も持っている。
「もちろんタイトルというところは頭にありますけど、昨季僕らは10位。バカみたいにでかいことは言えない。チャレンジャーとして、臨みたいと思います。いろんな問題も出てくるとは思いますけど、その都度きっちり修正していければ、チャンスはあると思います。今いる選手が自分たちの力をしっかり出せれば、他のチームに劣っているとは思わないですよ。代表もたくさんいますし。でもチームが優勝を争うためには、新たな若手の力も必要不可欠だと思います」
「自分としては若手より良いパフォーマンスを見せるだけ」
クルピと言えば、セレッソで若手の才能を次々と開花させた慧眼の持ち主だ。若手の台頭は、遠藤にとってポジションを争うライバルが出現することを意味する。
「僕も自分の持っているもの、経験などを表現したいし、監督の要望に応えるようなプレーを見せたいと思っています。毎年この時期は、誰もポジションを保証されていない。今までの実績は関係ないし、いい危機感とプレッシャーを与えてもらいながら、自分としては若手より良いパフォーマンスを見せるだけです」
この程度の状況で、かつてチームメートの今野が「神のメンタル」と呼んだ遠藤が、慌てふためくはずもない。思い返せば、これまでガンバで宇佐美や堂安といった若手が才能を花開かせた背景には、彼らが力を発揮できる状況を作り出す背番号7がいた。『クルピ×ヤット』が起こす化学反応で、2018年のG大阪にどういった変化が生まれるのか注目だ。