ダウンチューブにヒトメボレ

拝啓 渡辺 航先生

貴方の作品「弱虫ペダル」のおかげで空前のロードバイクブームです

作中に出てくる個性豊かな登場人物が乗るロードバイクは売れ、初心者がいきなり100万近いロードバイクを購入なんて、ショップの人もビックリする現象が起きてます

サイクルイベントに女性が参加なんて数年前では珍しいことでしたが、今では良く見る光景になりました

昔なら男だらけのショップに、女性の団体がいることもあります

それくらい、ロードバイクはブームになってます


先生の作品のおかげで、業界も潤った事でしょう

自転車業界が自転車操業なんて笑えませんからね



でも、その功績の裏側を見た事ありますか？

昔はロードバイクに乗るマナーだったり、ルールだったり
そういうのを先輩とかから口うるさく教えられました
何故なら自転車に誘い込んだのは先輩とかだからです

今はどうでしょうか

漫画の流行でロードバイクを始めた人に、懇切丁寧に教えてくれる先輩はいません
バイクを売ったショップもそこまでは面倒をみないです

一人で始めた人は、そうしたマナーやルールを知らないまま走ります
しかも、ママチャリの感覚で


道交法違反、輪行マナーの無視、メンテナンス不完全、メットやアイウェアの不備、そんなローディーが増えてます

これがブームを創り出した先生の功績の裏側です

ブームを創り出した人間には、こうしたマナーやルールを啓蒙していく責任があります
それはブームを起こし、その利益を享受したからこその責任です

作中で描くのは難しいかもしれません

ならば外伝なり、イベントなりで積極的に動いては貰えないでしょうか？

このままでは

そうしたマナー違反だけが目に付き、
いずれ規制の対象になりかねません

ロードバイクは楽しいスポーツです

単純にスポーツとしての楽しさもあり、レースの楽しさ、観戦する楽しさ、ロードバイクをカスタムする楽しさ

他のスポーツでは味わえない感動や達成感や喜びがあります

このまま、単なるブームでは終わってほしくありません

先生や出版社の方、業界の方、皆さんには利益を享受した代わりに、しっかりと伝えていく責任があります

それがブームを創り出した人間の責任なのです

動いてください

このまま、ブームが終焉を迎えないために


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