ツユクサ科ツユクサ属で、少し湿り気があって日陰になる林緑の草地から路傍、荒れ地、畑などと日本全土に生えている。
昨今はほぼ雑草扱いされているが、実は、遥か奈良時代から「月草」と呼ばれてきた由緒ある染料植物なのだ。
江戸時代の本草学者で科学者でもある平賀源内の解説書「物類品隲」には露草について、「野に出て花を採り、紙を染め、これを青花紙と称して四方に売る」と記されている。
この青花氏は、現在でも加賀友禅の制作過程で、下絵を描く絵の具として重用されているのである。
又、露草は食用にも薬用にもなる便利な野草である事も知っておきたい。
食用には、柔らかな芽先を摘んで、一撮みの塩を加えた熱湯で5分ほど茹で、水で数分晒してから、和え物やお浸しにしたりする。
特に酢の物にすると胡瓜の様な味がして、赤貝などの貝類や蛸ともよく合い、彩も楽しい。
薬用としては、開花期の全草を乾燥させた物を「鴨跖草(おうせきそう)」と呼び、漢方処方でこれを煎じ、解熱や下痢止め、利尿などの為に服用する。
大海 淳 エッセイスト
愛媛新聞 野草と紡ぐ暮らしから
露草は染料や食用になるらしい。
小学生の頃よく押し花にした事がある。
何故か?。
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