大学に4年間通い、卒業後、更に博士前期課程(修士課程とも言う)2年間、博士後期課程(博士課程とも言う)3年間、合計5年間の課程を修了し、博士号を取得する方法である。
これを課程博士と言うが、大学と大学院で合計9年も高等教育機関に通うのである。
かなりの学費を出費し(奨学金を貰う方法もあるが)、同級生が就職し働いている年に、未だ学校に通う事となる。
勿論、早期卒業・修了制度があるので、短縮は可能であるが、よっぽど秀逸な学生でないと難しい。
大学院を修了し、博士号を取得しても、研究を生業とする職業に就くのは、狭き門となっており、就職浪人する所謂「ポスドク」が沢山出る羽目になる。
理系分野において博士号取得は、研究機関に就職する必須条件となっている。
自分の研究分野で偶々研究者が募集されていても競争力が高く、自分が選ばれる可能性は低い。
自分が大学院博士後期課程を修了し、晴れて理学博士号を取得した日に、我が指導教授に、「堀さん。ここまで来たら皆同じです。後は、運が良いか、悪いかです」と言われ、かなりショックを受けた。
日本の研究者を目指す若者にとっては、運で就職が決まる現状が良いはずはない。
運良くその大学が希望する人材とマッチしないと中々職に就けないのである。
もう一つ、大学院時代に言われた事は「女性研究者は、男性と比べて業績が2倍以上ないと採用されない」である。
更に前は3倍だったとか。
その余波が今も続いているせいか、2024年現在でも日本の女性研究者の割合は OECD (経済協力開発機構)諸国中最低で伸び率も低い。
このままだと、日本が現在の先進国並みの割合になるのは少なくとも50年以上先と予測されている。
多様性はイノベーションを生み出す原動力となる事が知られている。
衰退著しい日本の(研究力の)復活の鍵の一つは包括的多様性の推進かも知れない。
堀 利栄 愛媛大学大学院理工学研究科教授 地球科学者
愛媛新聞 四季録から
日本の復活の鍵の一つは政治だと思う。
はっきり言うと、自民党政権では悪で古すぎて復活できないと思う。
自民党政権を消滅さすべきだ。
そう思いませんか?。
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