それが分かれば、活動範囲や交易圏などを知る手掛かりになる。
「同位体比」を分析すれば明らかになるかも知れない。
同位体とは「陽子」の数は同じだが質量数(中性子の数)が違う原子を示す。
炭素は12 C 、13 C 、14 C の3種類、窒素なら14 N と15 N の二つがあり、骨に存在する夫々の割合は摂取した食物(蛋白質)を反映する。
広島大総合博物館の研究員石丸恵利子さん(動物考古f学)は、出土骨の炭素・窒素同位体比から魚の生息海域を探る研究に取り組む。
石丸さんは先ず、現生の魚の炭素・窒素同位体比を調べた。
すると、瀬戸内海や豊後水道、太平洋、日本海と言った海域ごとに、同じ魚でも同位体比に差があると分かった。
この結果を出土した魚骨の分析に応用した。
異なる海域で漁をしていた事を明らかにした。
哺乳類の生息域は、地質の値の影響を受けるストロンチウム同位体比から推測できる。
同じ地質に生息する植物や動物はほぼ同じ値を示す。
国史跡指定を機に研究を加速させる事ができれば、平城貝塚はより多くの事を私たちに教えてくれるに違いない。
愛媛新聞 133年の「時舟」から
同位体比は食物を反映するらしい。
「勿体ない様だけど、捨てる事が一番巧妙な方法」、本田宗一郎の言葉らしい。
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