ディロフォサウルスです。
ディロフォサウルス(学名:Dilophosaurus)は、ジュラ紀前期シネムール期からプリンスバック期にかけて北米・中国に生息した[1]原始的な獣脚類恐竜。頭骨の上部に1対を持つ半月状の鶏冠が特徴的で、「2つの隆起を持つトカゲ」という意味の学名はこれに依るもの。
小説・映画『ジュラシック・パーク』に登場することで知られるが、同名の別物といえるほど異なるものになっている。
特徴的な頭骨は比較的細長く、上部に半月状の鶏冠(とさか)を一対持つ。この鶏冠は非常に薄くもろかったため、用途はもっぱらディスプレーであったとの解釈が一般的である。また、上顎の前部(前上顎骨)と後部(上顎骨)の間で歯列が分かれており、このうち前上顎骨の歯は反りがなく真直ぐであるなどコエロフィシスと似た特徴を持つ。また、この細長い頭部と反りのない歯という特徴は現生のワニやバリオニクスなどのスピノサウルス科とも類似の特徴であるため、同じように魚食性であったと考えられるが直接的な証拠は見つかっていない。 多くの一般書籍では、トカゲのような小型爬虫類や自身より小型の恐竜(大型種の幼体を含む)を捕食していた。あるいは腐肉食性で残された死骸を食べていたと記述されている。 ただしこれについては、近年になって複数の専門家による反論が提示されている。
小説・映画『ジュラシック・パーク』に登場し、映画が世界的に大ヒットしたことで、知名度が上がった。最大の特徴である「頭骨の上部に1対を持つ半月状の鶏冠」は再現されてはいる。
1990年に発表された原作小説では、顎が貧弱なため、麻痺の作用がある毒の入った唾液で狩りや防衛を行うような生態で描かれている。さらに1993年の映画では小柄な恐竜で、エリマキトカゲのように襟飾りを広げる。これらは脚色・演出・フィクションである(特に映画は視覚演出という側面を持つ。またサイズについては幼体であるという可能性はある)。生物的考察を経てはいるが、化石証拠に基づいたものではない。映画公開後に現実の恐竜研究は劇的に進歩したが、映画公開前のディロフォサウルス像とも映画公開後のディロフォサウルス像ともまったく異なる。
まずジュラシック・パークの恐竜造形は当時の恐竜像に則っている(考慮要素が1990年代初頭までに限定される)。さらに作中での前提として、化石のDNAは経年劣化で不完全なので「遺伝子を改造した上で」再生されている(※ジュラシック・パーク)。その上でディロフォサウルスに関してはフィクションの度合が特に大きくなっている。
つまり、「ジュラシック・パークの」ディロフォサウルス像と、学術研究されているディロフォサウルスの姿は、同名の別物である。
他のフィクションにおいても、「ジュラシック・パークのフィクションディロフォサウルス」をモデルとしたとみられる造形例もある。日本のアニメ「恐竜冒険記ジュラトリッパー」、『ゾイド』シリーズに登場するディロフォサウルス型ゾイド「ディロフォース」、Xbox用ゲームソフト「ダイナソー・ハンティング」など。
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