2018年06月26日
迫り来る邪悪思想、共産主義者の脅威、日本
日本列島は北東から南西に細長く南北・能登半島の先端から、
紀伊半島の先端まで200キロ無いと云う、領海は20カイリ
きわめて防御の難しい島国だ。
しかも、先端技術の発達した国ではあるが、原子力の空母、
潜水艦は持てないと云う、仮に日本が【核】を持てば世界に
武装国が増えるとかの話しもある。
この150年、日本が外交に於いて一番に苦慮してきた、
帝政ロシアの南下政策、そして、そのロシアで起きた、
共産主義思想、中華と半島北半分がその色に染まってしまったが
だけど日本は根底からこれらと戦ってる訳だ。
日本人は危機に気づかないのか 明治大学名誉教授・入江隆則
(1/4ページ)
明治大学名誉教授の入江隆則氏
20世紀の地政学者マッキンダーは、海洋国家が大陸国家に
対峙(たいじ)する際には、その中間に存在する半島の
帰趨(きすう)が死活的に重要だと説いたことがあった。
彼はこのテーゼを、紀元前5世紀のペルシャ戦争の昔から
ローマ帝国の時代を経て、20世紀の世界大戦の時代に
至るまでの歴史を通観して確認している。
東アジアの近代史には言及しなかったが、海洋国家の
日本と大陸国家のロシアや中国との中間にある半島といえば、
朝鮮半島しか存在しない。
≪東アジアの地政構造が変わる≫
明治時代の日本の政治家たちはマッキンダーを
読んでいなかったが、彼と全く同じ発想で日本の独立と繁栄の
ために朝鮮半島の重要性を理解していた。
日清戦争と日露戦争を戦った動機や、後に日本が朝鮮半島を
併合した意図もまさにそこにあったという事実を、私は拙著
(『海洋アジアと日本の将来』)で指摘したことがある。
第二次世界大戦と朝鮮戦争の戦後においても、朝鮮半島の
南半分が韓国という名で海洋国家の側に残り、日本と韓国が
ともにアメリカの同盟国であったことが、日本の繁栄の一つの
重要な基礎になった事実も、このマッキンダーの法則で
説明できると考えている。
(2/4ページ)
しかし、残念ながら今日の東アジアの安定と繁栄の構造、
あるいはその基礎が崩れようとしているように思われる。
韓国の文在寅大統領は確信的な「容共派」であって、国内の
反北派の組織を壊滅させようとしているようだ。
不幸にしてアメリカでは極東アジアの地政構造に無知な
トランプ大統領が出現して、金正恩朝鮮労働党委員長との
首脳会談で「融和ムード」を盛り上げた。
このまま進めば、朝鮮半島の統一は北主導の下で実現する
可能性があるかもしれない。
現在の北朝鮮は完全な中国寄りである。
ここから予想されるのは、中国の意向に忠実で反日的な
統一朝鮮が、アメリカによって承認されるという憂慮すべき
事態の出現ではないだろうか。
これは明治維新以降、今日に至るまでの、日本の一貫した
朝鮮戦略とは全く正反対の政治構造が、極東アジアに
出現することを意味しているはずである。
≪大陸国家と対決する時代に≫
さらに付け加えるならば、第二次世界大戦後の日本人は
アメリカ占領軍総司令官だったマッカーサーによって
洗脳されてしまい、自虐的な東京裁判史観によって
骨抜きにされてしまった。その結果、
日本人は自分自身の目で歴史を見てそれを解釈するという、
いわば「歴史の解釈権」を奪われてしまった。
(3/4ページ)
日本の青年たちは自分たちが侵略国家の末裔(まつえい)で
あるかのような教育を受けさせられている。
奇怪なことには、その方針をさらに推し進めたいという人々も、日本国内に存在しているようだ。
アメリカの衰亡とその終焉(しゅうえん)が人々に語られるに
至って久しいが、その結果がどうなるかといえば、日米安保条約は存在していても、実質としては日本独自の力で
大陸国家の中国と対決しなければならない時代が
やってくるということだろう。
であるとすれば、日本人が先行してまず成し遂げて
おかなければならないのは、
第1には当然ながら現行日本国憲法の改正であり、
第2にはそのうえでの日本核武装の実現だと思う。しかし、
この2つは戦後の日本で一部の人々によって真剣に
語られることはあっても、一向に実現しなかった課題であり、
明日にもわれわれが直面するかもしれない緊急事態には
間に合いそうもない。
≪少ない先覚者に期待したい≫
逆に現行の日本国憲法があるからこそ、戦後70年間この国は
平和だったのだというような誤った認識を持つ人々は今も
存在する。
日本国憲法こそがノーベル平和賞に値すると語る人も
いるようだ。
また、日本人の核に対する感覚は非常に鋭敏である。
このため、核搭載の潜水艦を日本近海に展開しておけば日本の
安全保障は万全になるという、他の国であれば常識的な
発想さえもが「夢のまた夢」であり、実現の可能性はないと
考えなければならない。
(4/4ページ)
今日の日本の未曽有の危機を醸成しているのは、実はそういう
戦後の日本人の消極的な発想にあるのだといえるが、その種の
卑屈な考え方はいまだに広い大衆的な支持を得ているように
見える。
だからこそ事態は完全に八方ふさがりなのである。
とは言いながら、私があえてこういう警世の文章を
書いているのは、それでもなお日本政府の内外に、先覚者の
存在を一握りでも期待したいからである。
150年前の幕末維新の際に、日本が近代国家としての最初の
国難に直面したときにも、松下村塾の出身者などにわずかの
先覚者がいて、それがやがては類を呼んで、日本が西洋以外に
おける唯一の「近代化」を成し遂げる国となる基礎を築いた。
いつの時代にも先覚者の数は少ないのであって、今再び
その少ない先覚者たちに期待を寄せたいと思う。
(明治大学名誉教授・入江隆則 いりえ たかのり)
紀伊半島の先端まで200キロ無いと云う、領海は20カイリ
きわめて防御の難しい島国だ。
しかも、先端技術の発達した国ではあるが、原子力の空母、
潜水艦は持てないと云う、仮に日本が【核】を持てば世界に
武装国が増えるとかの話しもある。
この150年、日本が外交に於いて一番に苦慮してきた、
帝政ロシアの南下政策、そして、そのロシアで起きた、
共産主義思想、中華と半島北半分がその色に染まってしまったが
だけど日本は根底からこれらと戦ってる訳だ。
日本人は危機に気づかないのか 明治大学名誉教授・入江隆則
(1/4ページ)
明治大学名誉教授の入江隆則氏
20世紀の地政学者マッキンダーは、海洋国家が大陸国家に
対峙(たいじ)する際には、その中間に存在する半島の
帰趨(きすう)が死活的に重要だと説いたことがあった。
彼はこのテーゼを、紀元前5世紀のペルシャ戦争の昔から
ローマ帝国の時代を経て、20世紀の世界大戦の時代に
至るまでの歴史を通観して確認している。
東アジアの近代史には言及しなかったが、海洋国家の
日本と大陸国家のロシアや中国との中間にある半島といえば、
朝鮮半島しか存在しない。
≪東アジアの地政構造が変わる≫
明治時代の日本の政治家たちはマッキンダーを
読んでいなかったが、彼と全く同じ発想で日本の独立と繁栄の
ために朝鮮半島の重要性を理解していた。
日清戦争と日露戦争を戦った動機や、後に日本が朝鮮半島を
併合した意図もまさにそこにあったという事実を、私は拙著
(『海洋アジアと日本の将来』)で指摘したことがある。
第二次世界大戦と朝鮮戦争の戦後においても、朝鮮半島の
南半分が韓国という名で海洋国家の側に残り、日本と韓国が
ともにアメリカの同盟国であったことが、日本の繁栄の一つの
重要な基礎になった事実も、このマッキンダーの法則で
説明できると考えている。
(2/4ページ)
しかし、残念ながら今日の東アジアの安定と繁栄の構造、
あるいはその基礎が崩れようとしているように思われる。
韓国の文在寅大統領は確信的な「容共派」であって、国内の
反北派の組織を壊滅させようとしているようだ。
不幸にしてアメリカでは極東アジアの地政構造に無知な
トランプ大統領が出現して、金正恩朝鮮労働党委員長との
首脳会談で「融和ムード」を盛り上げた。
このまま進めば、朝鮮半島の統一は北主導の下で実現する
可能性があるかもしれない。
現在の北朝鮮は完全な中国寄りである。
ここから予想されるのは、中国の意向に忠実で反日的な
統一朝鮮が、アメリカによって承認されるという憂慮すべき
事態の出現ではないだろうか。
これは明治維新以降、今日に至るまでの、日本の一貫した
朝鮮戦略とは全く正反対の政治構造が、極東アジアに
出現することを意味しているはずである。
≪大陸国家と対決する時代に≫
さらに付け加えるならば、第二次世界大戦後の日本人は
アメリカ占領軍総司令官だったマッカーサーによって
洗脳されてしまい、自虐的な東京裁判史観によって
骨抜きにされてしまった。その結果、
日本人は自分自身の目で歴史を見てそれを解釈するという、
いわば「歴史の解釈権」を奪われてしまった。
(3/4ページ)
日本の青年たちは自分たちが侵略国家の末裔(まつえい)で
あるかのような教育を受けさせられている。
奇怪なことには、その方針をさらに推し進めたいという人々も、日本国内に存在しているようだ。
アメリカの衰亡とその終焉(しゅうえん)が人々に語られるに
至って久しいが、その結果がどうなるかといえば、日米安保条約は存在していても、実質としては日本独自の力で
大陸国家の中国と対決しなければならない時代が
やってくるということだろう。
であるとすれば、日本人が先行してまず成し遂げて
おかなければならないのは、
第1には当然ながら現行日本国憲法の改正であり、
第2にはそのうえでの日本核武装の実現だと思う。しかし、
この2つは戦後の日本で一部の人々によって真剣に
語られることはあっても、一向に実現しなかった課題であり、
明日にもわれわれが直面するかもしれない緊急事態には
間に合いそうもない。
≪少ない先覚者に期待したい≫
逆に現行の日本国憲法があるからこそ、戦後70年間この国は
平和だったのだというような誤った認識を持つ人々は今も
存在する。
日本国憲法こそがノーベル平和賞に値すると語る人も
いるようだ。
また、日本人の核に対する感覚は非常に鋭敏である。
このため、核搭載の潜水艦を日本近海に展開しておけば日本の
安全保障は万全になるという、他の国であれば常識的な
発想さえもが「夢のまた夢」であり、実現の可能性はないと
考えなければならない。
(4/4ページ)
今日の日本の未曽有の危機を醸成しているのは、実はそういう
戦後の日本人の消極的な発想にあるのだといえるが、その種の
卑屈な考え方はいまだに広い大衆的な支持を得ているように
見える。
だからこそ事態は完全に八方ふさがりなのである。
とは言いながら、私があえてこういう警世の文章を
書いているのは、それでもなお日本政府の内外に、先覚者の
存在を一握りでも期待したいからである。
150年前の幕末維新の際に、日本が近代国家としての最初の
国難に直面したときにも、松下村塾の出身者などにわずかの
先覚者がいて、それがやがては類を呼んで、日本が西洋以外に
おける唯一の「近代化」を成し遂げる国となる基礎を築いた。
いつの時代にも先覚者の数は少ないのであって、今再び
その少ない先覚者たちに期待を寄せたいと思う。
(明治大学名誉教授・入江隆則 いりえ たかのり)
タグ:中華、北朝鮮、韓国
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