2017年12月02日
木造船漂着急増に新型ICBM…
往々にして、共産主義国・独裁政治国家に置いて、独裁者の腹心の
座を争い権力争いは、旧ソ連、中華、ヨーロッパの旧共産主義国にも
見られた、珍しいことではない。
北の刈上げの腹心達は皆刈上げの親の年代であろう、段々と
支配階級の年齢を下げているのかも・・・・
木造船漂着急増に新型ICBM…不穏な権力闘争も表面化した
金正恩政権
(1/4ページ)
北朝鮮では新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の
発射成功で「核武力の完成」のお祭り騒ぎが続くが、一方で不穏な
兆候も相次いでいる。日本に漂着する北朝鮮籍の木造船の急増、
休戦ラインを突破する兵士亡命といった末端の異常事態に加え、
朝鮮人民軍の事実上トップなどの処罰も確認されており、軍部の
権力闘争で恐怖政治がさらに先鋭化しているようだ。
北朝鮮権力中枢、北朝鮮軍の内部では何が起きているのか。
「国連の制裁破りは横行している」
日本海沿岸に押し寄せる北朝鮮籍とみられる木造船。日本の領海に
何なく入って無人島にも上陸している。見せかけは漂流漁船だが、
漁民にみせかけて工作員が入っていてもおかしくない。目的は?
なぜいまなのか?
事態を理解するカギとなるのは、北朝鮮の「燃料事情」だ。
極東の闇市場に詳しい関係者によると
「このところ軽油が大量に北朝鮮に入っている」という。
「海上ルートでロシアから北朝鮮に軽油が大量に入るようになった。密輸ブローカーが暗躍している。
ロシア政府も黙認しているようだ」というのだ。関係者によれば、
数カ月前まで北朝鮮では漁船も出せないほど燃料不足だったにも
かかわらず、である。
出没している船は「不法漁船」だが、漁船は洋上でサカナを
中国漁船に売っているという。また、
日本海には麻薬や金品などの海上取引、さらに第3国と接触を行う
北朝鮮船が横行しており、漂流木造船の実態の特定は難しいという。
(2/4ページ)
「火星15」の制裁では国連安全保障理事会で米国が
「すべての国が北朝鮮との断交」を呼びかけ、トランプ大統領は
中国に向け「原油の禁輸」を求めている。
だが、関係者によると、現在の北朝鮮のエネルギー事情は
「あらゆる手段を使って原油を仕入れており、国連制裁下でも軍の
ジェット燃料は不足していない」。
北朝鮮が入手している原油は中国以外にロシア、
アフリカ諸国からのもので、
「制裁破りは横行している」とみられる。
一方で軍全体の経済事情は制裁で逼迫してきた。
朝鮮人民軍の外貨稼ぎ部署の稼ぎ頭だった石炭、鉱物、水産物などの輸出が9月下旬の国連制裁(安保理決議2375号)で禁輸と
なって打撃を受け、物資調達に大きな支障が出ている。
軍部隊は食糧も自立更生方式であり、農村住民からの強奪が
日常化してきたという。
軍の権力闘争が激化
北朝鮮の朝鮮人民軍は最高指導者が金正恩氏だが、
事実上のトップは軍幹部の思想統制を行う総政治局長だ。
この総政治局長の黄炳瑞氏が最近、処罰された。黄炳瑞氏の部下で
今年1月まで国家保衛部(秘密警察)のトップだった
金元弘・第一副部長も同時に処罰されたという。
動静を韓国国会に報告した情報機関、国家情報院によると、
処罰理由は「党に対する不遜な態度」だったといい、
総政治局が検閲(取り調べ)されるのは20年ぶりで、処分を
指揮したのは崔竜海・党中央委員会副委員長だとしている。
(3/4ページ)
黄炳瑞、金元弘、崔竜海の3氏といえば、金正恩政権下での
最側近として知られる。
元々は崔竜海氏が軍の総政治局長だったが、2年前、政治粛正を
担当する朝鮮労働党の組織指導部第一副部長だった黄炳瑞氏と
国家安全保衛部のトップ、金元弘氏が崔竜海を失脚させたのだ。
崔氏は地方の農場に送られて思想教育を受けるはめに陥った。
この人事で最側近3人組の力関係は、いったん決着が
付いたとみられていた。
ところがその後、崔竜海氏が復活した。
今年10月の党中央委員会総会で崔氏が大昇進。
党中央委員会副委員長に起用され北朝鮮権力序列の
3位(1位は金正恩氏、2位は金永南・最高人民会議常任委員長)に躍り出たのだ。
党部長職にも就任したが部署名は明かされなかった。このため
崔氏は最大権力機関、党組織指導部のトップになったと
みられている。
今回の処罰人事で、金正恩政権中枢は依然、権力闘争で
揺れていることが判明した。
とくに党組織指導部による軍総政治局への検閲(取り調べ)が
異例だったことで注目された。
軍総政治局は金正日(1941〜2011年)時代から軍事独裁の
最高権力とされ、党組織指導部の実行機関でもあった。
こうした関係性を全く覆す処罰だっただけに、軍の動揺が
予測されるほか、権力闘争の激しさも印象付ける。
処分が崔竜海氏の復活と時期を同じくしているため、3人の
権力闘争であると同時に「金正恩氏が黄炳瑞氏の
軍支配を警戒、崔竜海氏に処分させたのでは」との観測もある。
(4/4ページ)
「火星15」の発射成功で金正恩氏への“求心力”を強めた
北朝鮮だが、金正恩氏の権力基盤はいまだに不安定だ。
国際社会からの「火星15」発射に対する制裁圧力が強まるなか、
北朝鮮の“ショーウインドー”である首都平壌は制裁の影響を
受ける。
国内600カ所とされる住民の市場も物品の不足が進む。
北朝鮮は常に“準戦時体制”を国内の綱紀粛正に利用するため、
さらなる対米挑発のエスカレートが懸念される。
座を争い権力争いは、旧ソ連、中華、ヨーロッパの旧共産主義国にも
見られた、珍しいことではない。
北の刈上げの腹心達は皆刈上げの親の年代であろう、段々と
支配階級の年齢を下げているのかも・・・・
木造船漂着急増に新型ICBM…不穏な権力闘争も表面化した
金正恩政権
(1/4ページ)
北朝鮮では新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の
発射成功で「核武力の完成」のお祭り騒ぎが続くが、一方で不穏な
兆候も相次いでいる。日本に漂着する北朝鮮籍の木造船の急増、
休戦ラインを突破する兵士亡命といった末端の異常事態に加え、
朝鮮人民軍の事実上トップなどの処罰も確認されており、軍部の
権力闘争で恐怖政治がさらに先鋭化しているようだ。
北朝鮮権力中枢、北朝鮮軍の内部では何が起きているのか。
「国連の制裁破りは横行している」
日本海沿岸に押し寄せる北朝鮮籍とみられる木造船。日本の領海に
何なく入って無人島にも上陸している。見せかけは漂流漁船だが、
漁民にみせかけて工作員が入っていてもおかしくない。目的は?
なぜいまなのか?
事態を理解するカギとなるのは、北朝鮮の「燃料事情」だ。
極東の闇市場に詳しい関係者によると
「このところ軽油が大量に北朝鮮に入っている」という。
「海上ルートでロシアから北朝鮮に軽油が大量に入るようになった。密輸ブローカーが暗躍している。
ロシア政府も黙認しているようだ」というのだ。関係者によれば、
数カ月前まで北朝鮮では漁船も出せないほど燃料不足だったにも
かかわらず、である。
出没している船は「不法漁船」だが、漁船は洋上でサカナを
中国漁船に売っているという。また、
日本海には麻薬や金品などの海上取引、さらに第3国と接触を行う
北朝鮮船が横行しており、漂流木造船の実態の特定は難しいという。
(2/4ページ)
「火星15」の制裁では国連安全保障理事会で米国が
「すべての国が北朝鮮との断交」を呼びかけ、トランプ大統領は
中国に向け「原油の禁輸」を求めている。
だが、関係者によると、現在の北朝鮮のエネルギー事情は
「あらゆる手段を使って原油を仕入れており、国連制裁下でも軍の
ジェット燃料は不足していない」。
北朝鮮が入手している原油は中国以外にロシア、
アフリカ諸国からのもので、
「制裁破りは横行している」とみられる。
一方で軍全体の経済事情は制裁で逼迫してきた。
朝鮮人民軍の外貨稼ぎ部署の稼ぎ頭だった石炭、鉱物、水産物などの輸出が9月下旬の国連制裁(安保理決議2375号)で禁輸と
なって打撃を受け、物資調達に大きな支障が出ている。
軍部隊は食糧も自立更生方式であり、農村住民からの強奪が
日常化してきたという。
軍の権力闘争が激化
北朝鮮の朝鮮人民軍は最高指導者が金正恩氏だが、
事実上のトップは軍幹部の思想統制を行う総政治局長だ。
この総政治局長の黄炳瑞氏が最近、処罰された。黄炳瑞氏の部下で
今年1月まで国家保衛部(秘密警察)のトップだった
金元弘・第一副部長も同時に処罰されたという。
動静を韓国国会に報告した情報機関、国家情報院によると、
処罰理由は「党に対する不遜な態度」だったといい、
総政治局が検閲(取り調べ)されるのは20年ぶりで、処分を
指揮したのは崔竜海・党中央委員会副委員長だとしている。
(3/4ページ)
黄炳瑞、金元弘、崔竜海の3氏といえば、金正恩政権下での
最側近として知られる。
元々は崔竜海氏が軍の総政治局長だったが、2年前、政治粛正を
担当する朝鮮労働党の組織指導部第一副部長だった黄炳瑞氏と
国家安全保衛部のトップ、金元弘氏が崔竜海を失脚させたのだ。
崔氏は地方の農場に送られて思想教育を受けるはめに陥った。
この人事で最側近3人組の力関係は、いったん決着が
付いたとみられていた。
ところがその後、崔竜海氏が復活した。
今年10月の党中央委員会総会で崔氏が大昇進。
党中央委員会副委員長に起用され北朝鮮権力序列の
3位(1位は金正恩氏、2位は金永南・最高人民会議常任委員長)に躍り出たのだ。
党部長職にも就任したが部署名は明かされなかった。このため
崔氏は最大権力機関、党組織指導部のトップになったと
みられている。
今回の処罰人事で、金正恩政権中枢は依然、権力闘争で
揺れていることが判明した。
とくに党組織指導部による軍総政治局への検閲(取り調べ)が
異例だったことで注目された。
軍総政治局は金正日(1941〜2011年)時代から軍事独裁の
最高権力とされ、党組織指導部の実行機関でもあった。
こうした関係性を全く覆す処罰だっただけに、軍の動揺が
予測されるほか、権力闘争の激しさも印象付ける。
処分が崔竜海氏の復活と時期を同じくしているため、3人の
権力闘争であると同時に「金正恩氏が黄炳瑞氏の
軍支配を警戒、崔竜海氏に処分させたのでは」との観測もある。
(4/4ページ)
「火星15」の発射成功で金正恩氏への“求心力”を強めた
北朝鮮だが、金正恩氏の権力基盤はいまだに不安定だ。
国際社会からの「火星15」発射に対する制裁圧力が強まるなか、
北朝鮮の“ショーウインドー”である首都平壌は制裁の影響を
受ける。
国内600カ所とされる住民の市場も物品の不足が進む。
北朝鮮は常に“準戦時体制”を国内の綱紀粛正に利用するため、
さらなる対米挑発のエスカレートが懸念される。
タグ:韓国,中華
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