2017年02月25日
大統領さえ交代すればすべて良くなると?〜〜
憲法と慣行〜〜国民に近づく候補を渇望する〜〜無理でしょうよ!!
そんな候補はいないだろう、・・・・・
【コラム】大統領さえ交代すればすべて良くなると?=韓国(1)
2017年02月24日15時18分 [中央日報/中央日報日本語版]
西欧社会が今年も尋常でない。
昨年の英国の欧州連合(EU)離脱国民投票、米国の
トランプ大統領当選など、驚く出来事を主導した
「大衆の風」が依然として激しい。
3月15日に総選挙が行われるオランダでは、極右自由党の
ウィルダース党首が先週「オランダの街を不安にするモロッコ人の
ゴミを片づける」という憎悪発言で選挙運動を始めた。
市民を自分側と他人に分け、他人に分類された対象を差別して呪う
分裂主義・差別主義・憎悪主義の「極右三拍子」がそろう。
欧州で最も寛容的で開放的といわれた国で「路上の対決」が堂々と
繰り広げられている。
4、5月に大統領選挙(1次と2次投票)があるフランスでは、
極右国民戦線のマリーヌ・ルペン党首が支持率1位だ。
伝統の政治勢力である左右派の候補らは次々と欠陥が表れ、指示の
拡張にブレーキがかかった。
ルペン候補は移民者追放と欧州連合(EU)解体を主張する。
EU創設主導国のフランスで「自己否定的」な声が強まっていると
いうのだから当惑する。
9月に総選挙が行われるドイツでも反難民・反イスラムを強調する
極右政党「ドイツのための選択肢」が躍進している。
ドイツはユダヤ人・ジプシーなどに対するナチスの憎悪という
「国家犯罪」を反省し、欧州の尊敬される国に変身した。そのような
国で極右勢力とは。
これらすべてが「これが国か」という声が出てくるしかないような
状況だ。しかし
現地出身の外国人の友人と対話してみると、意外にもあまり
心配していない雰囲気だ。
不思議に思って話を聞いてみると理由があった。
それは政治システムだ。フランスの場合、伝統の決選投票制度がある。
1次投票で過半数の支持を得る候補が出なければ、
1、2位候補が決選投票をする。極端主義を排撃する多くの有権者は
ここで極右候補を排除する戦略的投票をする。
こういう現象は2002年のフランス大統領選挙当時に初めて生じた。
1次投票で右派のジャック・シラク候補が19.88%で1位、
極右派のマリーヌ・ルペン候補が16.86%で2位となった。しかし
決選投票の結果はあっけないものだった。
得票率でシラク候補が82.21%だった半面、ルペン候補は
17.79%に終わった。
左右派はお互い相手を尊重し、極右派を阻止するために手を握った。
ルペン候補には拡張性がないことが証明された。
決選投票があるため極右候補が大統領になる事態を防ぐことができると
いうのがフランスの友人の見方だ。
【コラム】大統領さえ交代すればすべて良くなると?=韓国(2)
議院内閣制のオランダの場合、19世紀以降、一つの政党が政権を
独占したことがないという独特の政治的風土がある。したがって、
どっちみち連立政権を構成する過程で暴言や憎悪の政治が排除されたり
弱まるしかないというのがオランダの友人の主張だ。
あまりにも楽観的なのではという質問に対し、
「政治も自動車のようにブレーキとアクセル、安全ベルトとエアバッグをすべて備えなければいけない」とし「オランダの政治にはそのような
装置が多様にあるので、希望までは分からないが絶望的ではない」と
いう言葉が返ってきた。
政治の話が好きでないドイツの友人も似た発言をした。
明日で朴槿恵(パク・クネ)大統領が就任4年を迎える。
弾劾審判が進行中という状況であるため、誰も祝うことも記憶することもない陰鬱な記念日だ。しかし
未来に失敗を繰り返さないためには過去から徹底的に学ぶ必要がある。
過去4年間の問題点を徹底的に点検し、政治と権力の制度を
改めなければいけない理由だ。
候補が大統領になれば合理的な判断ができる人物なのか、予算を使って
推進する政策が国民と共同体のためのものか、主権者である国民の
意思を尊重しながら国政運営をするかという点を正確に見ることが
できなかったため、今のような事態を迎えているのではないのか。
なら、憲法・法律・制度・慣行を徹底的に改めて再発を防ぐ努力が
当然必要となる。ところが今の大統領候補を見ると、そのような
悩みよりも当選ばかりに関心があるようだ。
別の言い方をすれば、朴大統領が持つ権力を自分が持てば、もっと
うまく使うことができるという話しかしていないということだ。
法と制度をそのままにして大統領さえ交代すればすべて良くなるのか。
憲法と慣行を改めて正しい民主国家を作るという挑戦意識で国民に
近づく候補を渇望する。
チェ・インテク論説委員
そんな候補はいないだろう、・・・・・
【コラム】大統領さえ交代すればすべて良くなると?=韓国(1)
2017年02月24日15時18分 [中央日報/中央日報日本語版]
西欧社会が今年も尋常でない。
昨年の英国の欧州連合(EU)離脱国民投票、米国の
トランプ大統領当選など、驚く出来事を主導した
「大衆の風」が依然として激しい。
3月15日に総選挙が行われるオランダでは、極右自由党の
ウィルダース党首が先週「オランダの街を不安にするモロッコ人の
ゴミを片づける」という憎悪発言で選挙運動を始めた。
市民を自分側と他人に分け、他人に分類された対象を差別して呪う
分裂主義・差別主義・憎悪主義の「極右三拍子」がそろう。
欧州で最も寛容的で開放的といわれた国で「路上の対決」が堂々と
繰り広げられている。
4、5月に大統領選挙(1次と2次投票)があるフランスでは、
極右国民戦線のマリーヌ・ルペン党首が支持率1位だ。
伝統の政治勢力である左右派の候補らは次々と欠陥が表れ、指示の
拡張にブレーキがかかった。
ルペン候補は移民者追放と欧州連合(EU)解体を主張する。
EU創設主導国のフランスで「自己否定的」な声が強まっていると
いうのだから当惑する。
9月に総選挙が行われるドイツでも反難民・反イスラムを強調する
極右政党「ドイツのための選択肢」が躍進している。
ドイツはユダヤ人・ジプシーなどに対するナチスの憎悪という
「国家犯罪」を反省し、欧州の尊敬される国に変身した。そのような
国で極右勢力とは。
これらすべてが「これが国か」という声が出てくるしかないような
状況だ。しかし
現地出身の外国人の友人と対話してみると、意外にもあまり
心配していない雰囲気だ。
不思議に思って話を聞いてみると理由があった。
それは政治システムだ。フランスの場合、伝統の決選投票制度がある。
1次投票で過半数の支持を得る候補が出なければ、
1、2位候補が決選投票をする。極端主義を排撃する多くの有権者は
ここで極右候補を排除する戦略的投票をする。
こういう現象は2002年のフランス大統領選挙当時に初めて生じた。
1次投票で右派のジャック・シラク候補が19.88%で1位、
極右派のマリーヌ・ルペン候補が16.86%で2位となった。しかし
決選投票の結果はあっけないものだった。
得票率でシラク候補が82.21%だった半面、ルペン候補は
17.79%に終わった。
左右派はお互い相手を尊重し、極右派を阻止するために手を握った。
ルペン候補には拡張性がないことが証明された。
決選投票があるため極右候補が大統領になる事態を防ぐことができると
いうのがフランスの友人の見方だ。
【コラム】大統領さえ交代すればすべて良くなると?=韓国(2)
議院内閣制のオランダの場合、19世紀以降、一つの政党が政権を
独占したことがないという独特の政治的風土がある。したがって、
どっちみち連立政権を構成する過程で暴言や憎悪の政治が排除されたり
弱まるしかないというのがオランダの友人の主張だ。
あまりにも楽観的なのではという質問に対し、
「政治も自動車のようにブレーキとアクセル、安全ベルトとエアバッグをすべて備えなければいけない」とし「オランダの政治にはそのような
装置が多様にあるので、希望までは分からないが絶望的ではない」と
いう言葉が返ってきた。
政治の話が好きでないドイツの友人も似た発言をした。
明日で朴槿恵(パク・クネ)大統領が就任4年を迎える。
弾劾審判が進行中という状況であるため、誰も祝うことも記憶することもない陰鬱な記念日だ。しかし
未来に失敗を繰り返さないためには過去から徹底的に学ぶ必要がある。
過去4年間の問題点を徹底的に点検し、政治と権力の制度を
改めなければいけない理由だ。
候補が大統領になれば合理的な判断ができる人物なのか、予算を使って
推進する政策が国民と共同体のためのものか、主権者である国民の
意思を尊重しながら国政運営をするかという点を正確に見ることが
できなかったため、今のような事態を迎えているのではないのか。
なら、憲法・法律・制度・慣行を徹底的に改めて再発を防ぐ努力が
当然必要となる。ところが今の大統領候補を見ると、そのような
悩みよりも当選ばかりに関心があるようだ。
別の言い方をすれば、朴大統領が持つ権力を自分が持てば、もっと
うまく使うことができるという話しかしていないということだ。
法と制度をそのままにして大統領さえ交代すればすべて良くなるのか。
憲法と慣行を改めて正しい民主国家を作るという挑戦意識で国民に
近づく候補を渇望する。
チェ・インテク論説委員
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5987642
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック