2016年01月16日
夢遊がごとく迷走か、暴走か
破損した舵でかじ取りする訳ですな、迷走ごときの暴走ですな〜〜
韓国も食い物にされるだけか〜〜可哀そうに
暴走リスクをまき散らすな 中国リスクに取り込まれる
編集委員 田村秀男
(1/2ページ)
日米不参加のままアジアインフラ投資銀行(AIIB)が開業した。日本では
昨年前半、朝日新聞や日経新聞などメディアの多くが「バスに乗り遅れるな」と
ばかりに参加論の大合唱だったが、今では静まり返っている。
バスに乗ると中国リスクに取り込まれることが、明らかなのだ。
好例が韓国である。
中国市場シェアほしさのあまり、米国の反対を押し切って参加したのだが、
中国のバブル崩壊と安値輸出攻勢のあおりで韓国産業が痛んで
いるばかりではない。AIIBは当面、
15億ドル以上の融資を計画しているが、原資が要る。アジア開発銀行のように、債券を国際市場で発行するのだが、米国の債券格付け機関は
ジャンク(くず)債並みの信用度しか認めないので、北京の
メンツ丸つぶれである。そこで、
AIIBは縁故債引き受けを韓国に要請している。
AIIB出資比率ではインド、ロシア、ドイツが韓国を上回るし、欧州最大の
国際金融センターを持つ英国もメンバーだ。だが、各国はプロジェクトこそ
欲しいものの、返済リスクの大きい融資に応じるのは、割に合わないから、
拒否しているのだろう。
(2/2ページ)
AIIB最筆頭株主の中国はどうか。事実、
金立群AIIB総裁は以前に、「中国国内で200億〜300億ドルを低金利で
調達できる」と断言した。ならば、韓国に「奉加帳」を回さなくてもよい。
韓国は外貨準備に不安を抱え、日韓通貨スワップ協定の復活を水面下で
働き掛けている。
実は中国自体、それどころではない。
人民元安とともに巨額の資金流出が加速している。
外準は昨年末約3・3兆ドルだが、対外負債約4・4兆ドルを下回り、中国から
外資が一斉に引き揚げると底を突く。
残る手段は人民元の活用だが、株式など金融市場はがんじがらめに規制され、
公安当局が情報統制するので、中国人ですら元建ての資金や資産に
投資したがらない。
最後の一手は、習近平指導部による強権の対外発動だ。東南アジア各国などに
元建て融資を受け入れさせ、中国企業がインフラを受注する。その結果、
起きるのは乱開発と環境破壊だ。
アジアは元経済圏に組み込まれ、対中依存が強まり、外交・安全保障上でも
立場が弱体化する。
欠陥だらけのバスは党の強権で何とか始動しても、必ず暴走する。
制止に向け日本は米国と結束すべきだ。
(編集委員 田村秀男)
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韓国も食い物にされるだけか〜〜可哀そうに
暴走リスクをまき散らすな 中国リスクに取り込まれる
編集委員 田村秀男
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日米不参加のままアジアインフラ投資銀行(AIIB)が開業した。日本では
昨年前半、朝日新聞や日経新聞などメディアの多くが「バスに乗り遅れるな」と
ばかりに参加論の大合唱だったが、今では静まり返っている。
バスに乗ると中国リスクに取り込まれることが、明らかなのだ。
好例が韓国である。
中国市場シェアほしさのあまり、米国の反対を押し切って参加したのだが、
中国のバブル崩壊と安値輸出攻勢のあおりで韓国産業が痛んで
いるばかりではない。AIIBは当面、
15億ドル以上の融資を計画しているが、原資が要る。アジア開発銀行のように、債券を国際市場で発行するのだが、米国の債券格付け機関は
ジャンク(くず)債並みの信用度しか認めないので、北京の
メンツ丸つぶれである。そこで、
AIIBは縁故債引き受けを韓国に要請している。
AIIB出資比率ではインド、ロシア、ドイツが韓国を上回るし、欧州最大の
国際金融センターを持つ英国もメンバーだ。だが、各国はプロジェクトこそ
欲しいものの、返済リスクの大きい融資に応じるのは、割に合わないから、
拒否しているのだろう。
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AIIB最筆頭株主の中国はどうか。事実、
金立群AIIB総裁は以前に、「中国国内で200億〜300億ドルを低金利で
調達できる」と断言した。ならば、韓国に「奉加帳」を回さなくてもよい。
韓国は外貨準備に不安を抱え、日韓通貨スワップ協定の復活を水面下で
働き掛けている。
実は中国自体、それどころではない。
人民元安とともに巨額の資金流出が加速している。
外準は昨年末約3・3兆ドルだが、対外負債約4・4兆ドルを下回り、中国から
外資が一斉に引き揚げると底を突く。
残る手段は人民元の活用だが、株式など金融市場はがんじがらめに規制され、
公安当局が情報統制するので、中国人ですら元建ての資金や資産に
投資したがらない。
最後の一手は、習近平指導部による強権の対外発動だ。東南アジア各国などに
元建て融資を受け入れさせ、中国企業がインフラを受注する。その結果、
起きるのは乱開発と環境破壊だ。
アジアは元経済圏に組み込まれ、対中依存が強まり、外交・安全保障上でも
立場が弱体化する。
欠陥だらけのバスは党の強権で何とか始動しても、必ず暴走する。
制止に向け日本は米国と結束すべきだ。
(編集委員 田村秀男)
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タグ:中国
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