2015年06月08日
災害ロボコン世界一、韓国
そう、たゆまぬ努力と投資が必要、長く続けば先駆者になれる。
続くかな・・・・?
災害ロボコン:「打倒日本」わずか14年で世界の頂点に
1997年に日本の自動車メーカー、ホンダは二本足でよちよち歩く
人間型ロボット「アシモ」を公開した。
車輪ではなく二本足でバランスを取り歩くアシモを見た科学界や大衆は日本の
優れたロボット技術に感嘆した。当時
「自分もああいうロボットを作ってやる」と誓った韓国の科学者がいた。
KAIST(カイスト、韓国科学技術院)機械工学科のオ・ジュンホ教授(61)だ。
オ教授は2001年から研究費の支援もなしで学生と共に外国の雑誌を
読みあさり、研究に没頭した。その結果、
04年12月に韓国初の人間型ロボット「ヒューボ(HUBO)」を世に送り出した。
それから11年がたった2015年6月6日。ヒューボは米防衛高等研究計画局
(DARPA)主催で開かれた「ロボット工学チャレンジ(DRC)」決勝で
日本、米国、ドイツ、イタリア、香港のロボットを破り、世界最高の
災害対応ロボットに選ばれた。
「日本に負けるな」という意地で始めた研究からわずか14年で世界の頂上に
立ったことになる。
今大会に参加した日本の5チームはいずれも下位圏にとどまった。
決勝の会場は実際の福島原発事故の現場をモデルに設定された。
参加したロボットには
▲車両運転
▲車両下車
▲ドアを開けて進入
▲バルブ閉鎖
▲壁に穴を開ける
▲コンセントにプラグを挿す
▲障害物除去▲階段登り――という8つの課題が与えられた。
参加チームは会場から数百メートル離れた場所で、制限されたスピードの
無線LAN(Wi-Fi)だけでロボットを操作しなければならなかった。
ロボットの目を通じてのみ現場の状況を把握でき、その通信接続も頻繁に
切れるため、万一の場合いはロボットが自分で状況判断を行い、
与えられた課題を遂行する人工知能(AI)も必要だった。
昨年行われた予選で、ヒューボは安定的に歩く能力では世界最高水準だったが、事物を認識する能力は米国や日本の企業よりもやや劣った。
それを改善するため、イメージ分野の専門家である
KAISTのクォン・インソ教授(電気・電子工学部)がチームに合流した。
クォン教授は「オ教授からヒューボの目が見えるようにしてもらいたいと
求められ、ヒューボの製作に加わった。
周囲の事物をより具体的、明確に認知できるように視覚処理システムを
変更した後、ヒューボの行動速度や動きが大幅に改善された」と話した。
ドリルをつかんだり、スイッチを入れたり、バルブを正確につかんで回したり
するための「よく見える目」を搭載できた格好だ。
今大会のために製作した「DRCヒューボ2」は、ひざの部分と足先に車輪が
付いている。
高速で平地を移動する際にはひざを折った姿勢で車輪で動く。
作業をしたり、階段を登ったりする際には二本足で立ち上がって歩く。いわば
「変身ロボット」だ。DRCに参加したロボットのうち、用途によって作動方式も
変えるのはヒューボのみだった。ヒューボはまるで人が中に入っているかの
ように、8つの課題を安定的かつ完璧にやり遂げた。
3位に入った「タルタン・レスキュー」を製作した米カーネギーメロン大の
トニー・スタンツ教授は
「ヒューボが周辺環境によって柔軟に対応する様子が印象的だった。
参加チームの中で最も災害現場に適したロボットを実現した」と評価した。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究員は
「日本だけがライバルだと思っていたが、これからは韓国も対等に
見なければならなそうだ」と話した。
今大会決勝に進出した24チームで8チームが韓国製ロボットの本体や部品を
使用した点も意味がある。
ドイツ・ボン大学のチームは韓国のロボット企業「ロボティス」が開発した
アクチュエーター(駆動装置)を採用し、4位に入った。
米ネバダ大ラスベガス校のチームもヒューボに独自のソフトウエアを採用し、
8位に食い込んだ。
今大会で6チームにロボットを供給したロボティスのキム・ビョンス代表は
「歴史が長い産業用ロボット市場は日本が掌握しているが、
技術発展が著しい人間型ロボットや教育用ロボットの分野は韓国が
先取り可能だ」と指摘した。
短期的な成果に執着すべきではないとの意見もある。
著名なロボット専門家でカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の
デニス・ホン教授は「ロボットが実質的に人の役に立つ未来産業として
成長するためには、たゆまぬ研究と投資が必要だという点を
忘れてはならない」と呼びかけた。
ポモナ(米カリフォルニア州)=パク・コンヒョン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
続くかな・・・・?
災害ロボコン:「打倒日本」わずか14年で世界の頂点に
1997年に日本の自動車メーカー、ホンダは二本足でよちよち歩く
人間型ロボット「アシモ」を公開した。
車輪ではなく二本足でバランスを取り歩くアシモを見た科学界や大衆は日本の
優れたロボット技術に感嘆した。当時
「自分もああいうロボットを作ってやる」と誓った韓国の科学者がいた。
KAIST(カイスト、韓国科学技術院)機械工学科のオ・ジュンホ教授(61)だ。
オ教授は2001年から研究費の支援もなしで学生と共に外国の雑誌を
読みあさり、研究に没頭した。その結果、
04年12月に韓国初の人間型ロボット「ヒューボ(HUBO)」を世に送り出した。
それから11年がたった2015年6月6日。ヒューボは米防衛高等研究計画局
(DARPA)主催で開かれた「ロボット工学チャレンジ(DRC)」決勝で
日本、米国、ドイツ、イタリア、香港のロボットを破り、世界最高の
災害対応ロボットに選ばれた。
「日本に負けるな」という意地で始めた研究からわずか14年で世界の頂上に
立ったことになる。
今大会に参加した日本の5チームはいずれも下位圏にとどまった。
決勝の会場は実際の福島原発事故の現場をモデルに設定された。
参加したロボットには
▲車両運転
▲車両下車
▲ドアを開けて進入
▲バルブ閉鎖
▲壁に穴を開ける
▲コンセントにプラグを挿す
▲障害物除去▲階段登り――という8つの課題が与えられた。
参加チームは会場から数百メートル離れた場所で、制限されたスピードの
無線LAN(Wi-Fi)だけでロボットを操作しなければならなかった。
ロボットの目を通じてのみ現場の状況を把握でき、その通信接続も頻繁に
切れるため、万一の場合いはロボットが自分で状況判断を行い、
与えられた課題を遂行する人工知能(AI)も必要だった。
昨年行われた予選で、ヒューボは安定的に歩く能力では世界最高水準だったが、事物を認識する能力は米国や日本の企業よりもやや劣った。
それを改善するため、イメージ分野の専門家である
KAISTのクォン・インソ教授(電気・電子工学部)がチームに合流した。
クォン教授は「オ教授からヒューボの目が見えるようにしてもらいたいと
求められ、ヒューボの製作に加わった。
周囲の事物をより具体的、明確に認知できるように視覚処理システムを
変更した後、ヒューボの行動速度や動きが大幅に改善された」と話した。
ドリルをつかんだり、スイッチを入れたり、バルブを正確につかんで回したり
するための「よく見える目」を搭載できた格好だ。
今大会のために製作した「DRCヒューボ2」は、ひざの部分と足先に車輪が
付いている。
高速で平地を移動する際にはひざを折った姿勢で車輪で動く。
作業をしたり、階段を登ったりする際には二本足で立ち上がって歩く。いわば
「変身ロボット」だ。DRCに参加したロボットのうち、用途によって作動方式も
変えるのはヒューボのみだった。ヒューボはまるで人が中に入っているかの
ように、8つの課題を安定的かつ完璧にやり遂げた。
3位に入った「タルタン・レスキュー」を製作した米カーネギーメロン大の
トニー・スタンツ教授は
「ヒューボが周辺環境によって柔軟に対応する様子が印象的だった。
参加チームの中で最も災害現場に適したロボットを実現した」と評価した。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究員は
「日本だけがライバルだと思っていたが、これからは韓国も対等に
見なければならなそうだ」と話した。
今大会決勝に進出した24チームで8チームが韓国製ロボットの本体や部品を
使用した点も意味がある。
ドイツ・ボン大学のチームは韓国のロボット企業「ロボティス」が開発した
アクチュエーター(駆動装置)を採用し、4位に入った。
米ネバダ大ラスベガス校のチームもヒューボに独自のソフトウエアを採用し、
8位に食い込んだ。
今大会で6チームにロボットを供給したロボティスのキム・ビョンス代表は
「歴史が長い産業用ロボット市場は日本が掌握しているが、
技術発展が著しい人間型ロボットや教育用ロボットの分野は韓国が
先取り可能だ」と指摘した。
短期的な成果に執着すべきではないとの意見もある。
著名なロボット専門家でカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の
デニス・ホン教授は「ロボットが実質的に人の役に立つ未来産業として
成長するためには、たゆまぬ研究と投資が必要だという点を
忘れてはならない」と呼びかけた。
ポモナ(米カリフォルニア州)=パク・コンヒョン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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