2014年04月08日
懸念される倒壊<予備軍>=中国
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低品質の建物「逆襲の季節」に
大自然の逆襲、低品質からの逆襲、逆襲の時代があるとは思ってもいなかったろう。
低品質の建物「逆襲の季節」に、懸念される倒壊<予備軍>=中国
2014-04-07 18:17
浙江省寧波奉化市で4日朝、5階建ての集合住宅が倒壊した。
中国では80年代から90年代にかけて作られた建物の倒壊事故がしばしば
発生している。
都市部で建設ラッシュが発生した時代であり、質の悪い建物も多い。
中国の建物の平均寿命が25−30年程度しかないことから、
「低品質の建物の“逆襲の季節”に突入」との懸念が高まっている。
中国新聞社などが報じた。
英国では建物の平均寿命が100年以上、米国でも70年以上とされる。
中国では「民用建築設計通則」により、一般的な建物の耐用年数が50−100年と
定められている。しかし、政府関係者が2010年に
「25年から30年しかもたない」と述べたことがあるなど、公的な基準は
まったくの「空文」とみなす人が多い。
杭州土木建築学会の陳旭偉副秘書長によると、1980年代から90年代にかけての
建築には、大きな欠陥があった。
新規のビル建築が猛烈な勢いで進んだため、建築基準の体系づくりが
間に合わなかった。工事関係者の多くも、技術面の取得が間に合わなかった。
技術も資金も不足した。建築コストを低減するために、鉄骨を減らしたり、
セメントの材料を粗悪なものに変えたりした。
「建築工事の水準が保障されるのは、極めて難しかったという。
陳副秘書長は、入居側が建物の危険性を増大させている場合があるという。
使い勝手をよくしようとして、勝手に壁を撤去するケースが珍しくないが
「後になり建物が倒壊するリスクをセットしている」に等しいという。
浙江省寧波奉化市で4日朝に発生した集合住宅倒壊では、5人が負傷し、
1人が死亡した。建物は5階建てで、1994年4月に完成した。
40世帯の入居ができる建物で、15世帯分に相当する建物西側の約半分が倒壊した。
中国では1990年代後半ごろからは、「故意の手抜き工事」である
「おから工程」の問題が深刻化した。それまでの建物の質の問題は、技術や
経験のレベルや、深刻な資金難が原因だったが、公共事業などに資金が
投入できるようになると、担当の官僚と工事業者が共謀して、建物の質を落として、
「浮いた資金を山分け」といった腐敗現象が発生するようになった。
(編集担当:如月隼人)
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