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2014年11月23日

自転車に乗って @Seoul

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また自転車に乗って、走り出した。

市庁、ソウル駅と駆け抜けていく。
これまでバラバラだったソウルの地図が頭の中でつながっていく。
地下鉄での移動だと駅単位で記憶されているので、
他の場所とのつながりが見えない。

自転車で道を縫うと頭の中のパーツが繕われていった。

駅からの徒歩圏内だけだった地図が、次から次につながる。
スクラッチのカードを削るかのように、
あるいは水性絵の具を水にたらしたかのように。
見えなかったものが鮮やかになっていく。

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調子に乗って飛ばしていると、みるみる汗ばんできた。

ソウル駅に近いバス停の前にあった売店で止まり、
冷たい缶コーヒーで一服。
クルマがあれば、地理も道路も方角もアッという間に覚えてしまうのだろうけど、
ただの観光客には難しい話。
それにこれだけ地下鉄が便利では、クルマは無用の長物かも。
缶コーヒーを傾けながら、そんな思いに浸る。

通りすがりの観光客には自転車程度がちょうどいい。
宿でなにげなく借りた自転車が意外にも街のサイズを変えてくれた。

特に行くあてがあったわけでなかったので、
ソウル駅を折り返し点に光化門(クァンファムン)方面へ戻ることにした。

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清渓広場を北に折れ、ワンブロック動くと、光化門広場がある。
片側4車線のだだっ広い通りの真ん中を噴水が陣取り、
それを見守るかのように李舜臣(イ・スンシン)将軍の銅像が立っている。

10月だというのに子供たちはおかまいなしに噴水で遊んでいた。

6月に「ピマッコル通り」を探して歩いた際、
遠目に見たのがこの銅像の後姿だったのだ。
銅像は記憶にあったが、広場や噴水にピンとこなかったのは、
この広場、今年の8月にできたばかりなのですね。
6月のときは工事のフェンスで覆い隠されていたのでしょう。
http://www.konest.com/data/spot_mise_detail.html?no=263 (コネスト・光化門広場)

広場ではイベントが催されていた。
さまざまな現代的なカラーリングの大きな狛犬が並べられている。
広場の名前にもなっている韓国の狛犬「ヘテ」。
「ヘチ」とも呼ばれる架空のこの動物はソウル市のシンボルだ。

ポップな狛犬が明るい日差しの下、道行く人たちを楽しませていた。

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奥に景福宮(キョンボックン)が控えている広大なこの通り、
かつては16車線という広さを誇っていた。
ドイツのアウトバーンが非常時に「戦闘機が下りられる」ように作られたのと同様に、
この国でもこの広さが必要なのだ。
その中央部が今では鮮やかな噴水と整った石畳に生まれ変わっている。

あまりに長い「戦時下」にあきれて、誰かが公園化に踏み切ったのかもしれない。


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posted by delfin at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Seoul

川を上って @Seoul

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10月に入ったというのにソウルは暖かい、というかまだ暑い。

4日目は宿にあった自転車を借りて、走り出すことにした。

「自転車貸し出ししていたよね?」

「してますよ。でもね、カギがないんですよ、失くしてしまったみたいで」

「う〜ん、じゃあ、ドコカでカギだけ買いますよ」

「それでいいなら。クルマには気をつけてくださいね、ソウルですから」

このあたりもゲストハウスの気軽さだ。
自転車用のカギは、新設洞駅と東廟駅の間で開かれる「泥棒市場」に、
自転車用品屋さんが多く立ち並んでいたことをアテにしていた。
2〜3,000w出せば買えるはずだ。

外はいい天気で、自転車を走らせると気分がいい。

自転車用品屋でカギを購入。
店先の台に1,000wで並んでいたやつを選んだ。
それほど長い時間、自転車から離れるつもりもないので、これで十分。

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清渓川(チョンゲチョン)沿いを東へ。

公園化されたこの川の始点まで掘り下げてみたくて、川沿いに漕ぎ出した。
問屋街に並行しながら自転車を走らせる。
目の下の川沿いでは、遊歩道を歩く人の姿が多い。
ジョギングする人、犬を散歩させる人、そしてベンチがあればカップルが占拠している。
平日なのにけっこう人がいるものだ。

あっという間に始点部分にたどり着いてしまった。

自転車を走らせた時間は10分ちょっとかな。
汗ばむ間もなく、サイクリングはエンディングか。
熱いぐらいの陽気で、アホな観光客は半ソデ短パンでサイクリングしている。

あまりにカンタンにたどり着いてしまったので、そこにあった観光案内所を訪ねた。

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「あのお、ここは清渓川のはじまりですか?」

「そうです、ここがスタートの「清渓広場」です」

「これ以上上流はないんですか?」

「ないですね、ここがはじまりです」

「ありがとう」

観光案内所の彼はキレイな日本語で教えてくれた。
自転車を走らせることに味をしめて、もっと走りたかったのでなんとも拍子抜けだ。
食い下がって質問してみたが、どうやらこの先はないらしい。
あきらめて自転車置き場に自転車を縛り付け、
ニギヤカな清渓川の始点「清渓広場」に向かう。

http://www.konest.com/data/spot_mise_detail.html?no=1139 (コネスト)
http://www.kampoo.com/jp/travel/cheonggyecheon.htm (韓風)

観光案内の説明は上のサイトにお任せして、しばし腰を下ろす。

広場にはたくさんの観光客がいた。
モデル・ポーズやキメ・ポーズで写真を撮っている観光客が多い。
となると中華系の方々で、声を耳にすると広東語やら北京語やらが入り混じっている。
香港系か、台湾系か、はたまた本土か。
いずれにしろ近年は世界各地で中国系の観光客が多い。

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噴水のそばやテラスでは、
地元の学生やカップルが観光客などおかまいなしにくつろいでいる。
コーヒー片手におしゃべりしているのは近所のビジネスビルの女性たちだ。

あっけなく終わってしまった「清渓川探訪」、さてどうしようか。










posted by delfin at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Seoul
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