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2014年09月18日
Packing It -DAY4- @Seoul
買いたいものは決まっているが、スーパーを歩き回るのは楽しい。
差し出される試食と戦いながら、
見慣れない食品やアヤシイお菓子を眺めて、歩く。
目的は「チャンジャ」(貝や魚の内臓の塩辛)。
市場で買うほうが、お得なのだろうが、
スーパーだと、プラスティックの容器に詰めてくれ、
臭わないように過剰なほどにラップで包んでくれる。
旅行者としては、漏れる心配がないので、これはかなり安心。
チャンジャのコーナーにいくと、
日本ではお目にかかれないイカのチャンジャや牡蠣、アサリなんてのもある。
「デパートの物産展に並んだ塩辛」というイメージですね。
ミントC!Jメール
眺めているとオバチャンがここでも例外なく、試食を勧めてくる。
指差す先に小さなテーブルがあり、10種類ほどの試食皿が並んでいる。
見ても聞いても、言葉がわからない身としては、抗いようもなく、
片っ端から食べ、自らの舌先で試してみるしかないわけだ。
「オイシイネ〜、コレ」
と片言で言うとオバチャンは波に乗って説明してくれるが、
99%説明がわからず、ちょっと悲しい。
ちゃんとその国の言葉を勉強しないとダメですね。
目星をつけたヤツを購入。
「アレとコレ、小さい器に詰めて」
と文章で書くとさりげないが、英語でゴリ押し。
もちろんオバチャンには通じてなくて、
身振り手振り、日本語、英語、ハングルとムリヤリのコミュニケーション。
なんとなくわかってもらえて、
ご指名のチャンジャを詰めてもらうと、
「4ツ買うと、この値段よ」と、値札を示して、セールストーク。
毎週火曜日は一つの商品が1円!・特価セール・など様々なイベント開催中「韓国市場」
どうやら2ツ買うのとあまり違わない値段で、4ツをパッキングしてもらえるらしい。
オバチャンのアドバイスというか、セールストークに乗っかってしまうことにした。
「ウ〜ン、ドレニシヨウカナ」
「食べてみなさい、食べて」
そういうとオバチャンは試食皿の爪楊枝を差し出す。
また最初からやり直し。
次なるお気に入りを求めて、並ぶ皿を突っつく。
「ご飯、欲しいなああ」
と数少ない知っているハングルで呟くと、オバチャンは笑う。
「コレハ、ドレ?」
なんてヤリトリをしながら、残り2ツをパックしてもらった。
ソウルのホテル情報 韓国料理・故宮・スパ・エステ
「この4ツでいいのね」
「ハイ。でもニホンに持って帰るのです」
「問題ないわよ」
そういうと、オバチャンはラップを多めに巻いて、
笑顔でショッピング・カートに入れてくれた。
写真1;マクワウリ。伝統の食材でそのまま食べたりもする。
写真2;市場のチャンジャ屋さん。店によって味も異なるのだとか。
写真3;ジャコ。買いたかったけど、この量はねえ。
写真4;プラスティックじゃありません、青果でございます。
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2014年09月17日
Easy Food -DAY4- @Seoul
電気街に飽きて、竜山の駅に戻った。
広いターミナルを歩いていると、
「電気街はコッチ?」と地図を広げた女性に聞かれる。
言葉はわからないが、地図があったので、指し示すと、
その女性は礼をいいながら、電気屋方面に消えていった。
なんで、おれに? と思いつつ、電気街とは反対側の出口を目指す。
竜山は「ソウルの秋葉原」として有名だが、
KTX(韓国高速鉄道)が乗り入れる大型ターミナル駅でもある。
最近、「I’PARK」という巨大な駅ビルが完成。
映画館やスーパーも併設する東洋では最大級のショッピングモールらしい。
http://www.iparkmall.co.kr/ (I’PARKのサイトです=韓国語)
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さらにはコレイル(KORAIL・韓国鉄道公社)が
ここ竜山に世界3位となる超高層ビルを建設することも発表。
ソウルではちょっとしたホットスポットなのですね。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=90326&servcode=400§code=400
(中央日報サイト)
現状は駅の西側は電気街、東側は大使館や在韓外国人などが多い梨泰院に連なっている。
梨泰院はアンティーク家具やブティックなどオシャレな店が多いのですね。
I’PARKを目玉に再開発中の東側に抜ける。
豪奢な駅の造りとはかけ離れ、通りに出ると屋台が並ぶ。
近未来的に凝ったデザインの駅ビルとビニールを張って並ぶ屋台の対比が
なんとも韓国的。
成長と生活がなんとなく同居している。
ランチをとろうとビニール張りのひとつに入る。
店先のトッポギが気になり、この好物を今回はまだ食べてなかったことを思い出した。
オバハンが退屈そうにしている店を避け、盛況の店に潜り込む。
「トッポギ、一つね」
忙しそうに店を切り盛りしているオヤジサンに告げる。
テーブルを指差すと、そこに持ってきてくれた。
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韓国で屋台の料理を頼むと、お皿の上にビニールがひかれている。
お皿を洗う手間を省くものだろう。
逆に考えれば、お皿をすっぽり包んでいるので、清潔ではあるが、
ビニールに盛られた料理は日本の人には抵抗があるかもしれない。
かつて住んでいたシンガポールでは、
テイクアウトのジュースやコーヒーを頼むと、ビニール袋に入れてくれる。
いわゆる「金魚袋」、夜店で金魚すくいをしたときに金魚を入れるあの袋だ。
氷を入れ、ココナツやサトウキビのジュース、あるいはコーラを注いでくれる。
上からストローを挿せば、歩きながら飲むこともできる。
女のコが当たり前のようにそれをブラさげ、飲みながら歩いている姿を見て、
日本から来た友達は目を丸くしてたっけ。
東南アジアの国々はこのあたり、見た目よりも実用優先。
きわめて合理的でございますなあ。
ビニール袋に盛られたトッポギを、竹串でつまむ。
これが猛烈に辛い。
辛いのに強いと自負していたのに、辛くて食えない。
ひょっとして舌が衰えたのか、あるいは鈍ったのか。
辛い。
慌てて、勝手に注いで飲めるオデン(日本語と同じ意味と音)の汁をもらいに行く。
ダシの聞いたオデンのスープを飲んでも辛い。
辛(ツラ)いぐらい辛(カラ)い。
どれぐらい辛いかというと、食べられないぐらい辛い。
辛(カラ)いのが辛(ツラ)い。
韓国オルチャンファッションの代表的なサイト《GOGOSING》
そう思い、悪戦苦闘しながら食べていると、他のテーブルの人も辛くてムセている。
あれ? 韓国の人もムセちゃうぐらい?
辛い。
辛くて人気なのか、この店は。
気付けば7〜8あったテーブルはすべて埋まっていた。
みんながテーブルで食べはじめると、
代わる代わるオデンのスープをもらいに歩くさまがおかしかった。
韓国の人も辛いものは辛いのだ。
写真1;屋台売りのトッポギ。この日は冷え込んでいたので湯気が激しい。
写真2;ニギヤカな店先。韓国風の天ぷら「ティギム」が並ぶ。イカゲソやサツマイモなど種類は豊富。
写真3;気付いたらテント内は満席に。左の男性のように紙コップでスープを飲むのが韓国式。
写真4;トッポギはうるち米の餅。もちろん辛くない店もある。
2014年09月16日
Eat Up -DAY4- @Seoul
雑多なランチを済ませて、駅ビルへ戻った。
前述しましたが、最新鋭の「I’PARK」というショッピングモール。
駅にへばりついたビルの上がデパート、地下が巨大なスーパーになっている。
ツアーを担当していた頃から、スーパーは楽しい場所。
仕事とは関係ないのに、お客さんを連れて行くこともあった。
「集合時間に少し早く集まってくれると、3分、5分が積もって、
他の場所を案内する時間ができるかもしれませんよ」なんて説明していた。
この言葉は「集合時間を守ってください!」と連呼するよりも効果的なフレーズで、
たいがい、30分ぐらいは時間が作れて、
眺めのいいフォト・ストップや地元のスーパーに立ち寄ることができたっけ。
韓国初のビューーティフード【BOUM(ボウム)】
夕方のチェックインのあとに、お客さん引き連れ、
歩いて近所のスーパーへ、なんてこともよくやった。
お客さんは部屋で食べるツマミや土産を物色したり、
隣の店でコーヒーだけ飲んで帰ってくるだけでも、
地元の人の生活が見えて、市場と同じように楽しい場所だったみたいです。
今でこそ、「エコ」で大騒ぎの日本だけど、
イタリアではプラスティック・バッグ(コンビニ袋の英語表記)は有料だったし、
ドイツではスーパーの入口に空きビンのリサイクル・コーナーがあったりと、
ツアーのお客さんに説明すると「社会勉強になるねえ」なんていわれたこともあった。
100%無添加!韓国で7年連続1位の洗顔石鹸【HappyTouch】
韓国のスーパーの特徴は「試食」。
この一言がすべてをあらわすように、
各コーナー、売り場のシマごとに「試食」のテーブルが待ち構える。
ヨーグルト、豆腐、魚の干物、焼肉、パン、チョコ、ジュース、麺類・・・。
コーナーごとに試食があるので、それこそフルコースを満喫できる。
日本だと「食べたら買わなきゃ」的なプレッシャーを感じるようですが、
そのあたりは習慣、国民性でしょうね。
慣れたもので、食べては次へ、食べては次へ、とおかまいなし。
ヘタすると調理が終わるのも待っている客もいたりする。
買い物に来ているのに、もはやちょっとしたパーティー状態です。
そのスタイルに慣れてないこちらは、ちょっと気後れ気味。
逆に試食のオバチャンに呼び止められて、半ば、強制に食べさせられたりする。
う〜ん、サバの干物は買わないのに。
韓国でつながるWi-Fi!
試して買うことができるので、土産を探すには最適。
お菓子にしても、キムチにしても、好みの味を捜し求めることができる。
それにシマごとに誰かがいるので、探しているものを伝えれば、
マッチしたものを出してきてくれるのがうれしい。
スーパーなのに極めて市場感覚で買い物ができる。
作りやサイズはアメリカン・スタイルのスーパーと変わらないけど、
売り場や人の雰囲気はかけ離れて違うのがおもしろい。
写真1;モヤシです。計り売りしてくれます。
写真2;市場の風景。モヤシ屋さん?ではないか。
写真3;魚介類は日本人がうれしくなるぐらい豊富。
写真4;タコも人気の素材。炒めても鍋でも酒の肴でも。
2014年09月15日
Enjoy Meal -DAY4- @Seoul
口から火を噴きながら、屋台を後にした。
店内を振り返るとみんな口から火を噴き出して、
ビニール張りの店は熱に耐えられず、溶けはじめていた。
なんてことはあるはずもないが、お金を払っている最中もムセている人がいて、
なんとなくおかしかった。
トッポギ2,500W。
おいしかったけど、辛すぎだよ、オジサーン。
店のスグ前にホットドッグを売っている小さな店があった。
客と話をしている店員がなんとも朴訥な話し方で、琴線に触れた。
炭焼で焼いている大き目のフランクフルトもなんともおいしそうで、
朴訥なニイチャンに惹かれるように、店先に立ってしまった。
【オイ】とは韓国語でキュウリのこと!ランキング上位のオイキムチ
トッポギ食ったばかりなのに気付いたら注文していた。
質感のある風貌なのだが、目が優しく、
稚拙な外国人のハングルにも素朴に対応してくれる。
目の前でフランクをひっくり返しながら、尋ねてくる。
「マスタードは?」
「ダイジョウブ」
「タマネギは?」
「ダイジョウブ」
暖めたパンに焼きあがったばかりのフランクフルトを挟み込んで、渡してくれた。
「コーラ、よかったら飲んでください」
小さな店先のテーブルにはコーラのペットボトルが無造作に置かれていた。
先客がボトルを抱え、紙コップに注ぐ。
ついでにコチラの分も注いでくれた。
オモニ特製のニラチヂミ!
店先のスツールに腰掛け、ホットドッグに噛りつく。
トッポギの辛さでマヒした口の中に肉汁が広がる。
正解。
余計な調味料がない分、シンプルでうまい。
朴訥なニイチャンは無言でフランクを焼き続けている。
時折、寒風が吹き抜けるが、陽光は暖かい。
スーツ姿のビジネスマンや学生が信号が変わるたびに忙しそうに横断歩道を渡っていく。
屋台も忙しそうに次から次に来る客をさばいている。
「イクラデスカ?」
「味はどうでしたか?」
多分、そういわれたのだと思う。
ソウルのホテル情報 韓国料理・故宮・スパ・エステ
「マシソヨ、マシッソヨ〜」
数少ないハングルの中から使える言葉を繰り返し、告げる。
「おいしいです」もう少し気が利いたことを言えればいいのだろうが、
それにはコチラのボキャブラリーが貧困すぎた。
大柄なニイチャンが小さく微笑んだ。
写真1;ティギム。ひとつまみして、お金を払って、と道行く人に手軽なファストフード。
写真2;朴訥な横顔。値段も2,500Wと朴訥。
写真3;おいしそうでしょ?パンよりデカイフランクフルト。
写真4;こんな感じでオデンのスープはセルフですくって勝手に飲む。
2014年09月14日
Electric Town -DAY4- @Seoul
朝から竜山(ヨンサン)を目指して、宿を後にした。
雨こそないが、曇り空で寒い。
昨日の雨が春先の陽気を一気に押し下げたようだ。
3月25日水曜日、明日の朝の便で帰るので、実質、今日が最終日。
昨夜のカジノでのバトルはみごとな勝利。
といっても、賭ける額はいつもタカがしれているんです。
「ラケット1本」が基準。
テニスラケット1本買える金額を勝利したらすぐ撤退、というのが小銭稼ぎの鉄則。
小さい勝ちを掴むのはカジノではそんなに難しいことではないのです。
オモニ特製のニラチヂミ!
いつものようにルーレットのテーブルにつき、
「出目」を探りながらディーラーのクセを記録していると、
3人目のディーラーに大きなパターンを見つけた。
そのディーラーは一回おきに「0」か「00」を狙って投げる。
合間はノワール(黒)かルージュ(ルージュ)、
オッズ(奇数)やイーブン(偶数)のアウトサイド・ベットでお茶を濁し、
次に0とその周辺、00とその周辺といった具合にチップを張った。
こぼれた玉が隣の数字に入る可能性が高いからだ。
そこまでは「小張り」や「見(ケン)」を決め込んで待っていたが、
そこで一気に勝負に出た。
お為ごかしに張っていた「アウトサイド」ベットまで当たり、
続いて本命の「0・00」周辺のベットも当たる。
7回連続で的中し、手元のチップは倍、とまではいかないまでも
ラケット1本にプラスして、チケット代と宿泊費を賄う額になっていた。
毎回、チップを持っていくこちらを見て、隣の中国人は声をあげておもしろがっていた。
あまりにバカスカ当たるので調子に乗りそうになったが、
これで切り上げるのが勝利の法則。
小さく勝って、さっさと帰る、これ、カジノの鉄則です。
勝っていると帰れないものなのですね。
大きく賭けていれば、大枚ゲットだったでしょうが、残念ながらその勇気がないのかも。
地下鉄の終電がなくなる前に撤退。
2時間足らすのバトルで旅費までゲットしたから「よし」でしょう。
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竜山は電気街。
「ソウルの秋葉原」だそうで、今回が初の訪問。
電車を待っている間、駅の売店で暖かい缶コーヒーを買って飲んでいたら、
「通過列車が通る」とのアナウンス。
特急列車が走り抜けるのかと思ったら、
戦車を4〜5台積み込んだ貨物列車が通過していった。
韓国なのだなあ、と痛感。
ショッピングモール・ビルが立ち並び、上から下まで電化製品を並べた店が連なる。
造りはシンガポールのSIMLIMタワーとあまり変わりがなく、雰囲気的には懐かしい。
ホトンドがPCショップであまり目ぼしいものはなく、チョット残念。
中古のラップトップ、超小型のMP3プレーヤー、
PSPやDSのデコレーション・パーツがここでは人気のようだ。
どこの店でも同じような品物を並べていた。
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結局、ラップトップPCの下に置き、熱暴走を抑えるファンを5,000Wで購入しただけで、
電気街を後にした。
5,000Wではカジノで勝った戦利品とはいい難いかな。
写真1;竜山駅から電気街への連絡通路から眺めた街の風景
写真2;駅の売店。戦車を積んだ貨物列車はカメラが間に合わなかった。
写真3;竜山の電気店街。こういうスタイルのビルが数軒立ち並ぶ。
写真4;駅前の屋台、目新しいタコ焼きは人気らしい。