新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2014年10月26日
Pocket Pocket @Seoul
ポケットの中の大穴をまさぐりながら、コーヒーを落とした。
キッチンに腰掛けて待っていると、スタッフの一人がひょっこり顔を出した。
彼はきれいな英語を話す。
「コーヒー好きですねえ」
「今落としているけど、飲む?」
「いや、水でいいです。コーヒー苦い」
笑いながらミネラルウォーターのサーバーに手をやった。
アイフォーン(iPhone)ケース100種類以上をラインナップ!
「聞いてくれるかな、笑い話があるんだ」
「なに?」
「今日、この短パンを買ったんだ。トンデムンで」
「そう。セカンド・ハンド(中古)?」
「そうそう。だからサイドのポケットをチェックして、
お尻のポケットをチェックして、小さいポケットをチェックして、
ポケットのボタンをチェックして、ジッパーをチェックして…」
「OKだから買った?」
「そう。で、今、帰ってきて、履いてみたら…」
「うん」
「このポケットだよ〜〜」
左右のメインのポケットを引っ張り出して、穴を見せた。
【21girls】フォーエバー21 ガールズ
「あははは、両方! チェックしなかったの?」
「まさかメインのポケットが破れてるとは思わないよ。
周りのポケットばっかりチェックしたんだよ〜。
ごみ入ってないかとか、ボタンついているかとか。
6箇所もあるから念入りにチェックしたんだけど、
2箇所のメインはチェックしなかったんだよ〜〜」
「あはは、ダメですね〜」
彼は笑いながら、腰を下ろした。
バカな話をしている間にコーヒーが落ちたので、カップに注ぎ入れた。
ホテルズドットコム - 世界最大級のホテル予約サイト
「あ!そうだ! 宿の近くにクリーニング屋さんある?」
彼に笑われながら話しをしていると、自分の記憶に閃きが走った。
【このカテゴリーの最新記事】
2014年10月25日
Walk Walk Walk @Seoul
夏の旅の必需品をゲットして、少し気楽になり、街歩きを続けた。
いつものようにあてもなく、
アッチを巡り、コッチに行き止まり、ソッチを歩き回る。
正確にいうと写真になるものを求めて、動き回っているだけかな。
1〜2時間は当たり前に歩き続け、
足が疲れるとカフェで小休止、
そしてまた歩く。
ショピングをしないので、行く先々で引っかかることもなく、
コーヒーを飲んでるとき以外は歩き続けている。
海外ホテル・海外ツアー最大99%OFF!旅クーポンキャンペーン
そのかわり、気に入ったシーンを見つければ、
いい絵が切り取れるまでいくらでもその場で待ち続ける。
一箇所にずっと留まってシャッター・チャンスを待っているときは、
贅沢な時間の使いかただ、なんて一人悦に入ったりして。
勤勉な観光客にいわせれば、なんとまあ、時間を無駄にする観光客よ、
ということになるでしょうね。
普段はバイクにも乗って、クルマもあるので恐ろしいほど歩かないくせに、
旅先となるとカメラ片手に延々、歩いているオバカぶり。
日頃のマイナスを取り戻すかのように歩数を重ねている。
写真も撮れなくなる夕闇の頃には、
脛の筋肉(前の部分ですね)が痛くなっている。
これがその日の限界指数。
テニスをやっているせいか、他の部分は痛くならないが、
脛の部分が張ってくるとその日は普通の歩きさえもおぼつかなくなる。
そうなるとあとは宿に帰って、ぶっ倒れて眠るだけだ。
誰にも邪魔されくたない!おススメの貸切風呂・露天風呂付客室の宿
この日は「短パン」以外、たいした収穫もなく、
夕食を食べて宿に戻った。
シャワーを浴び、シャツを換え、リフレッシュ。
そして買ってきた短パンを履いた。
ウェストがピッタリでひと安心。
また足を運んで「オバチャン、はけるヤツに替えておくれよ〜」といっても
代わりはバミューダーばかりなり、という不安が払拭されたかな。
コーヒーを飲もうとキッチンへ。
部屋のドアを閉め、
何気なくポケットに手を突っ込むと中には穴が開いていた。
ご丁寧に右も左も。
それもかなりの大きさで。
2014年10月24日
Pants Pants Pants @Seoul
中古屋街を抜けた角にも古着屋があった。
タメモトで折り重なったパンツを物色すると、
ポケットがたくさんついたアーミー・カラーのパンツを掘り当てた。
短い!
やっと「短パン」がみつかった。
お尻のポケット、サイドのポケットはしっぱりボタンがついている。
ジッパーもスムーズに動く。
他にも探してみたが、短いタイプはこいつしかない。
サイズ!
タグの表示を見ると、USサイズで自分のサイズにピッタリだ。
「オバチャン、これいくら?」パンツを掲げ、値段を尋ねた。
「8,000Wだよ」
換算すると約500円。
1000円(13,000W)出すと新品が買えるが、
「短い丈」に出会えるかわからなかった。
◆週末は特別セールも実施中、限定特価商品が続々登場! もちろん最大20%ポイントサービス!!
旅先の買い物は「出会ったら買え」がセオリー。
「次の場所でいいや」とか「またどこかで買えるかも」と思っていると、
二度と巡り合えないことが多い。
微妙に柄が違ったり、色合いが異なったり、
「ああ、あれがよかった」なんてことがよくある。
これはあっちこっちを旅してきて学んだ経験則。
テンション上がっている旅先なので、
ヘンなモノを買ってしまうこともあるが、
本当に必要かどうか、自分自身に問いかけ、
「迷ったら、買え!」がセオリーだ。
「買わずして、後悔するか」
「買ってしまって、悔やむか」
いずれにしろ悔やむならどっちにします?
吉野家 牛丼の具135g×5P+豚丼の具135g×5P(焼鶏丼の具1×1Pおまけ付)
古着にしては高い気がしたが、迷ったので買い。
試着できないが、履き捨てるつもりで買い求めた。
「他に長いのも上着もあるけど、どう? おまけするわよ」
お金を渡そうとすると店のオバチャンが商売っ気を出す。
「あはは、これだけでいいよ」
こういうところで買い物する場合、まとめて買うのがコツだ。
点数を増やせば、値切りやすくなるし、
値切れなければおまけをもらう、なんて手もある。
そのことが一瞬、頭をよぎったが、他に欲しいものがない。
単品でこの値段では値切るわけにもいかないし、
半ば試しで買う短パンをまとめ買いしてもしかたがない。
それに「短い」短パンはこの一枚しかないのだ。
【NEW ARRIVALS】LA発の新作ラインナップ
お金を渡し、袋に詰めてもらった。
相変わらず、旅先で実用品しか買い求めないなあ。
ところがこの「実用品」には大きな穴があったのだ。
2014年10月23日
Ride Ride Ride @Seoul
ランチタイムを過ぎた時間、雨はまだ降り続いていた。
遅めの昼食をとるため、宿で傘を借り、出かけることにした。
ちょうどそこへ非番のスタッフが顔を出した。
「でかけるの?」
「ランチを食べにね。そっちはもう食べた?」
「いや、忙しくて食べてないんだ」
「じゃあ、一緒に食べないか?」
「いや、行かなきゃいけないところがあって。一緒に行く?」
「雨なのに?」
「ダイジョウブ、クルマだよ」
チャンジャは慶尚道の方言で、正しくはチャンランジョッ!海鮮キムチ!
定宿にしている「HOSTEL KOREA」はその名の通り「安宿」だ。
http://www.hostelkorea.com/
「安宿」=ドミトリー(寮)のベッドにシャワー・トイレ共同という印象だが、
韓国の「安宿」には意外にもシングル・ルームが多い。
シャワー・トイレは共同で、
シングル・ルームのサイズは4畳ぐらいだが、
ベッド、TV、冷蔵庫、エアコンが備わっている。
ドミトリー・スタイルとも数百円しか変わらず、
一人旅にはこれがけっこう重宝する。
とはいえ、¥4000程度でエコノミー・ホテルに泊まれてしまうので、
長期滞在の人がメインだ。
相場的にはドミトリーで¥2000弱。
上記のシングルで¥2000ちょっとという感じだろうか。
宿によっては「シャワー・トイレつき」の部屋もあるので、
快適さはホテル以上かな。
ソウルのゲストハウス紹介はここに一覧がある。
http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/AC/AC_JA_6_4.jsp
「ホステル」や「ゲストハウス」はソウルの場合、
なぜか「朝食付き」というところが多く、
このあたりも「食の充実」にこだわる韓国らしい。
ご飯とキムチは好きなだけ、という宿が多いが、
ホステル・コリアの場合、朝食はトーストとコーヒーだ。
味、価格共に大人気【冷蔵限定】【送料無料】宮廷キムチ500gとロールキムチ
そのホステルで働くスタッフ2名が、
「独立」を目指し、別棟にあったドミトリーとシャワー付の部屋を
オーナーから借り受けた、というのだ。
この7月から彼らは自分たちの「ニュー・ビジネス」に駆け回りつつ、
ホステルのスタッフ仕事もこなしているので、
休むまもなく忙しいらしい。
知り合いのホステルにシングル・ベッドをもらい受けに行くところに
バッタリ出くわしたのだ。
【冷蔵限定】本格韓国ごま菜たまり漬け30枚
「このクルマでこれからベッドをもらいにいくんだ」
「じゃあ、手伝おうか?手があったほうがいいだろ?」
「それは悪いよ。【お客さん】だし」
「あはは、【お客さん】はおもしろいな。いいよ、雨でどうせなにもできないんだ」
「じゃあ、行こう」
英語が流暢な彼の運転するクルマの助手席に乗り込んだ。
2014年10月22日
Classic Classic @Seoul
古着屋にも露店にも出物はなく、あきらめて東大門(トンデムン)へ抜けた。
どういうわけか、「短い」短パンがない。
古着の山をさんざんひっくり返してみたのだが、
出てくるのはヒザ下まである丈のパンツばかり。
いわゆる「バミューダー」というヤツだろうか。
びみょ〜に長ったらしいのだ。
旅先の宿や町歩きで使いたかったので、
ヒザにかからない歩きやすい短い丈のパンツを探したのだが、
出てくるものは次から次にヒザ下丈。
店先に並べられているものも長めの短パンばかりなのだ。
驚異の発毛率!【医療発毛】のTOMクリニック美容外科
気になって、道行く人たちに目をやると、
ヒザ下丈の短パンばかりが闊歩していた。
韓国では長めの短パンが主流?
古着だから短いのがない?
時代はバミューダー?
「?」マーク満載。
旅先で処分できるシロモノで、と古着屋を漁っていたが、もはや降参。
新品なら普通にあるはず、とトンデムンを埋め尽くしている問屋街を目指した。
ソウルの旅行ガイド
「ガラクタ市」から川を渡ると、トンデムンの東のハズレに当たる。
店先に吊るされたもの、店内に並べられたもの、
束になったもの、ハンガーにかけられたもの…
ドイツもコイツも丈が長い。
「短パン」なのに長いとはヘンな話しだが、真の「短パン」に出会えない。
ジョグ用か、サッカー用でないとダメなのだろうか。
歩いたことがない一本裏の通りに潜りこんでみる。
カーペットやフローリングを売る問屋街の合間に中古品街が軒を並べていた。
古い電器屋を中心に、楽器屋、看板屋が連なる。
店先ではオヤジサンが電子ジャーをひっくり返して修理している。
その反対側では客が好みの蛇口を探している。
ここに持ってくればなんとか直してくれる、
あるいは壊れた部品を見つけることができる、そんなエリアなのだろう。
店先の「中古品」はとても売り手がつきそうにもないものばかりで、
「売り」よりも「修理」で賄っているのか、そんな想像を掻き立てる。
子供の頃、こんな電器屋さんや修理屋さんがあったなあ。
日本では直さなくなったものも、
ここでは手を入れて、甦らせ、どこかで働き出すのだろう。
お好きなエアラインの航空券を日本語でオンライン予約!
電器屋の合間には食堂や茶屋があり、
店先では指先を黒くした働く手のオヤジサンが一服している。
修理待ちのオバチャンが退屈そうにアイスをほおばっている。
近代化したソウルの街では、日本では消えてしまった風景に出会える。