2013年05月23日
“恋人に捧ぐ歌” 闘病18歳少年、遺作を残し死去
昨年12月、恋人に向けて歌を制作した、
米ミネソタ州の男子高校生が、大きな注目を集めた。
ザック・ソビークくんは、4年前に骨肉腫を患って以来、
懸命な治療を続けたものの、昨年5月の時点で余命1年と診断され、
恋人に向けた “さよならの手紙” として、「Cloud」という曲を制作。
地元ラジオ局の紹介から、曲はたちまち評判となって、
大きな反響を呼び、一躍有名な存在になったザックくん。
ミネソタ州レイクランドに住む、高校生だった彼は、
14歳で骨肉腫を発症。
以降、改善を目指してさまざまな治療を行ったものの、
結果に結びつけられず、昨年5月には、
骨盤や肺への転移も認められ、余命1年と宣告された。
さらに10月の検査で、肺での進行が確認され、
命の残り時間が少ないと感じた母親が、
彼に「 “さよならの手紙” を書き始めたら?」と提案。
すると、手紙を書くのが苦手だった彼は、
得意のギターを使って、歌を作ろうと考え、
そのうちの1つとして、交際していた彼女に宛てた曲、
「Cloud」を制作した。
そんな彼の存在を世に紹介したのは、地元のラジオ局。
がんと闘う高校生として、昨夏取材をしていたラジオ局は、
彼のギターにも興味を持ち、オリジナル曲の制作を依頼していた。
そこで彼は出来上がった「Cloud」を局に送り、12月にオン エア。
すると、リスナーから大きな反響を呼ぶことになった。
それに先立ち、歌に感動した局の関係者がバンドを集め、
彼をスタジオに呼んで、レコーディングも実施。
その様子を収めた動画が、YouTubeに、
「Clouds by Zach Sobiech」のタイトルで公開。
たぶん、またいつか会えるさ――。
当時17歳だった彼が、彼女を想ってつづった歌詞には、
多くの人が感動。
多数寄せられた、応援の声も生きる力に変え、
ザック くんは、13種類の薬を飲み、
周囲にも支えられながら、懸命に生き続けた。
今年5月3日には、18歳の誕生日を迎え、
恋人の、エイミー・アンダムルさんと一緒に、
高校の卒業記念パーティーに、出席する元気もあったという。
しかし、体調が良くなったのは一時的で、
その後、急激に悪化していったそうだ。
そ して5月20日、ザックくんは自宅で、家族や恋人に見守れながら、
4年にわたる闘病生活を終えた。
ただ、彼が作っ た「Cloud」は、これまでに、
「約10万ドル(約1,000万円)を売り上げ」、その収益は、
がんの子ども を支援する基金へ、寄付されているそうだ。
18歳という短い生涯だったものの、病気と闘いながら、
世間に大きな足跡を残したザックくん。
関係者からは、そんな ザックくんに、
「今後に繋がる遺産を残してくれた」と、感謝の声が上がっている。
明日は我が身…
1日1日を、大切に生きよう!
今回は真面目やな…
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