40代daiさんの、B級グルメを家庭で楽しもう

＜キャッチアップ！トレンド＞

　スピルリナ、ユーグレナ、キヌア、アサイー、チアシード……外国の地名、人名ではありません。栄養素が豊富で、スーパーフードと呼ばれる食品です。ジュースやサラダとして最近人気が高く、一時は品切れになる商品もあったそうです。どんな味なんでしょうか？


　ユーグレナは学名で、和名はミドリムシ。藻の一種で、ビタミンやミネラルなど５９種類もの栄養素を含んでいるそうです。このミドリムシの粉末をジュースにして販売を始めたのは、首都圏のＪＲ駅にあるジューススタンドのハニーズバー。

　「フレッシュな果物のジュースに加え、健康という切り口でユーグレナを使いました。恵比寿など情報感度が高い場所を中心に、珍しいものを楽しみたいという方によく売れています」（ＪＲ東日本フードビジネス中山友子さん）。

　味は藻に近いそうですが、ゴーヤー、マンゴー、リンゴなども加えているので、飲み口はすっきり。４１店舗あるハニーズバーで売り上げトップの新宿店では８月１日に売れた１３８５杯のジュースのうち、新商品のユーグレナが１２９杯と健闘しています。

　ミドリムシをラーメンにしたのは、東大赤門斜め前にある山手ラーメン本郷　安庵。その名も「みどりラーメン」。麺は緑ではなく、ミドリムシの粉末をオリーブオイルで混ぜスープに浮かしてある。ほんのりワカメのような香りで、違和感はない。なかなかイケる。

　「４年前に始めた時は１日１〜２杯しか売れなかったが、ネットで話題になった時は１００杯も出た。今は安定して３０杯ほどです」（安藤店長）。ミドリムシを夏休みの自由研究のテーマにした小学生が、どんな味か確かめるため、親と一緒にみどりラーメンを食べにきたそうです。

　高級スーパー、成城石井はスーパーフードを５０アイテムもそろえた「スーパーフード」コーナーを設けました。

　「昨年、ココナツオイルは一時は品切れになる人気でした。今年も昨年７月比で３倍の売れ行きです。アマニ油も３倍、チアシードは昨１０月比１３倍にもなっています。大阪では『ミドリムシの名前が面白い』と受けています。スーパーフードは使い方次第で、ひと味変わるのでレシピ提案もしていきたい」（商品本部の坪井元さん）。

　１５００円前後の価格帯の商品が多く、少し高めの印象ですが、たくさん使うわけではない。チアシードをヨーグルトに混ぜたり、スピルリナをサラダにかけたり、「チョイ足し」して楽しむのが初心者にはいいそうです。