2020年03月10日
トキワ荘
外国人から一目置かれている日本。礼儀正しいとか時間に正確だとか。
中でも列車が時刻通りに来るのはどの国の人からも驚きのようですね。
そんな日本にやってくる外国の人たち。日本に来てみたい。日本が好きになった理由に挙げられるのが“アニメ”というのがよくあるようですね。
アニメが突然できるわけがありません。
アニメはもともとマンガがあったからだと思います。
漫画家はきっと誰かの影響を受けているのでしょう。
音楽にしてもビートルズの存在がとても大きいと思います。
日本のミュージシャンは少なからず影響を受けていると思います。
桑田佳祐さんはジョン・レノンを歌っていますし、忌野清志郎もトランジスタラジオでリバプールからと歌っています。
漫画家だって誰かの影響を受けているでしょう。世代によって影響された漫画家は違うでしょうけども、元をたどっていくと、かの巨匠たちに辿り着くのではないでしょうか。
巨匠たちとは手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫たちです。
他にも松本零士さんはじめ、少年漫画、少女漫画併せるとたくさんの巨匠たちがいます。
ここで4人に絞ったのは、その4人が“トキワ荘”に住んでいたからです。
“トキワ荘”は、東京都豊島区にあった木造2階建てのアパートです。
“トキワ荘”があったのは1952年から1982年。
漫画の「聖地」として豊島区により復元施設の建設が進められているといいます。
マンガは誰もが読んで、少なくとも影響されているのではないでしょうか。
私はマンガで学んだことがとても多くあります。
ギャグマンガであっても、いろんなことを教えてくれました。
「混じりっけなし。純度100%のバカ。バカの天然記念物。」
これだけでも小学生の私に「混じりっけなし」「純度100%」の二つの表現を教えてくれたし、「天然記念物」という言葉の応用を教えてくれました。
これはコンタロウさんが描いたマンガの一節です。
漫画家といえば松本零士さんがすごいと思っています。
作品の多さもさることながら、ジャンルの幅広さがすごい。
大枠でくくるとSF作家なのかと思います。「宇宙戦艦ヤマト」とか「銀河鉄道999」。
私はどちらもあまり興味がありません。しかし「四次元世界」という短編集は今でも離せません。
また「男おいどん」という一風変わった作品もありますし、「戦場まんがシリーズ」で影響を受けました。
この「戦場まんがシリーズ」、戦場にいる数名の人たちにスポットを当てた短編作品です。
主に日本人であったり、ときにドイツ人であったり、またはその両方であったりと。
戦場だからハッピーエンドにはなりません。でも深い何かを感じさせます。
初めて読んだのは1975年です。子供でも読めます。
しかし今になって驚いていることがあります。
物語の冒頭に「〇〇年、〇〇」と時と場所が書いてあります。
子供の頃は気にならなかったのですが、どうも全部、史実に基づいているようです。
いったいどれだけの知識があって、あれだけのマンガを描き上げることができたのでしょうか。
その松本零士さんだって誰かの影響を受けているはずです。
“トキワ荘”の誰かかも知れないし、水木しげるかも知れない。田河水泡かも知れません。
田河水泡
今の若い人は知らないでしょう。
“のらくろ”の作者といってもわからないでしょう。
それら多くの巨匠たちが描いた日本のマンガは長い時を経て現代のマンガ家たちに受け継がれアニメになって海を渡り、海外に受け入れられた。
日本のマンガ史を考えると、“トキワ荘”が思い出されます。
4人のマンガ家たちがどんな生活を送ったのか、知らなくても想像できるようです。
私、日本が好きだなあ。
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