2020年01月01日
喪中
私は昨年母を亡くし、一昨年は父も亡くしているので二年続けて喪中の正月です。
中には知らずに、あるいはうっかり新年の挨拶をくださる方がいます。
そんなとき、すいません喪中ですから、、って返すのは申し訳ない気がしてしまいます。
ですが、あくまで祝う挨拶をすべきなでないのは喪に服している側で、されるのは失礼に当たりません。
「喪中」と「忌中」ってあります。(ここではあくまで私の見解として書きます)
いずれも家族や親族を亡くした遺族が身を慎む期間とされています。
が、「喪中」と「忌中」ではその期間が違っています。
「喪中」は宗教を問わず不幸があった日から一年間。ただし、故人との間柄によって定めることもあるようです。例えば父母の場合は十三カ月。父方の祖父母の場合は百五十日というように。これは明治7年に定められ昭和22年に撤廃された法令による名残りのようです。
「忌中」は仏式だと四十九日法要まで。神式だと五十日祭まで。キリスト教は一か月後の召天記念日、または五十日祭までとされています。これも神式では間柄によって日数が変わる場合があるようです。
また、浄土真宗では誰もがすぐさま阿弥陀如来のお力により極楽浄土にて仏様に生まれ変わるとされているため「喪中」「忌中」という期間がないようです。
「喪中」「忌中」それぞれ、慶事や祭典を避けるとされています。
要は派手なお祝い事やパーティー、すぎた遊びなどは控えるようにしなければならないとされ、具体的には結婚式を挙げたり家の新築や改築、新年を祝うといったことは避ける。招待を受けた場合は出席して差し支えないか先方や身内に相談するといった配慮が必要です。
さらに「忌中」は神社へのお参り、初詣、安産祈願、お宮参り、七五三、成人式なども慎むとされているようです。ただ、これは考え方が様々です。入籍は手続きだから良しとする考えと、入籍自体が祝い事だからダメとしているところもあります。
これも近頃は考え方も変化しており、故人が生前に楽しみにしていたお祝いや、遺族に大切なことなら許してもらえるという柔軟な対応になってきているようです。
結婚式は「喪中」でも「忌」が明けていれば予定通り行うこともあるようです。式や披露宴の会場が予約済みなど、かなり準備が進んでいれば両家で話し合って決めるのが一般的なようです。
また故人がその結婚式を楽しみにしていたならば、故人のために延期というのもどうかと思います。
事実、娘は入籍を済ませたあと私の母が没し、父の喪が明けてから披露宴をしました。
この「喪中」「忌中」は調べるといろいろ説があり、まとめるのが大変難しくなります。
大切なのは、故人を偲ぶ期間ということであり、故人を思えば自然と行いも派手にならないはずです。
昔、私とは年の離れた、今は亡き先輩と「喪中」の話をしたことがあります。先輩は私に、
「喪中とは言うけれど、みな本当に喪に服していると言えるかね?」
そんな問いかけで返したことがあります。
そのとき先輩は今の私と同じくらいの年齢だったと思います。
身近な人を亡くすのはつらいことですが、生きていく限り仕方のないことですね。
また知人に変わった方がいました。
喪中欠礼はがきをいただきましたが、はがきに
「年賀状がないのは寂しいので送ってくれたら嬉しい。」
と書いてありました。
もちろん私は送りませんでしたが。
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