2018年02月23日
《その305》 標準ファンクタ
標準ファンクタ
次のような標準ファンクタが、<functional>ヘッダで提供されます。
【比較演算用】
equal_to … x == y は true か false か。
not_equal_to … x != y 〃
greater … x > y 〃
less … x < y 〃
greater_equal … x >= y 〃
less_equal … x <= y 〃
【論理演算用】
logical_or … x || y は true か false か。
logical_and … x && y 〃
関数テンプレートですから、例えば、
equal_to の場合、
比較する要素が int型のときは、
equal_to<int>()(20, 30)
のように、equal_to<int>型オブジェクトを生成して oprerator()関数を呼び出し、引数(20, 30)を渡します。
以下はプログラムです。
#include <functional>
#include <iostream>
using namespace std;
int main() {
cout << boolalpha;
// 15 == 15 は true か false か。
cout << equal_to<int>()(15, 15)
<< '\n';
// 15 != 15 は true か false か。
cout << not_equal_to<int>()(15, 15)
<< "\n\n";
// 2.56 > 3.18 は true か false か。
cout << greater<double>()(2.56, 3.18)
<< '\n';
// 2.56 < 3.18 は true か false か。
cout << less<double>()(2.56, 3.18)
<< "\n\n";
// 's' <= 'z' は true か false か。
cout << greater_equal<char>()('s', 'z')
<< '\n';
// 's' >= 'z' は true か false か。
cout << less_equal<char>()('s', 'z')
<< "\n\n";
// 0 || 1234 は true か false か。
cout << logical_or<int>()(0, 1234)
<< '\n';
// 0 && 1234 は true か false か。
cout << logical_and<int>()(0, 1234)
<< '\n';
}
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