2018年02月14日
《その291》 ベクトルによる2次元配列(1)
ベクトルによる2次元配列
◇下記のプログラム(1)で、
vector<int> a の要素は { 00, 01, 02, 03, 04 }
vector<int> b の要素は { 10, 11, 12, 13, 14 }
vector<int> c の要素は { 20, 21, 22, 23, 24 } です。
また、
vector<vector<int> > arr の要素は { a, b, c } です。
したがって、arr の要素を、
a
b
c
のように縦書きで表し、
a, b, c の各要素を横書きで表すと、
00, 01, 02, 03, 04
10, 11, 12, 13, 14
20, 21, 22, 23, 24
のような3行5列の2次元配列とみることができます。
ベクトルオブジェクト arr の場合、
例えば
要素 12 には arr[1][2] で、
要素 23 には arr[2][3] で、
それぞれアクセスすることができます。
このように、2次元配列として扱いやすいように配慮されているので、たいへん便利です。
◇プログラム(2)も同様です。
オブジェクト x の定義部分、
vector<vector<int> > x(m, vector<int>(n));
の記述から、x が vector<int> を要素として持つベクトルオブジェクトであり、
要素の個数は m で、各要素はそれぞれ n 個の int型整数値で構成されていることがわかります。
以下はプログラムです。修正(2018/02/16)無駄なコードを消しました m(_ _)m
// プログラム(1)
#include <iomanip>
#include <vector>
#include <iostream>
using namespace std;
int main() {
vector<int> a{ 00, 01, 02, 03, 04 };
vector<int> b{ 10, 11, 12, 13, 14 };
vector<int> c{ 20, 21, 22, 23, 24 };
vector<vector<int> > arr;
arr.push_back(a);
arr.push_back(b);
arr.push_back(c);
for (vector<vector<int > >
::size_type i = 0; i < arr.size(); i++) {
for (vector<int>
::size_type j = 0; j < a.size(); j++)
cout << setfill('0') << setw(2)
<< arr[i][j] << ' ';
cout << '\n';
}
}
// プログラム(2)
#include <vector>
#include <iostream>
using namespace std;
int main()
{
int m = 3; // 行数
int n = 5; // 列数
vector<vector<int> > x(m, vector<int>(n));
for (int i = 0; i < m; i++) {
for (int j = 0; j < n; j++) {
x[i][j] = 10 + i * i * j * j;
}
}
for (int i = 0; i < m; i++) {
for (int j = 0; j < n; j++) {
cout << x[i][j] << ' ';
}
cout << '\n';
}
}
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