2018年02月07日
《その280》 ベクトル vector<> の基礎事項(1)
ベクトル vector<> の基礎事項(1)
テンプレートとして実装されている STL(標準ライブラリ Standard Template Library
である vector<> の基礎的事項を確認していきたいと思います。
※ 要素型が int の vector型オブジェクト a を定義するときは、次のようにします。
vector<int> a;
※ 要素型が int の vector型オブジェクト b を、要素数を 20 に指定して定義する場合は、次のようにします。
vector<int> b(20);
この場合、全要素は int() で初期化されます(デフォルトコンストラクタによって初期化されるので、デフォルトコンストラクタを持たない型のときは、この形式ではエラーになります)。
もし、すべての初期値を 100 にしたければ、
vector<int> b(20, 100);
とします。
下記のプログラムでは、要素型が char の vector型オブジェクト c を生成しています。
・メンバ関数 push_back を使って、ベクトルの末尾に文字を追加できます。
・メンバ関数 size によって要素数を調べられます。
・添字演算子 [] を使って要素にアクセスできます。
・ベクトルの要素数や添字を表す際には、符号無し整数型である size_type型を利用すべきです。
以下がプログラムです。
#include <vector>
#include <iostream>
using namespace std;
int main() {
vector<char> c;
while (1) {
char tmp;
cout << "文字( '/' で終了 ) : "; cin >> tmp;
if (tmp == '/') break;
c.push_back(tmp);
}
c[0] = '*';
for (vector<char>::size_type i = 0; i < c.size(); i++)
cout << ' ' << c[i];
cout << '\n';
cout << "------------------\n";
vector<int> x(10);
for (vector<int>::size_type i = 0; i < x.size(); i++)
cout << ' ' << x[i];
cout << '\n';
vector<int> y(10, 5);
for (vector<int>::size_type i = 0; i < y.size(); i++)
cout << ' ' << y[i];
cout << '\n';
}
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