2018年01月15日
《その236》 bad_alloc例外
bad_alloc例外
bad_allocクラス( <new>ヘッダで定義されている )は、記憶域の動的確保に失敗したときに送出される例外クラスです。
記憶域の動的確保に失敗すると、get_new_handler関数が nullptr を返し、それを受けて bad_alloc例外が送出されます。
※ nullptr は、ヌルポインタを指定するために予約されたキーワードです。
get_new_handler関数が返す nullptr は、set_new_handler関数を用いて特定の関数へのポインタに変更することができます。
その結果、new演算子やnew[]演算子によるメモリ確保失敗時の挙動を変更することができることになります。
◆ get_new_handler関数が nullptr を返す、デフォルトの状況です。
#include <new>
#include <iostream>
using namespace std;
int main()
{
try {
while (true)
new char[10000];
}
catch (bad_alloc& e) {
cout << e.what() << '\n';
}
}
◆ set_new_handler関数を用いて、new_error関数へのポインタをセットしたので、
get_new_handler関数が返すポインタが、new_error関数へのポインタに変更されます。
#include <new>
#include <iostream>
using namespace std;
void new_error() {
cout << "new演算子によるメモリ"
"確保に失敗しました。\n";
abort();
}
int main()
{
set_new_handler(new_error);
try {
while (true)
new char[10000];
}
catch (bad_alloc& e) {
cout << e.what() << '\n';
}
}
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