2017年12月23日
《その198》 ダウンキャスト
ダウンキャスト
前回《197》のプログラムは、ダウンキャストの説明にも使えることに、あとで気付きました。
前回のプログラムで、dynamic_cast演算子が行っていたのは、アップキャストではなく、このブログでは まだ出てきていなかったダウンキャストです ;^ω^A
プログラムを、もう一度、下に載せました。前回と全く同じものです。
プログラムの、オブジェクトBase* から Aaa*型へのダウンキャスト★1.は、
・オブジェクト x1 は Aaa型なので、当然、可能
・オブジェクト x2 は Bbb型なので、当然、不可
・オブジェクト x3 は Aaa型なので、当然、可能
・オブジェクト x4 は Bbb型なので、当然、不可
です。
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#include <iostream>
using namespace std;
class Base {
public:
virtual ~Base() { }
};
class Aaa : public Base {
};
class Bbb : public Base {
};
void func(Base& x) {
Aaa* ptr = dynamic_cast<Aaa*>(&x);
// ★1. Base* から Aaa* へのダウンキャスト
//
// &x を Aaa* に変換可ならば ptr はアドレス値、
// 変換不可ならば ptr は空ポインタ。
if (ptr) // アドレス値のときは処理を実行
cout << "取扱いできます。→ 【次の処理】\n";
else // 空ポインタのときはメッセージのみ
cout << "取扱い不可\n";
}
int main() {
Aaa x1, x3;
Bbb x2, x4;
// Base から派生した x1 〜 x4 の現在の型が、万一
// 不明だとしても、関数 func に渡せ
// ば、関数側で判断してもらえる。
cout << "@ "; func(x1);
cout << "A "; func(x2);
cout << "B "; func(x3);
cout << "C "; func(x4);
}
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