2023年07月31日
今まで読んだマンガその26「「子供を殺してください」という親たち」
取り留めなく気の向くままに書くので、唐突に始まります。
勢いで書いているので、ネタバレがあるかもしれません。すみません。
少しでもネタバレがあるのが嫌な人は、本記事を読まないことをおすすめします。
体験談をまとめた系マンガの「「子供を殺してください」という親たち」がおもしろいです。
重い精神疾患のある人を病院に移送するサービスを行っている、押川剛先生の体験談をマンガにした内容。
非常に重いテーマを持つマンガですが、リアルな内情が描かれていてとても興味深い内容です。
万人への感想
★★★
個人的な感想
★★★★★
このマンガ、様々なケースが描かれているのですが、おそらくテーマとしては「手に負えなくなった子供をどうにかしたい親たち」なのかな?と勝手に思っています。
マンガとしておもしろいのはもちろんなのですが、健常者が関わることは滅多にない場面がとてもリアルに描かれていて、知識を深める読み物といえるかもしれません。
重い精神疾患を持つ人たちを医療に繋げることが、どれほど大切な事なのかが丁寧に描かれていてます。
主人公の押川先生は移送サービスをしていますが、多様なケースを実際に目にしてきた人にしか分からない問題や視点に、読み手が触れることができます。
作中でも書かれていますが、精神疾患が重くなる(悪化する?)のは本人だけの問題ではなく、家族が関わっていることがほとんど、という点が色々と考えさせられます。
中には大人になって重い精神疾患になったケースもあり、自分達もいつそうなるかは分からない、紙一重で日常的な生活を送れているんだな、と思わせる話もありました。
どんな患者でも、押川先生は一人の人として患者さんを認識しているのがよく分かります。
厳しかったりフレンドリーだったり優しくしたり、相手やその家族がどんな人間かを見極めて、良い意味で対応の仕方を選んでいる姿は、プロフェッショナルな人は人を見抜く力が違うんだな、と思いました。
マンガでしか押川先生の為人は知りませんが、悩みができたら相談させてほしいと思わせる人です。
このマンガに関しては、もう読んでみてくれ、としか言えません。上記まで押川先生のことばかり書いていますが、作画を担当されている鈴木マサカズ先生の描き方も素晴らしいです。
重い精神疾患のある人が追い込まれている表情や胡乱な表情、その逆に問題が解決した時や良い方向に向かう時の晴々とした人の描き方がとても素晴らしいです。
重いテーマの話ですが、リアルすぎずデフォルメしすぎず、絶妙なバランスで人物を描いているので個人的には読みやすい絵柄だと思います。
追い詰められた人の描写は、切羽詰まった感じが絵から伝わり、読んでいてドキッとすることもあります。
万人へのおすすめ度が星3つなのは、とにかくテーマが重いので、人によっては読むと気分が落ち込んだりマンガとしておもしろく楽しみたい人には全く向かないと思ったためです。
「「子供を殺してください」という親たち」は、知見を深めたり、人の精神性に興味のある人には、ばっちり星5つでおすすめできるマンガです。正直、身近に絶対にいる人に絶対に起こらないことだとは言い切れないので、ぜひ読んでほしいマンガだと思っています。
勢いで書いているので、ネタバレがあるかもしれません。すみません。
少しでもネタバレがあるのが嫌な人は、本記事を読まないことをおすすめします。
体験談をまとめた系マンガの「「子供を殺してください」という親たち」がおもしろいです。
重い精神疾患のある人を病院に移送するサービスを行っている、押川剛先生の体験談をマンガにした内容。
非常に重いテーマを持つマンガですが、リアルな内情が描かれていてとても興味深い内容です。
万人への感想
★★★
個人的な感想
★★★★★
このマンガ、様々なケースが描かれているのですが、おそらくテーマとしては「手に負えなくなった子供をどうにかしたい親たち」なのかな?と勝手に思っています。
マンガとしておもしろいのはもちろんなのですが、健常者が関わることは滅多にない場面がとてもリアルに描かれていて、知識を深める読み物といえるかもしれません。
重い精神疾患を持つ人たちを医療に繋げることが、どれほど大切な事なのかが丁寧に描かれていてます。
主人公の押川先生は移送サービスをしていますが、多様なケースを実際に目にしてきた人にしか分からない問題や視点に、読み手が触れることができます。
作中でも書かれていますが、精神疾患が重くなる(悪化する?)のは本人だけの問題ではなく、家族が関わっていることがほとんど、という点が色々と考えさせられます。
中には大人になって重い精神疾患になったケースもあり、自分達もいつそうなるかは分からない、紙一重で日常的な生活を送れているんだな、と思わせる話もありました。
どんな患者でも、押川先生は一人の人として患者さんを認識しているのがよく分かります。
厳しかったりフレンドリーだったり優しくしたり、相手やその家族がどんな人間かを見極めて、良い意味で対応の仕方を選んでいる姿は、プロフェッショナルな人は人を見抜く力が違うんだな、と思いました。
マンガでしか押川先生の為人は知りませんが、悩みができたら相談させてほしいと思わせる人です。
このマンガに関しては、もう読んでみてくれ、としか言えません。上記まで押川先生のことばかり書いていますが、作画を担当されている鈴木マサカズ先生の描き方も素晴らしいです。
重い精神疾患のある人が追い込まれている表情や胡乱な表情、その逆に問題が解決した時や良い方向に向かう時の晴々とした人の描き方がとても素晴らしいです。
重いテーマの話ですが、リアルすぎずデフォルメしすぎず、絶妙なバランスで人物を描いているので個人的には読みやすい絵柄だと思います。
追い詰められた人の描写は、切羽詰まった感じが絵から伝わり、読んでいてドキッとすることもあります。
万人へのおすすめ度が星3つなのは、とにかくテーマが重いので、人によっては読むと気分が落ち込んだりマンガとしておもしろく楽しみたい人には全く向かないと思ったためです。
「「子供を殺してください」という親たち」は、知見を深めたり、人の精神性に興味のある人には、ばっちり星5つでおすすめできるマンガです。正直、身近に絶対にいる人に絶対に起こらないことだとは言い切れないので、ぜひ読んでほしいマンガだと思っています。
タグ:個人的な感想★★★★★
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