いま、思えば。。。
舞が今考えると。。。祖父の慶は、舞が東京のジローではなく。再婚の義理父の焔と峰の子どもではないかとにらんでいたのかもしれない。
だけど。。。それをいまさら言うと家庭内もぐちゃぐちゃになるかもしれないと。
「まぁ。。。そう。。なの、舞さん。。」環が言います。しかし、舞は、「確信はないけど。。。。わたしは。。。義理父の焔によく似ていると子どもの頃から何度も言われできました。確かに。。。言われてみれば、わたしは母親の峰には似ていませんし、もしも、東京のジローのお父さんに似ていたら。。。東京の祖母志乃さんが手放さないと思います。どんどん、義理父に似てこないうちに、峰は東京から引き離したんじゃないでしょうか。」
複雑に絡み合う男女関係も、元を正せばシンプルなもの。。。自然の法則にはさからえない。
そうなのだ。。。スペックや条件に惹かれようが、、所詮、無条件にはかなわないだろう。
なにもなくても、あの人がいいという、自然に抑えようもない湧いてくる気持ち。湧いてくる情熱。。。自然の磁力にはかなわないだろう、。
ジローは喜美、峰は焔。一見釣り合わない、家柄が合わないとは言えど。。。
本人同士の引き合う磁力は。。。外側の見かけや条件を取り払うほどのパワーがあり。。
それは、今も昔もかわらない。。。
結句、伸びしろのある焔は、会社を成長させたし。。。入り婿ではないけれど、峰の両親の慶と富士と同居してくれた。。。
峰の兄弟が、富士に文句を言う。峰は嫁に行くから母親に甘やかされたけど、嫁に行ってないと抗議しはじめましたが、
富士は怒り沸騰
「じゃあ、お前たちは、私たちと同居するのか言っておきますが、いやいや同居をしてやるなら、あんたたちの嫁さんはどうなるんでしょうね。。。」富士の性格上、間違いなくお嫁さんをいびります。
それに、峰の兄弟は、富士と同居なんかしたくありません。。。
「峰は嫁に行ってうちに住んでいるだけだ、余計なことを言うな、あんたたちは、男のくせに、可愛がってもらうなんて女の子の特権だろう、気持ち悪い。」峰は嫁に行った上で、マスオさん同居をしているのだから、嫁に出したは変わらない
それにしても、男のくせにずるいだなんだと細かいことをぐちゃぐちゃぬかすとはめちゃくちゃな言いがかりをふっかけるわ。。。
富士は、息子たちをこっ酷く叱りました。男なら自立して自分で財産を築け、黙れ富士は、出戻りをきっかけに娘の峰と同居し、近所で峰の幼なじみで峰の元恋人の焔が、焔の身内の会社を成長させて活躍していると評判でしたので、
出戻りで子持ちの峰でも結婚したいという事で、ようやく富士も、結婚を許しました。
あれだけ、昔は焔を許しませんでしたが、東京のジローとの結婚で、ジローが愛人をつくり、母親の志乃の言いなりで、スペックをあてにしたハズレ結婚に懲りたのでしょう。
焔は三男で、峰の両親の同居も賛成ですし。穏やかな性格ですし、子持ちの峰を受け入れてくれるし、伸びざかりです。
焔は恋人の峰が。。。多分。。舞は焔の子どもだ。。。と知って再婚を決めたのでしょう。。言われれば、舞は焔に似ています。
ただ、両親の手前、高額な慰謝料を受け取って離婚したので、舞は東京のジローの子ども扱いでした。
峰は他人の都合の悪いことなんか、どうだっていい。。。そのまま知らん顔して。舞に遠慮をさせて。。。
「確証はありませんから。でも、みんな。。わたしも環さんも、それから東京の父親の再婚相手の娘さんも、みんなみんな。。。親の犠牲者です。」
もうこの年齢になっていまさら親がどうのこーのと。。そんな事を言っても仕方ないけど。
ハートの島にやってきた峰。。。あの子がうらやましいな。。、どうしてあの子だけ。。。
えっ。。。なんなの心地よい眠りを妨げられるように。。まだまだ言ってるの。峰がピンクのユニコーンに乗り、透明な南の島へリゾートに来たというのに。。。
峰はそんな声が聞こえなかったように進みます。すごおーい。。キレー。こんなお城。。。はじめて。。。
うわぁ。。。峰の前には宝石の城があらわれました。。。
峰ちゃん、峰ちゃん。。。忘れものはなかったかしら。。。
あなたは本当に峰ちゃんかしら。。
峰ちゃん。。、みーねちゃん。
「えっ、また。」峰が宝石の城に入ろうとした時、また峰を呼ぶ声が。。。
峰が振り返ると。。。あっ。
なんとそこには。。。峰の影がみるみるうちに、峰自身に変化しました。
もうひとりの、峰が。。。現る
「きやっ。あたし。。。なんで、あたしがもうひとりいるのよっ。。。」しかし。。。そのもうひとりの峰はなにも答えません。
「マネしないでちょうだい。」峰は急に怖くなります。なんで。。なんでわたしがもうひとり。わたしを呼ぶの。。
峰は怖いのと怒りと。。。ママに言いつけてやる
出ました。。。幼い頃の峰の口ぐせの十八番。。兄弟が気に入らないことをしようもんなら峰は峰を猫かわいがりしている母親の富士に言いつけました。
富士も富士で、家庭内を取り仕切るのは富士。。。
男なんか我慢すればいいじゃないと。富士は、女の子贔屓。しかし、孫の舞は、東京のジローの子どもだと思っていたので、たとえ女の子でも。。。
孫に関しては、娘を傷物にした許せない裏切り者の東京の馬鹿ジローの子どもより、峰再婚の子どもの剛を大事にしたわけです。全く理不尽なこと。。。
峰は怒って、宝石の城に入っていきます。宝石の城にはママがいる。。。はず。。。
ところが。。。ママ。。。じゃない。。
そこにいたのは、正義の女神。。。裁判の女神か。。そんな人が。。。
裁判の女神は。。。峰が悪いんじゃない。。峰のせいじゃないんだけど。。
峰は。。。峰の影で泣いている子がいるんだろう。。
峰のせいでもなく。。富士のせいでもないけど。。あなたたちにはなんの罪もないんだけど。金色に輝く裁判の女神が言いました。峰は。。。
「わたしが悪いわけじゃない、ママも悪いわけじゃない。じゃあ、もういいでしょ。お腹すいたからなんか食べさせてちょうだい。」早くご飯にしろ、と峰は勝手に宝石の城にズカズカ入り。。。しかも裁判の女神に指図します。
あまりの図々しさに。。。なんて子。。。と。
裁判の女神は呆れましたが。。。でも、峰が悪いわけじゃない。仕方ない。。。
峰をお城の庭園に行って、テラス席に座りなさい。薔薇が綺麗だから。、。と裁判の女神が促します。こんにちは、お嬢さん。
不思議の国のアリスみたいに、ウサギがやってきて峰をオモテナシします。
「あれっ、お嬢さんは、二人ではなかったのですか?」
ウサギのサーバーは、ドリンクを二つ運んできて。。あれっ。。。峰しかいません。「わたしはひとりよ。。。さっき変なマネしぃがいてお城の外に置いてきたもん。奴は悪い奴よ。。。ストーカーだわ。。このお城はセキュリティしっかりしているでしょうね、。。」
峰がいうと、ウサギのサーバーは、「はい、峰様の生活を脅かすものはなにもありません。お庭のイチジクが鈴なりですから。。。」
あっ。。。
イチジクのチーズスライスを出された。。。
峰は泣き出しました。ウワーン。。。ウワーン。。。
あれは。。。柔らかくてなめらかなイチジク。。。日光を好み耐寒性に弱く。。。
峰が生まれた秋の初秋に身をつけるため。。。峰の誕生日には、母親の富士が家の鈴なりのイチジクでケーキを作ってくれたんだ。。
でも。。。
今やもう。。家のイチジクは、気まぐれにたまに食べたい時に摘むぐらいで。峰は料理をしないから。。
峰の息子の嫁の静香さんが、たまにイチジクで子どもになんかを作っているらしいけど。。
かわいそうな事をしてる。。。峰は気が向いたらしか、、、イチジクを摘まない。ほったらかし。。家の誰かが世話してるらしいけど。。。。
そう。。。懐かしの。。イチジク。忘れてた味。。。甘い。。。思い出の味がする。。。
「もしもし。。。」
はっ。
気がついて。。。峰ははっ、と目を覚ますと。。。そこはエステ。アメージングゴッドネスであり。。。
あっ。。。そうか、わたしは夢を見ていたんだ。、、夢から覚めて。。そこに母親の富士はもういない。。。
アロママッサージで、丁寧にマッサージされたのか随分と身体が軽くて。。。
あら。。。不覚にも泣いてしまったようで。。峰とした事が珍しく。。。
「大丈夫ですか。。。ぐっすり気持ちよくお眠りでしたよ。午後からはフェイシャルとシャンプーです、その前に、ランチのご休憩を。。。」
店長の
藤森久美子が、パスタを運んできて言いました。
「ありがとう。」峰は、夢の中で、レアチーズケーキやイチジクを食べてお腹が空いてきたようです。。
あれは。。。なんだったの。
それにしても、不思議な夢。夢だから。。。なんの脈絡もないんだろうけど、どうして不思議な。。、
やだ、。。不覚にも泣いてた。夢よ。。。ただの夢。。覚めたら終わり。。、
「あの、これ。。。うちの実家から送られてきたので。。。」
藤森久美子は、飲み物とともに。。。峰にイキイキしたイチジクを運んできました。
パスタを食べていたのに。。。峰は、いただきます。。。
あっ。。。
懐かしい。。。。。
あの日の昔懐かしい。。忘れていた味がする。。。
嬉しい。。。イチジクの実る庭で。。。。
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2020年01月18日
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