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2016年11月24日

[小説ネタバレあり]シフト(SHIFT)〜巨大地下施設「サイロ」の建造と謎解きの2作目

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■作品紹介

2049年、新人議員のドナルドは、上院議員サーマンから極秘プロジェクトへの参加を依頼された。ドナルドが設計した地下施設「サイロ」が完成し、その地上で全国党大会が行われようとした時、上空で核爆弾が爆発した。2110年、滅亡した後の世界で、サイロの責任者トロイは冷凍睡眠から目覚めて「第一シフト」に入っていた。彼の任務は秩序の維持。そのために必要な事はすべて『秩序の書』に書かれ、伝承されていた。巨編『ウール』の続編。

■シフト 上・下

 著者/ヒュー・ハウイー
 訳者/雨海弘美
 価格/各800円(+税)
 発売日/2014/07/25
 出版社/角川文庫

■ストーリーはこの順番です

ウール 上下巻 WOOL
 ↓
シフト 上下巻 SHIFT
 ↓
ダスト 上下巻 DUST

おまけ 各国の表紙集


<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>

<シフト・上巻>

■2007年

バイオ技術研究所で人間の細胞より小さな治療用ナノマシンが開発される。ナノマシンは自己増殖を始め、地表は目に見えないマシンに覆われていった。


■2049年 アメリカ・ジョージア州

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※人物写真はイメージです

新人議員ドナルドは上院議員サーマンから極秘プロジェクトへの参加を依頼された。サーマンの娘である技術者アナと、友人の議員ミックと共にドナルドが設計することになったのはCAD-FAC(使用済み核燃料の保管施設)だった。ドナルドは大学時代にアナと付き合っていたこともあり、彼女と一緒に仕事していることについて妻ヘレンに気まずいものを感じながらもプロジェクトを進めていった。

施設の建設が進むにつれて精神的な疲れを感じたドナルドは、薬に頼らなければならなくなってきた。彼の妹シャーロットは以前、無人爆撃機のパイロットとして空軍に勤めていた経験があり、それが原因でPTSDと診断されていた。ドナルドは妹のその処方箋を借りて薬を隠れて飲んでいた。


■2052年 アメリカ・ジョージア州

ジョージア州のアトランタに50基の地下施設が完成し、その真上で全国党大会が行われようとしていた。まるでお祭りのように大勢の人々が集まる中、ドナルドはミックと共に施設に視察に入ると、使用済み核燃料の保管施設にしてはしっかりと物資が配置されていることに気付く。

党大会でサーマンの演説が終わり、国歌が歌われる中、ドナルドとアナは招待されていたシャーロットと会う。しかし妻ヘレンが見当たらない。探しに行こうとしたその時、上空ですさまじい爆発が起こり、空襲警報が鳴り出す。大勢の人々が地下施設に逃げ込む。アナとシャーロットと共に逃げるドナルドは、妻を見つけることはできなかった。


■2110年 サイロ1

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誰もが「以前」の記憶を消された世界で、一人の男トロイは冷凍睡眠から覚醒した。これから始まる半年間の「第1シフト」のためだ。サイロ1と呼ばれるこの地下施設では、誰もが半年間だけ働き、そしてまた数十年間の眠りにつく「シフト」と呼ばれる仕事が与えられる。

トロイは前任者からサイロ1の責任者としての仕事をバトンタッチされる。彼の任務は50基あるサイロの秩序維持、つまり、より多くの人を救うため、反乱、崩壊が起きる危険性のあるサイロを消滅させる事が仕事となる。必要な事はすべて「秩序の書」に書かれている。

50基のサイロにはそれぞれ数千人が暮らしている。サイロ1は監視役として存在しており、その他のサイロに住む者たちは自分たち以外に生存者がいることさえ知らずに暮らしている。そして、ごく一部の幹部をのぞいて、全員が記憶を失う薬を服用し続け、以前の世界の事を忘れていった。

突然、サイロ12の崩壊の知らせが入る。サイロ12内で暴動が起きた無線が入り、それを聞いたドナルドはサイロ12の閉鎖を決定する。苦悩するドナルドに心理学者のヴィクターはいつもの薬を処方するが、この事は忘れたくなかったのでこっそり薬を吐き出した。

ある時、トロイは医者たちの付き添いで冷凍ポッドの置かれた部屋へ入り、ポッドで眠る人々の名前を見て思い出した。彼にはヘレンという妻がいた。そしてトロイという名前は、いつか自分で思い出せるように本名に少し似せて名付けたものだ。忘れていた彼自身の名はドナルドだった。彼は党大会の核爆発の日から60年も眠っていた。そして、彼の設計したこのサイロは使用済み核燃料の保管施設ではなく、核シェルターとして運用されていたのだ。

ドナルドは妻のポッドを探し始める。サイロ1だけは女性と子供は全員冷凍されており、シフトにつくのは男性だけだ。妻を探すうちにアナのポッドを見つける。しかし彼は医者たちに見つかってしまい、以前の記憶を取り戻しつつあると判断され、強制的に冷凍睡眠させられてしまった。


■2212年 サイロ18

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地下144階建てのサイロ18の中で人々は長い間暮らしている。上層階から下層階まで物資やメッセージを運ぶポーターであるミッションは、同僚のキャムと共に今日も荷物を運んでいた。彼らは共に学校でクロウ先生の授業を受けた仲間だ。学校に通っていた者はみんな、失われた世界の記憶を聞かせてくれるクロウ先生の事を慕っていた。

ミッションが誕生日を迎えたある日、同じ学校の仲間だったIT部のロドニーにメッセージを届ける。疲れた顔で出迎えたロドニーは「助けて」と書いたメモをこっそり渡す。彼は何かトラブルに巻き込まれたに違いないと判断したミッションは仲間とともにロドニーを助ける計画を練る。


■2212年 サイロ1

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以前トロイと呼ばれていたドナルドは、上院議員サーマンによって100年ぶりに冷凍睡眠から強制的に覚醒された。頼んでもいないドナルドの「第2シフト」だ。トラブルが起き、サーマンはドナルドの助言を求めているようだが、ドナルドには訳がわからない。これまでに11基のサイロと交信が取れなくなっているようだ。

どうやら各サイロの中に、以前の記憶を持った者がおり、それが混乱を引き起こし、暴動のきっかけになるのではと睨んでいるらしい。そこで、ドナルドが以前の記憶を持っている原因をサーマンは知りたがっていた。

彼らは誰も来ない兵器庫の階へ行くと、そこにはサーマンに強制的に覚醒させられたアナがいた。サイロ1の女性はすべて冷凍されているので、アナはここで一人隠れてサイロのトラブルの原因を調べていた。

このサイロのプロジェクトトップ3である責任者サーマン、科学者アースキン、心理学者ヴィクターは、失われていくサイロ群を前に苦悩していた。ヴィクターは「ドナルドが鍵だ」と言い残し自殺する。そこでサーマンはドナルドを覚醒させたのだ。

ドナルドは崩壊の原因をつきとめるべくコンピューターで調べ物をするうち、妻ヘレンの情報を探し当てる。ヘレンはドナルドの親友ミックと結婚し、子供をふたり産み、100年以上前に隣のサイロ2で死んでいた。二度と会えない死んだ妻を思ってドナルドの涙は止まらなかった。


<シフト・下巻>


■2212年 サイロ1

ドナルドは兵器庫で無人爆撃機を見つける。連鎖的に、無人機のパイロットである妹シャーロットを思い出す。シャーロットはこのサイロ1で冷凍され眠っていた。存在を確認し、安堵するドナルド。

ドナルドの第2シフトは終わり、冷凍されることになった。アナが先に冷凍睡眠されている間、ドナルドは防護服を着ると人知れずサイロの外に出る。妻が死んだ隣のサイロ2をひと目見て、そして外で死にたかったからだ。しかし歩き始めてすぐ見つかってしまった。サーマンとアースキンはドナルドの事を残念に思いながらも、また長く冷たい眠りにつかせる。


■2212年 サイロ18

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ミッションは何らかの理由で囚われているロドニーを助けるため、友人のアリーと仲間と一緒にクロウ先生を訪れる。ところが、そこへロドニーが警備員を引き連れてやってくる。ロドニーは真実を知ったと言い、クロウ先生を撃つ。サイロの暴動の原因は過去の知識を持つ者が引き起こすものだと教えられたからだ。

3年後、ミッションはアリーと結婚していた。農場で働いた汗を流すと、妻が妊娠を報告する。彼は幸せだった。しかし唯一の悩み事は自分の誕生日を思い出せないことだった。


■2312年 サイロ17

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16才のジミーは学校で授業を受けていると、突然現れた母に引っ張られて父の働くIT部に連れて行かれる。しかしサイロ内で何か大事件があったらしく、大勢の人が慌ただしく階段を登り始めたせいで母とはぐれてしまう。

父はIT部の奥にあるサーバールームにジミーを閉じ込めると急かすように「忘れない番号を言え」と言った。訳も分からず、とっさに学校と自宅のある階である「1218」と答える。父は部屋に暗証番号「1218」でロックをかけ、「この部屋には4人が10年暮らせるだけの食料と物資がある。絶対に出るな」と言うと、重い扉を閉め、母を探すため銃を持って出ていった。

サイロ内では至る所で暴動が起きていた。サイロ最上階のエアロックは開いてしまっており、人々は地上へどんどん出ていったが、出た者は全員苦しそうに死んでいった。サーバールームには外を監視するためのモニターがあり、ジミーはそれでサイロ内の状況を見ていた。

そこへ「暗証番号を教えろ」と無線が入る。モニターを見ると部屋のすぐ前の廊下で警備員たちが両親を痛めつけていた。ジミーは泣きながら許してくれと懇願したが、父と母は「開けたら殺される」と言うと彼らに撃たれて死んだ。警備員たちは暗証番号をデタラメに入力したが外れだった。

それから、ジミーはたったひとりでサーバールームに暮らすことになった。缶詰だけは大量にある。1週間、1ヶ月、時間がどんどん過ぎていく。部屋の暗証番号は3回間違えると1日入力を受け付けなくなる。警備員たちは毎日やってきて3回試し、エラー音を鳴らして帰っていく。正しい暗証番号「1218」はいずれ破られる事に気付いたジミーは恐怖を感じる。部屋の中には銃もあったので、来るべき日に備えて、ジミーは銃の練習を始めた。そして、毎日決まった時間にやってくる彼らの足音とエラー音を聞くのが日課になった。

モニターを見ると生き残った人々が食料を奪い合っていた。誰かが地下からの浸水を食い止めようとしていた。農場を再生させようとしている者もいた。ジミーは、人は一人では生きられないと思った。そうしているうちに1年が過ぎた。食料に余裕はあるが、トイレの水が流れなくなった。もっと節約しなくてはと考えていると、エラー音が鳴らずに扉が開いた。彼らは正しい暗証番号にたどり着いたのだ。歓喜の声が聞こえ、男たちが入ってくる。ジミーは彼らと話したいと思った。ジミーは缶詰を的に練習したことを思い出しながら銃を撃った。


■2318年 サイロ17

ジミーが一人ぼっちになってから6年が過ぎた。水が少なくなり、缶詰もダメになったものが増えてきた。新しい缶切りも電池も欲しいし、狭い部屋でトイレをするのも限界だ。ジミーはとうとう外に出た。辺りはサビと死体だらけで物資はなかった。暗闇の中、以前通っていた学校に戻ると、もう取り戻せない日常を思いながら黒板に「僕はひとりぼっち(ソロ)だ」と書いた。

何か見つからないかと最下層まで探索していると、生きた猫と出会った。思いがけない幸運だった。非常食を与えるとすぐに仲良くなれた。ジミーはひとりぼっちではなくなった。

ジミーの生活は楽しくなった。シャドウと名付けた黒猫はジミーを信頼してくれた。ジミーはシャドウのために食料を探し、シャドウはジミーの話し相手になってくれた。シャドウが偶然、電動缶切り機を見つけた時はふたりで飛び上がって喜んだ。彼らは常に一緒だった。しばらくしてサーバールームは猫の抜け毛とソロの剃ったヒゲでいっぱいになった。


■2331年 サイロ17

友といた年月はあっという間に過ぎ去った。35才になったジミーは、死んでしまったシャドウを農場に埋めてやった。このサイロにはジミー以外もう誰もいない。彼はまたひとりになった。


■2345年 サイロ1

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ドナルドは冷凍睡眠から覚醒する。「第3シフト」は前回から100年以上経過していた。何故かシフトの他の者たちはドナルドの事をサーマンと呼ぶ。何かの間違いだろうか。意図せずドナルドは最高責任者になっていた。

とあるサイロで「清掃」の刑に処された者がいたが、その者は清掃せずにどこかへ去ったらしい。そのトラブルに対処するため、マニュアル通りに最高責任者が起こされたのだ。どうやらサイロ18の清掃人は、30年前に崩壊して無人になったサイロ17へと向かったようだ。きっと助からない、放っておいてかまわないだろう。報告書を読むと、清掃人の名はジュリエットと書かれていた。

ドナルドはサーマンの権力を用いて情報を集めるうち、アナが無線ハッキングの知識を持っていたことを思いだす。核爆発が起きたあの日、妻ヘレンに会えなかったのはアナが裏から手を回して引き離したからだ。プロジェクト進行中、ドナルドとヘレンの間に不都合な事が起きていたのは、すべてアナの仕業だったと気付いたドナルドは、怒りと共に冷凍室へ向かいアナを覚醒させた。アナは必死に何かを言おうとしたがドナルドはどれも言い訳にしか聞こえなかった。そしてアナに薬を飲ませて、冷たい眠りではなく永遠の眠りにつかせた。

ドナルドはサーマンの協定の書類を見つける。そこには「孵化させるサイロはひとつだけとする」という短い決定事項が書かれていた。混乱の起きないよう、最終的に50基あるサイロのうち最も出来の良いひとつだけを生存させ、残るサイロは全て処分するという取り決め。もちろん、サイロ1さえ処分されるという意味だ。

地上は、動くものすべてを分解してしまうナノマシンで覆われており、それを焼き払うために核爆弾は投下された。生き残った人々は地下施設に避難し、世代を繰り返し浄化させられる。地表は200年ほどでリセットされると見込まれていた。ドナルドの設計したこの施設は、核燃料保管施設や核シェルターでもなく、次の世代に蒔くを保管しておく飼料の倉庫「サイロ」そのものだった。

ドナルドは妹シャーロットを覚醒させた。眠ったまま死なせてしまうより、この悪夢の道連れにすることを選んだのだ。300年ぶりに目覚めた妹に状況を説明すると、兵器庫にある無人飛行機へ向かう。元パイロットの妹に操縦させ、このサイロ群の向こうを撮影するためだ。無人機は丘を越えてすぐ墜落したが、モニターには青い空と草原がはっきりと映っていた。

冷凍室でドナルドはサーマンを覚醒させた。何故ひとつのサイロだけを存続させるのか、みんなが一斉に未来で目覚めればいいのではないかと問うと、サーマンは知識を葬り去るためだったと言う。古い人間がいなくなることで文明はリセットされ、スイッチひとつで世界を終わらせてしまうような力を無くせるのだと。ドナルドは、聞きたい事、言いたい事は山ほどあったのに、父のように慕っていたサーマンを射殺した。ドナルドは本当の意味で責任者になるべく、世界の過ちを正し、シャーロットと共に未来を見届けようと思った。


■2345年 サイロ17

サイロ17のみんながおかしくなって34年目、ジミーは49才になっていた。ある日、いつものように農場に向かうと入り口で見慣れないナイフを見つける。知らない誰かがいる。恐怖で逃げ出すが、誰かが追ってくる。女の声が聞こえる。ジミーはサーバールームに閉じこもって震えていたが、その女の声は嬉しそうだった。ジミーは「ぼくはソロ(ひとり)だ」と言うと、彼女は「ジュリエット」と名乗った。


<END>


サイロ三部作の2作目で、私の一番好きな章です。サイロの生い立ちから、これまでの流れ、そして1作目「ウール」へと繋がりました。

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2作目は大きく分けて、ドナルドのエピソード、ミッションのエピソード、ジミーのエピソード、ですね。ドナルドは議員時代から、第1シフト、第2シフト、第3シフト、へと続きます。これがメインでとても長いです。物語はサイロの建設から始まるので感慨深いですねぇ。50基のサイロは、それぞれアメリカの州の人々が入っていたようです。ドナルド達がいる監視役のサイロ1はジョージア州に当たります。

ジミーのエピソードは大変印象的で、ひとりぼっちの恐怖と未来への不安しかありません。かけがえのない友シャドウとの出会いもありましたが、その分、別れがつらかったです。それにしてもジミーが一人でサーバールームに立てこもり、それを狙う者たちが毎日暗証番号を試しにやってくるシーンは最高に怖いですね。同じ毎日を400回繰り返すなんて、ここだけループものっぽいですよ。ジミー編で一本映画作ってほしいくらいです。

ミッション編は最初何のことかわからなかったんですが、1作目を読み直すと、ジュリエット達のいるサイロ18では「記録に残っている最後の反乱は130年前」という記述がありました。この反乱のエピソードですね。それで、ミッションは最後幸せになってるのが何か悲しいですねぇ。記憶を消され、知らないままでいることが一番良かったっていう結末が切ないです。

1作目「ウール」はこの世界の紹介と謎の提示、今作「シフト」は謎解き編ですね。そして3作目「ダスト」は発展、解決編です。難解なSFが多いなか、この小説は大変読みやすい文体で書かれています。というわけで、気になるなら三部作一気読みがオススメです。


■ストーリーはこの順番です

ウール 上下巻 WOOL
 ↓
シフト 上下巻 SHIFT
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おまけ 各国の表紙集


■ウール
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サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!

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