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CajonDrumerTetsuya
2017年に倒産したドラムメーカーでドラム職人、カホン職人をしていました。その後、新しく立ち上げたカホンメーカーに合流後、現在は木工職人、ドラム講師、カホン講師、演奏者、ドラムサークルファシリテーター等で活動しています。
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2020年06月24日

カホン作った時のお話

こんにちは。元ドラム職人、カホン職人のTetsuyaです。
1989年〜2017年3月まで、とあるドラムメーカーで職人をしていましたが、
そのメーカーから2016年12月に2種類のカホンが発売されました。

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写真は2016年11月の東京で行われた楽器フェアに出展された試作最終版です。

そのメーカーは倒産後、復活して材質こそ違うが、当時と同じコンセプトのままカホンを発売しています。
それがこちら

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こちらは中に反響板をとりつけたもの

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なぜドラム一筋のドラムメーカーからいきなりカホンを発売?っていう話なんですが、、
あれは2015年中旬ごろ、僕は社長に呼ばれました。
『倉庫に余ってるメイプル材をカホンとして発売したいから、お前ひとりで開発をすすめてくれー。』
という内容。。

その当時、カホンを遊びで作ったことはあるものの(笑)カホンをほとんど叩いたことないド素人です。。

とはいえ、どんな音がいい音なのか?というのはある程度想像できていたので、倉庫に眠るメイプルを使って試作第一号完成。。。

・・・が、、、
(笑)

『だめだ〜!!』

何しろ音が『ボヨヨ〜ン』って音なのだ。。。パリッとした音が無く、、低音がですぎて締まりのない音。。

僕としては、当初から『座った時に叩けれる面は全て叩けるようにしよう』ということを目指していました。

これは、僕みたいにドラムやっていてカホンをした場合、思ったように音が操れない、、手が痛い、、『所詮、カホンはドラムの代わりとしての楽器やねん。オレにはドラムがあるのさ。。』・・という言い訳になる流れを払拭させたい。。という思いからです。
打面を変えるだけで最低4つの音色を出そうと、それであれば初めてカホンを叩く人も簡単に音の使い分けができて音楽を楽しめる。また、ベテランカホン奏者であっても4打面というのは新しいカホンでもある。

つまり、このカホンはそれぞれのレベルに応じて、奏者に応じて無限大に可能性がひろがる。
いままでありそうでなかったニュースタンダードなカホンをコンセプトにしました。

が、、メイン打面はカホンらしい音になってないと根本的にカホンとして評価されない。。

当初はこの低音を抑えようといろいろやってみましたが、、
逆転の発想で、この低音を殺すんじゃなくて、逆に生かそうと、試行錯誤しながら2種類のカホンを完成させました。
ひとつは低音の効いたノーマルなカホン。もうひとつはジャンベの構造をヒントに打面から中間部分にかけて形状をしぼり、サウンドホールに向けて形状をひろげる。つまり、サウンドの流れを一旦絞ってひろげることにより、タイトな低音を完成させました。

caj100w-01_1.jpg
(こちらは現行SAKAEカホンの内部。初代カホンと形は同じ)

もちろん有名、無名に関わらず、多数のカホン奏者に叩いてもらい意見をいただきました。
『この低音がいい!』という人、『こんなに低音はいらない!』っていう人、意見はわかれますが、、
低音に最大の魅力があることは間違いない!と確信し、
この低音が長所でもあり、短所でもあるっていうカホンって、、
可もなく不可もなくっていうカホンよりも愛おしいじゃないか〜。

その時点で気が付けば1年半。。ちょうど楽器フェア(2年に一度の日本最大の楽器ショー)の時期で、、
『次の楽器フェアに参考出品するから』と社長に言われました。
『何!発売の発表ちゃうんかい!?』とは思いましたが、
それは確かにドラムメーカーの『カホンも作ってみましたー』的な位置づけだからしょうがない。

ですが、そのカホン、ふくよかなバスドラのような低音とスネアのような高音、
背面→左側面→右側面がハイタム→ロータム→フロアタムというような音で、まるでドラムセットのような音。ドラムメーカーが作ったカホン等々、、
いろんなことが合わさって、話題が話題をよび、、そのおかげで急遽発売することになりました。
(本当のことは知らんけど、、そう思っています 笑)

低音をさらに増強したカホンはこちら

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低音はそこまで要らないよーっていう方はこちら

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カホンを作った時の話をさせていただきましたが、発売が決まった時に値段を聞いてびっくりした。。

安すぎる〜!!

あと1万円くらい上乗せしてもいいやん!儲ける気ないんかい??って思ったくらい。
その理由とは関係ないが、、3か月後に倒産してしまいカホンのほうは注文していただいたものも全部作れず、、でしたが、作ったものは好評のうちに完売したらしいです。

現行のSAKAEカホンも初代のときのカホンとほぼ価格は同じくらい。
離れてしまうと、『こんなに良いものがこの値段って安いなぁー』って思うから、人間って勝手なもの(笑)

最後に現行SAKAEカホンを叩いている動画(こちらはノーマルのCAJ-100のほう)
演奏は2018年にHAKOフェスで知り合った加藤萌衣さん。



いかがでしたか?今回はカホンを作った時のお話をさせていただきました。楽器というものは奥深いです。
次回もカホンの話題、、LiMEカホンについてお話をしたいと思います。
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