2008年02月07日
不思議な再会
私はフィニシングスクールを終えフラットを出て、すぐにレイク・ディストリクのウィンダミアへ行きました。そこは私が初めてイギリスを旅行した時に訪れた思い出の場所です。11年も経てば駅の周りに無かった建物や新しいお店が建てられていました。そしてそこで5泊したのです。
その後スコットランドにある港街ストランラーからベルファースト行きの港に行く途中の電車での不思議な出来事を書こうと思いますが、その前にロンドンを去る前に起こった出来事を書こうと思います。
私は以前ある高級住宅地のカフェで仕事をした事を書いたと思います。そこのオーナーアナンダさんに結局嫌気がさして無言で辞めてしまったので、ロンドンのどこかで会いたいなんて思ったこともありませんでした。そしてそのカフェの前を通るのも躊躇していたほどなのですが、せっかくロンドンに来たのだから店の近くまで言ってみようと思ったんです。
すぐ近くまで歩いて行き、店が見える寸前で後ろから「しのぶさん!」って呼ぶ声が聞えたんです。
まっまさか・・・。後ろを振り向くとなんと会いたくなかったアナンダさんがいるではありませんか、本当にびっくりしました。でもアナンダさんは更にびっくりした表情で言ったんです。「今日バスを2回乗り過ごしたんだ」
実はもうカフェは前の様に毎日していなかったんです。なのでたまたまアナンダさんは店を見に来て、そしてたまたまバスを2回乗り過ごして私と出会ったんです。これは偶然なんでしょうか・・。私はもうアナンダさんにわだかまりはありませんでした。素直に話を聞く事ができました。
話を聞いてみるとアナンダさんの奥さんが私がイギリスを去ってから1年後癌で亡くなったという事なんです。なので一人でお店をしながら家の事はできないと言うことでしばらくの間お店を休みにしていました。
休み中に偶然来た店の近くでなぜかバスを2つ見送ってしまったという出来事にとても不思議な感じを覚えたのです。アナンダさんの奥さんが知らせたのでしょうか?
店を開く予定はまだ無いと言っていました。アナンダさんの友達(助っ人として)次第だそうです。
そしてその後私たちはレストランで昼食を一緒にとりお別れをしました。