2019年06月28日
【補助電源不要】MSI社「GeForce GTX 1650 AERO ITX 4G OC」をレビュー
「GeForce GTX 1650」とは・・・
「GTX 1650」は発熱量、消費電力を抑えた省エネタイプのTuringアーキテクチャのグラフィックボードです。
補助電源が不要という「GTX 1650」は省スペース向けのマザーボード「mini-itx」と相性が良く組み合わせて使用すれば家庭用ゲーム機を超えるパフォーマンスを秘めてます。
価格は1万円半ばくらいなので普通のデスクトップPCに換装しやすく、とてもお手軽なグラフィックボードです。
GTX1650 の スペック表を作成しました。
GPU | GTX 1650 | GTX 1050ti | RX570 | GTX 1660ti | RX580 | GTX 1060 |
コア数 | 896 | 768 | 2048 | 1536 | 2304 | 1280 |
ベースクロック | 1485 MHz | 1291 MHz | 1168 MHz | 1500MHz | 1257MHz | 1506MHz |
ブーストクロック | 1665 MHz | 1392 MHz | 1244 MHz | 1770MHz | 1340 MHz | 1709MHz |
メモリ | GDDR5 4GB | GDDR5 4GB | GDDR5 8GB | GDDR6 6GB | GDDR5 8GB | GDDR5 6GB |
バス幅 | 128 bit | 128 bit | 256 bit | 192 bit | 256 bit | 192 bit |
メモリ帯域幅 | 128 GB/S | 112.1 GB/S | 224 GB/S | 288 GB/S | 256 GB/S | 192.2 GB/S |
TDP | 75 W | 75 W | 150 W | 120 W | 185 W | 120 W |
TDPが75Wと省エネです。
ブーストクロックはプロセスルール(CPUの製造に使うレーザーの細さ)は14nmから12nmへ微細化したため「1050ti」に比べクロック数が大きくなりました。
「GeForce GTX 1650 AERO ITX 4G OC」の特長
❶ツーリングシェイダー
チューリングの高度なグラフィック機能を利用して、より速く、よりクールで静かなゲーム体験を実現するため旧世代の1.4倍の電力効率を実現
❷GeForce GTX 950の2倍、GTX 1050の最大70%の高速化を実現します。
❸GEFORCE EXPERIENCE
ビデオ、スクリーンショット、ライブストリームをキャプチャして友達と共有できます。
❹プロセスルール(CPUの製造に使うレーザーの細さ)は14nmから12nmへ微細化によりクロック数の向上に成功
❺サイズは170 x 111 x 38 mm と非常に小さく超小型PCケースもラクラク換装できます。
開封の儀
外観
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「GeForce GTX 1650 AERO ITX 4G OC」をチェックする
単にゲームだけを楽しみたい方には「GTX 1650」は選択肢に入りやすいです。
冷却性能に関わるボディ周りを見てみます。
ヒートパイプはありません。
補助電源は不要なので極狭のPCケースの換装の際、パーツとケーブルが干渉せず十分なエアフローが実現します。
スペースに余裕が生まれ十分なエアフローが期待できます。
それでは「GeForce GTX 1650 AERO ITX 4G OC」のベンチマークを検証していきます。
換装の際の準備
グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。
古いドライバ削除の詳しくはこちら!
ドライバをインストール
グラフィックボードを換装したら「AMD Graphics Drivers」をインストールします。
ダウンロードはこちら
「GeForce GTX 1650 AERO ITX 4G OC」のスコアを検証
PC構成
【CPU】Core i7 「9900K」
【マザーボード】「ROG MAXIMUS XI FORMULA」
【メモリ】キングストン社「HyperX Predator RGB 4000MHz 8×4/32GB」
【GPU】「GeForce GTX 1650 AERO ITX 4G OC」
今回はGPU別にベンチマークを比較します。
比較するGPUは「GTX1650」「GTX1660ti」「GTX1050ti」「RX570」「GTX 1060」「RX580」です。
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しかしコスパ高い競合の「RX570」には惨敗してます。
「TDP」の点は踏まえても「GTX1650」にはもう少し頑張って欲しかったです。
ディビジョン2−「デフォルト設定」
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SHADOW OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
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RISE OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
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デウスエクス マンカインド・ディバイデッド−「デフォルト設定」
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strange brigade−「デフォルト設定」
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ゴーストリコン ワイルドランズ−「デフォルト設定」
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使ってみた感想
補助電源なしで「RX570」と比較するのは酷でした。
4〜5年前のゲームであれば、かなり快適です。
例えば2015年「ゾンビアーミートリロジー」「Dirt 3」「Left 4 Dead 2」が快適に動作しました。
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古いゲームなら余力があるので試しに「オキュラスリフト」の音ゲーVR「Beat Saber」をプレイしてみました。
すると・・・多少、カクツキはありますが斬るタイミングが掴めないなどの違和感はありませんでした。
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無料のジェットコースター「EPIC ROLLER COASTERS」も普通に遊べました。
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試しに「プロジェクトカーズ」を起動したら「スペック不足」と表示され追い返されました。
さすがに高画質なVRゲームは動作は厳しいようです。
良かったところ
❶補助電源がないのでケーブルが不要となりケース内のエアフローが向上する。
❷本体が小さいので超小型PCケースに換装しやすい。
❸VRが遊べる(簡単なグラフィックに限ります。「Beat Saber」が遊べるのが最大の強みです。)
❹TDPが75W+補助電源なしのおかげで発熱量が抑えられケース内の温度が上がりにくい。
マザーボードやCPUに影響受けにくい。
❺旧世代「GTX1050ti」より約20%ほどスペックアップしている。
残念な点、注意する点
❶スコアで「RX570」に全敗する性能でありながら価格も負けている。
RX570・・・15,780円
GTX1650・・17,826円
価格差は2,046円です。 (6/17現在、最安値)
❷コストパフォーマンスが悪く、購入意欲が湧かない。
総評
「GTX1650」は「RX570」に及ばない性能でした。
しかし「補助電源不要」のスペックを考慮すれば3〜4年前の補助電源ありのGPUチップのミドルクラスと比較すれば、かなり進化しました。
性能は今ひとつですが省エネ、省スペースを兼ねた優れたグラフィックボードです。
これから低予算で自作を組みたい方には、お手軽で、とても扱いやすいです。
是非、ご検討してみては、いかがですか?
お目通し戴き、ありがとうございました。
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