「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」の実力とは
2018年末に発売開始しましたが純正NVIDIA製リファレンスモデルに不具合問題が発覚しました。
その影響で「2080ti」が、しばらくの間、入手困難に陥りました。
原因は憶測ではありますがビデオメモリ「GDDR6」の欠陥といった声が多いかったです。
2月あたりから「2080ti」は在庫が落ち着き今では、いつでも購入できるようになりました。
ついに筆者の元に「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」が届いたので「RTX2080ti」をご紹介したいと思います。
まず「RTX2080ti」のスペック表を作成しました。
GPU | RTX 2080 TI | RTX 2080 | GTX 1080 Ti | GTX 1080 |
コア数 | 4352 | 2944 | 3584 | 2560 |
ベースクロック | 1350 MHZ | 1515 MHz | 1480 MHz | 1607 MHz |
ブーストクロック | 1545-1635Mhz | 1710-1810MhZ | 1582 MHz | 1733 MHz |
メモリ | 11 GB GDDR6 | 8 GB GDDR6 | 11 GB GDDR5X | 8 GB GDDR5X |
バス幅 | 352-bit | 256-bit | 352-bit | 256-bit |
メモリ転送レート | 14 gbps | 14 gbps | 11 gbps | 10 Gbps |
Rays/sec | 10 GB | 8 GB | 1.21 GB | 不明 |
RTX-OPS | 78 T | 60 T | 不明 | 不明 |
メモリ帯域幅 | 616 GB/S | 448 GB/S | 484 GB/S | 320 GB/S |
TDP | 225-250W | 108-210W | 250W | 180W |
旧世代「GTX 1080ti」とスペックを比較するとビデオメモリが同じですがメモリの種類が違います。
「GDDR6」と「GDDR5X」の大きな違いはメモリ転送速度です。
「GDDR6」の14 gbps に対し「GDDR5X」は11 gdpsと約「3gbps」も速くなりました。
またメモリ帯域幅は「616 GB/S」に対し「448 GB/S」と「168 GB/S」と大幅にスペックアップしました。
スペックアップはビデオメモリだけでなく「レイトレーシング」「DLSS」など新しいグラフィック技術が「2080ti」に組み込まれ、より自然に近い「光の反射・屈折」「髪のギザギザ」など細かい描画を描くことが可能になりました。
「光線の反射・屈折」の詳細はこちら
それでは後ほど新世代2080tiと旧世代1080tiのベンチマークを比較検証します。
「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」の特長
❶NVIDIA TURING-ROG GeForceRTXグラフィックスカードは、Turing GPUアーキテクチャと全く新しいRTXプラットフォームを採用しています。これにより、前世代のグラフィックスカードから性能を最大6倍まで引き上げ、リアルタイム・レイトレーシングとAIをゲームにもたらします。
❷DirectX 12: よりリアルなゲームのために強化された新しい視覚効果とレンダリング技術を搭載
❸4K: GeForce RTXで史上最高のグラフィックスによる究極の4Kゲーミング体験を実現
❹Axial-techファンは、オールラウンドな優れたデザインを備え、IP5X防塵機能に対応
❹2.7スロットデザインにより、冷却面積は前世代と比較して20%以上拡大
❺MaxContactテクノロジーにより、GPUチップとの2倍の接触が可能になり、熱伝導性を向上
❻Auto-Extremeテクノロジーによる自動化で、システムの信頼性を向上
❼Super Alloy Power IIは、プレミアム品質の合金製チョークコイル、固体ポリマーコンデンサ、そしてTuringのコアに動力を供給する高電流パワーステージを採用
❽GPU Tweak IIは直感的なパフォーマンス調整と温度制御を提供 (ASUS社より引用)
開封の儀
外観
「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」をチェックする
手に持った感じ「ドシッ!」と王者に相応しく重厚感あり見た目通り2.7スロットの厚みがあります。
うねるウィングブレードに形状が変わり、より冷却性能が高くなりました。
旧世代の「GTX 1080ti」と同じ外観ですが0.2スロット分の厚みが増しました。
左「RTX 2080ti」右「GTX 1080ti」
「RTX 2080ti」のインターフェースを拡大します。
場合によっては底面にスペースの余裕がなくファンが底面を擦るかもしれません。
接続ピンは「8ピン」と「8ピン」を使用します。
換装の際の準備
グラフィックボードを取り換えるときに古いドライバの削除をおススメします。
古いドライバ削除の詳しくはこちら!
LEDライティング「AURA」をインストール
「RTX2080ti」はユーティリティソフトのLEDライティングをインストールする必要があります。
ライティングの様子
是非お試しください。
それでは「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」のベンチマークを検証していきます。
「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」のスコアを検証
PC構成
【CPU】Core i7 「9900K」「9700K」「9600K」
【マザーボード】「ROG MAXIMUS XI FORMULA」
【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE RGB DDR4 3000MHz 8×4/32GB」
【GPU】「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」
【CPU】Ryzen 7 「2700X」
【マザーボード】「ROG STRIX X470-I GAMING」
【メモリ】CORSAIR社「VENGEANCE RGB DDR4 3000MHz 16×2/32GB」
【GPU】「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」
Core i7 の「9900K」「9700K」「9600K」とRyzen 7 「2700X」を用いてCPU性能で違いを見てみます。
旧世代「GTX 1080ti」と比較してみます。
SHADOW OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
「9700K」はゲームに最適なCPUとしてメンツを保ちました。
一方、フルHDでは「9600K」が他と大きく差を下回り残念です。
常時、60fpsでストレスなく納得できるゲームプレイが可能になりました。
両者とは体感的に差は感じられないのでフルHDで遊ぶのは勿体ない!
RISE OF THE TOMB RADER−「デフォルト設定」
特に「9700K」が圧倒しています。
フルHD-240Hzモニターを使って遊ぶなら心配になるスコアです。
デウスエクス マンカインド・ディバイデッド−「デフォルト設定」
激重タイトル「デウスエクス」で有名ですが、やはり「4K」は非常に重いです。
3年前のゲームなのに未だ「4K/60fps」を超えられないのは非常に残念な結果となりました。
「1080ti」とはどの位、進化したのか見てみます。
ひと通りゲームしてみた感想
最近、「RTX 2080ti」の導入を機にモニターをワンランク上げました。
まだ日本では未発売ですが非常に綺麗でマウスポインターもキビキビ反応し快適です。
【AORUS初モニター】GIGABYTE社「AORUS AD27QD 」をレビュー
解像度2540×1440であれば、ほとんどのゲームが90Hzから130Hzと、かなり高画質、かつ、滑らかな描画スピードで快適に遊べます。
さすがにフルHDでは、ほぼ144Hzで固定され「RTX 2080ti」の恩恵を受けにくいです。
良かったところ
❶モニターのミドルクラス「UWQHD」「WQHD」のどちらもストレスなくスムーズに遊べます。
❷比較的新しいゲームは冷却性能が優れているせいか爆熱はありません。
残念な点、注意する点
❶「レイトレーシング」「Dlss」対応ゲームが少ない
❷0.2スロット分、厚みが増し小型PCケースの底面に接触し入らない場合があります。
総評
2017年4月に発売された「1080ti」から1年8か月ぶりにパワーアップした新世代「RTX 2080ti」はモニタークラスをワンランク上げる素晴らしいグラフィックボードです。
フレームレートを優先して遊ぶため長い間フルHDで遊んでいましたが「フルHDの卒業」となりました。
新たなステージを目指し「GPU」の進化は、ますます加速していくでしょう!
お目通し戴き、ありがとうございました。
もしも、お時間がございましたら、お立ち寄りいただければ幸いです。
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