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2018年03月07日
化城諭品第七 消え去った城
勇気一つで物事をチャレンジしようとすることについては長い時間が掛かることが知られています。
また、勇気と直感だけの意気込みで無謀にも思えるチャレンジはすぐにもお金が儲かりやすいことも知られています。
それは世の中の難しさをすでに体験した人々の共通意見です。
本日の大通智勝仏も実は成仏するまでにはとても長い歳月を要しました。
大通智勝仏はまだ菩薩修行者だった頃、最初成仏を目指した時、それを知った天の神々は即座に素晴らしい心掛けに対する豪華な宝の上座を用意し修行させようとしました。
王であった大通智勝はその上座に着くと覚悟を定めて、心身を微塵も動かさない修行に入りました。
それ以来どれほどの歳月が過ぎ去ったことでしょう。
世の中は移り変わり今までにない新しいものばかりが降り続けました。
人々は変化に喜び、16人の王子たちは大通智勝の成仏の素晴らしさを十方世界各地へ渡って普及し続けました。
しかし、大通智勝は念願かなって成仏したように思えましたが、完全には真実を悟れず満足いかず未だ心身微動もせず何も語らない状態のままでした。
16人の王子は更に多くの一般衆生へ仏道を広く説いて導き渡る行動による修行を休まず続けました。
それから更に計り知れないほどの歳月が経過した後、遂に大通智勝仏は初めて悟りに至り広く衆生に法華経を説いたのでした。
その後、16人の王子も次々に各地で成仏しましたが、その中の一人が釈迦牟尼仏でした。
さて、大通智勝仏は釈迦牟尼仏の真の父親だったのでしょうか?
ところで、大通智勝仏は勇気一つだけの修行で成仏したケースと言えるではないでしょうか。
いずれこの大通智勝仏が王のままに沈黙の修行を続けていたあまりに長かった安息の城は架空だったとして一瞬に消し去られたのでした。
その時、行動で達成する修行の早さが再始動したのです。
(ぶっけん成安田)
https://jouan167.jimdo.com/buddha1107/
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