2015年04月07日
PM2.5や花粉症などのアレルギー症状を緩和するために必要なこと
はじめに
4月に入り、ポカポカとした春らしい陽気かと思えば、次の日には雨が降ったりと、
お天気が移ろいやすい季節となりました。
「桜花 とく散りぬとも 思ほえず 人の心ぞ 風も吹きあへぬ」と紀貫之の歌を思い出したのですが、
人の心と一緒で、桜の花も散ってしまうからこそ、儚く愛おしいものなんですよね。
などと、春の陽気に浮かれてばかりいられません。
というのも、春先は大気の状態が不安定なのと、
黄砂やPM2.5、大飛散するスギ・ヒノキ花粉、
今や公害ともいえるこれらの大気汚染は年々酷くなっています。
特にPM2.5に関しては、中国の首都北京で、
WHO(世界保健機構)が安全と認める限界値の20倍を超える数値も観測されており、
日本でも注意報が発令されるなど、
アレルギーに悩む人にとって脅威でもあります。
PM2.5とは2.5ミクロン(1000分の1ミリ)以下の微小粒子状物質の総称で、
工場や車の排気ガスから生成され、さまざまな汚染物質が付着している可能性があることが心配されています。
その多くは0.3ミクロン程度と極めて小さな物質です。
ちなみに、黄砂は5ミクロン前後、花粉は30ミクロン前後といわれています。
この小さな物質が体内へ入ると、肺から吸収されて血中へ有害物質が拡がってしまうことが懸念されており、
アレルギー体質の人だけに限らず、対策をしっかりと行う必要があります。
花粉症はスギやヒノキなど植物の花粉が原因となっておこるアレルギー疾患で、
現在、日本人の約2000万人が花粉症だといわれています。
花粉によって一度抗体が作られたところに、
再びアレルゲンとなる花粉が侵入すると、抗原抗体反応が起こり、
ヒスタミンなどの科学伝達物質が作り出され、
その結果、くしゃみや鼻づまりなどの鼻症状、
目のかゆみや結膜炎症状などの目症状、咽喉症状などが起こります。
免疫やアレルギーに関する身体のしくみとしては、
「ひとたび身体が記憶してしまうと二度と忘れることがない」というのが特徴ですから、
アレルギーを治すというより、アレルギー反応によって起こる諸症状を抑えたり、
コントロールすることを目的とした、
食生活の改善や皮膚の乾燥防止などによる予防が必要です。
腸内細菌と免疫・アレルギーには密接な関係がある
厚生労働省の「国民栄養調査成績」などの統計によると、
日本人が摂取する食品として、植物性食品のうち雑穀の摂取量が大きく減少し、
それに反して、乳・乳製品や肉類、卵類などの動物性食品の摂取量が大きく上昇しており、
このような食品摂取の変化が我々の健康に大きな影響を与えています。
良い影響としては、植物性食品と動物性食品の摂取のバランスが理想的なものとなり、
世界でも類をみない長寿をもたらし、結核などの感染症を大きく減少させています。
しかし他方、悪い影響としては、生活習慣病と、アレルギーなど免疫系の疾患が増加しており、
特に免疫機能の低下によるガンや感染症、
免疫機能の変化などによるアレルギーが増加しています。
免疫機能として重要なのは腸管免疫系といわれており、
免疫系全体の60%の細胞や抗体から構成されている最も大きな免疫系です。
この腸管免疫系には大きな特徴があり、
食品のように安全なものと、病原細菌のように病原性のあるものを識別する働きがあります。
腸管には1014個位の微生物が生息しており、
これら微生物群である腸内細菌が腸管免疫系を刺激し、その免疫的環境を左右することが分かってきています。
特に、ラクトバチルス菌やビフィズス菌などのグラム陽性菌がアレルギー反応を抑制するとした研究結果も出ており、
これらのプロバイオティクスが腸内フローラを改善して健康維持に貢献しているといわれています。
プロバイオティクスとは
プロバイオティクスには、乳酸菌、納豆菌、糖化菌、酪酸菌などがあり、
乳酸菌は動物性乳酸菌と植物性乳酸菌があります。
動物性乳酸菌には、ブルガリア菌、LG21乳酸菌、1073R-1乳酸菌、シロタ菌、カルピス菌、
ビヒダス菌、ビフィズス菌などがあり、
それらを用いた乳飲料、乳製品が多く販売されています。
腸内生存率が動物性乳酸菌の10倍といわれている植物性乳酸菌には、
ラクトバチルス・プランタラム、ラクトバチルス・プレビス、ラブレ菌などがあり、
ぬか漬け、しば漬け、キムチなどの食品に含まれています。
まとめ
上記のことから、
わたしは数年前からヨーグルト、ぬか漬け、キムチなどを毎日摂取するようにしてきました。
その甲斐あってか、それまで酷かった花粉症等のアレルギー症状が劇的に改善されました。
まだ完全に完治には至っておらず、肌のかゆみなどが残っていますので、
これらもアレルギー症状のひとつでしょうから、
できるだけ薬に頼らず、プロバイオティクスを含む食品の摂取にて
改善していこうと考えています。
これまで色々なヨーグルトを試してきたのですが、
わたしの考えでは、カスピ海ヨーグルトが一番のお勧めです。
カスピ海ヨーグルトはフジッコから種菌が発売されており、
市販の牛乳に種菌を混ぜて24時間常温放置するだけで
ヨーグルトとなる優れものです。
種菌は牛乳に混ぜて一度ヨーグルトにしてしまえば、
次には、作ったヨーグルト自身が種菌になりますので、
新しい牛乳に前回作ったヨーグルトを混ぜるといった具合に、
半永久的に使い回しが効きます。
(フジッコによりますと、種菌は1ヶ月毎に新しいものにした方がよいそうですが...)
夏場であれば、24時間も必要なく、12時間程度で十分発酵して
美味しいヨーグルトになります。
冬場はリビングなどの暖房が効いた部屋であれば、
次の日にはきっちりヨーグルトになっていますので、
年中新鮮なヨーグルトを食べる事ができるというわけです。
フジッコ カスピ海ヨーグルト手づくり用種菌(1セット)
それ以外にも、
自家製のぬか漬けを毎日食べるようにしていますが、
これも、ぬか、コブ、塩、アミノ酸、唐辛子などが始めから混ざった
ぬか床が販売されており、必ず美味しく漬けれるようになっています。
これを使って、春、夏はキュウリやナスやブロッコリー、秋、冬はダイコンやニンジンなどを漬けておけば
毎日ぬか漬けを食べる事ができますので、これもお勧めです。
中村食品 河村さんちの鉄粉ぬか床 1kg
みたけ 発酵ぬかどこ 1kg
これらのヨーグルトやぬか漬けを食べたからといって
すぐにアレルギー症状が改善するわけではないのですが、
私の場合、食べ続けた翌年にはまったく症状が出なくなりました。
また、腸内環境が整ったことから、
毎日スッキリと排便するようになりましたし、
なによりも、ウンチそのものが綺麗((^∇^))になりました。
綺麗というか、理想的なウンチといえばいいのかな。
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