2018年03月13日
秀逸な記事発見!!『高校時代の半分を独学で勉強して京大法学部に現役合格した話 <はてな匿名ダイアリーより>』
はてな匿名ダイアリー
自分のPCは起動時に毎日チェックするサイトの一覧を表示するように仕掛けている。
その甲斐あってか、時折素晴らしいブログに出会う事があるのだが、
本日も素晴らしいものに出会ったので共有しておく。
高校時代の半分を独学で勉強して京大法学部に現役合格した話
高校時代の半分を独学で勉強して京大法学部に現役合格した話
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二度と見れなくなるのは勿体無いので、コピーしときます。
お前は諦めるのがはやすぎる。
高い目標を下方修正するのはいつでもできるが、また京大を目指したいと思ってから低い目標を上方修正するのはきついぞ。
年間1人か2人だけ京大に行く公立高校にかよって、高校1年の4-12月に個別指導の英語だけを週2時間、
高校3年の9月-本番まで河合塾の京大数学と京大英語コースを受講。
それ以外は独学。で京大法学部に現役合格した。
学校に特進コースはなかったし、文系と理系の分けだけがあった。
部活には休まず通ってたし(運動系だったが大会は存在していなかった)、高校3年の夏休みとか1日2時間くらいしか勉強してなかった。
その際のノウハウを共有するから参考にしろ。それでもなお諦めるかどうかを考えろ。基本方針
まず学校の定期試験は無視しろ。残りの2年間で京大の学力に達してるかどうか、それだけを考えること。
定期試験で点数がとれようととれまいと、京大の受験には関係ない。
センターはともかく二次試験では満点を取る必要もない。せいぜい6割くらいだ、たしか。
完璧を目指す必要はないし、京大に入りたいなら合格ラインに達してさえいればいい。
今の段階で京大受験に必要なセンター科目・二次試験科目をしぼれ。
そしてあと2年での勉強計画を立てろ。ただし総合的な勉強量は考えておくように。
センターで日本史・二次試験で世界史を受験するという方針を高校2年で立てたせいで2年以降は世界史を完全独学でやることになり(2-3年は日本史の授業だった)、地獄を見た。
普通なら世界史・地理か日本史・地理を選ぶ。このあたりは独学の悪い所で、適宜誰かに相談して方針が変じゃないかどうかを確かめるというのは大事だろう。
一番大事なことを忘れているようだが、京大に受かるためには数学以外の勉強が不可欠だ。
京大を目指していたなら過去問くらいは開いたことがあるだろうし言うまでもないことだが、京大の二次試験は異質だ。ほぼほぼ全ての回答が記述式。
これで面食らう人間が多いが、実はあれはセンター試験を選択肢なしで解くだけという問題であることも多い。
センター試験の数学はたまに突飛な回答をするだろう。そういうことだ。つまり、センター試験レベルの知識がついていれば、京大の問題は実のところ解けてしまうのだ。
勿論一定以上の応用力は必要だが。
基礎的な勉強は学校で買わされた教科書・文法書・参考書を利用するのでOKなのだが、京大だとそれだけでは不足する。
今すぐ2ちゃんねる(今では5ちゃんねる)の大学受験板に飛び、各科目の総合スレを開け。
そこには10年以上前から構築された知のノウハウがつめこまれている。各スレのテンプレにある参考書一覧のことだ。
俺が受験生だった10年前と比べると今のインターネットはクソまとめアフィリエイトサイトで溢れてしまったが、
あそこに書かれている参考書は今でも変わらず良書だけを選んで書いてくれている。
高校3年の夏くらいまでにそこに書かれた京大レベルの参考書を数冊、2周〜3周解いている状態を考えろ。
そこから、どの参考書をいつまでに解いていればいいかを逆算してみること。ギッチギチに詰め込む必要はない。
無理に買いすぎる必要もない。あくまで、手持ちの範囲・出来る範囲でスケジュールを組むんだ。
勉強量だが、俺の場合は高校2年の段階から大体1日2-3時間を毎日やっていた。
朝起きて1時間、部活が終わって帰宅し、風呂に入って寝る前に1-2時間。試験前はもう少し勉強量を増やした記憶がある。
これを基本毎日やること。だが飽きたときはやらなくていい。
俺は何度か小説にはまって(ラノベだと戯言とか禁書とかイリヤ、文学方面だと村上春樹や夏目漱石)、
後で書いてる散歩だけしかやらない時期が何度もあった。毎日2時間くらいネットサーフィンしていた気もする。
必ず忘れずにやってほしいのが、毎日の各科目ごとの勉強量をメモしておくことだ。
今すぐ新しいノートを開き、1行目に京大の受験に必要な科目を全て列挙しろ。
現代文、古文、数学1、数学A、数学2、数学C、日本史、世界史、生物、英語、英単語etc...そして2行目から、毎日どの科目を自主的に何分勉強したか書いていけ。
これをやっておくだけでもモチベーション維持が随分違う。「あの科目しばらくやってないな」というのも一目でわかるから万遍なく勉強ができる。
個人的におすすめなのが、朝か夜に必ず1時間散歩しながら単語帳か一問一答を声に出して解くことだ。
運動しながら勉強をすることで脳が活性化して記憶に定着するとかいう理屈があるらしいが真偽は不明。
ただ、散歩することで運動にもなるし、つまらない暗記ものをやるときに家で寝てしまわないという利点がある。
勉強の気分転換にもなる。
ただ夜にやるときは安全と、女性の場合は治安等に気をつけてくれ、責任は持てない。俺は一度だけ国道の側溝に落ちた。個別具体的な勉強法について
数学に関しては、おそらく学校でチャート式を買わされてるだろう。買ってないなら買え。一年間でとにかくそれで勉強を繰り返せ。
勉強方法の基本は写経だ。例文に書いてるやり方でひたすら問題を解く。
まずは例題の回答方法を一字一句写経しろ。そして同じ解法で一字一句同じ書き方で解け。
数学が苦手なやつによくありがちだが、数学は論理でできている。
故に全ての問題は解法の論理を全て書き起こせば絶対に解けるはずなのだ。
わからない問題は解答例をやはり写経しろ。
いっちゃ悪いが高校数学レベルの問題なんてチャートに書いてることがすべてだ、青チャートである必要すらない。
俺は黄色チャートで乗り切った。
もしどうしてもわからない単元があれば、このサイトのpdfに載ってる当該単元に関わる章を全部読め。
当該ページは『高校数学+α』という、
「1+1がどうして2になるのか」という説明からはじまった高校数学に関する説明を全部やりきるすごい本の全文をpdfとして配布しているサイト。
最初から通読しようとするのはきついかもしれないが、わからないことがあればこの本を読めば絶対にわかる。
英語は今の段階であれば文法書を何周もしておくこと。
細かいことは言わん。何周もしろ。あと英単語帳は今から3ヶ月で全部暗記しろ。
高校3年にもなって英単語帳やるの馬鹿らしすぎるしリソースの無駄遣いだ。1日1時間やれば3ヶ月でどうにかなる。
京大英語の恐ろしいところは、主要な問題が英文和訳と日本語英訳だけというところだ。
和訳に関しては文法の基礎(センターで満点を狙える程度)をがっつり固めるのは当たり前として、それ以外に和訳の練習が必要だ。
絶対におさえておくべきなのが伊藤和夫『英文解釈教室』。
今からでいいので買って少しずつ、それこそ3日に1問・1問解くのに1時間かけてもいいから触れておくのがいい。
現代文は知らん、息抜きに小説たくさん読むとかするといい気がする……とぶん投げるのもよくないのだが、
いかんせんこの分野は扱いが難しい。なので俺が楽しかった参考書だけ紹介する。
小説問題の参考書としてすごく楽しかったのが、石原千秋の『大学受験のための小説講義』『教養としての大学受験国語』だ。
大学に入ってから知ったが、
石原千秋は文学理論を日本文学に当てはめることほぼほぼ初めて行った最初の人で(大学時代の知り合いに教えてもらったことなので詳しいことは知らんが)、
漱石研究者としては現代だとまず名前があがるくらい有名な人。この人のテクスト読解はすごく楽しいからおすすめ。
評論系だと、少し古いが『MD現代文・小論文』が主要なトピックスをおさえていておもしろい。
ただ、古いという批判も少しあるようなので一度書店で立ち読みしてみるのがいいかもしれない。
古文・漢文は、基本文法と単語は全部覚えるとして、あとは慣れという部分が大きい。
漢文には正直そんなに力入れなかったので割愛するが、
古文は小学館の古典文学全集シリーズのうち、平安時代あたりのものを1冊でいいので(たとえば源氏物語の1巻だけとか、
当該シリーズ26巻の『和泉式部日記/紫式部日記/更級日記/讃岐典侍日記』とか)読み切る。
文法を暗記しようとか、知識をあまさず覚えようとかしなくていい。次から次へと忘れていっていい。
ただし、注釈は全部読むこと、どの原文がどの訳文と対応しているのかを常に確認しておくこと。
これをやることで全体の時代的な知識を知る事ができるし、何より自信がつく。
日本史・世界史だけは例外的で、高校の授業を一字一句もらさず勉強すること。
これだけは独学が恐ろしく難しい。独学をやろうと思ったら山川出版の『詳説 世界史/日本史研究』を読み込むとかが必要になる。
『詳説世界史研究』は575ページあった。死ぬ。
強いて言うなら、世界史は参考書として『タテから見る世界史』『ヨコから見る世界史』を押さえておくとベター。
物事を俯瞰して押さえるのが大事。あと論述対策しておくこと。
生物は正直センターレベルだと独学することがない気がするので、やっぱりセンターで80-90を狙って勉強するのがいい。
政治経済は、申し訳ないが大学時代で知識がアップデートされすぎたのでどう勉強したのか覚えていない。すまん。
地理・物理・地学は勉強してないのでわからん。最後に
後半飽きてしまった部分があるので雑な投げ方していたところもあるし、思い出したら適宜加筆していくが、最後に1つだけ。
俺が挫折を味わったのは京大だった。六法の講義が何一つわからないのに周りの人間はすらすらと解いていく。
60点で可をとるのが関の山だったのに、
その横では「80点に届かないから問題解かなかった(ロースクールの受験には学部成績が影響するのでそういうことが往々にしてある)」という会話がなされている。
俺は2回生のときに法曹を目指すのを諦めた。
でも、それと同時にもっと楽しい事・面白いことを沢山知る事ができた。
政治学からは価値判断と切り離した広い視点を持つことを学んだし、哲学史からは人類史に通底する観念とその変遷の奥深さを知った。
プログラミングにはできないことも多いがそれ以上にできることが多いという、応用力の幅広さに助けられた。
京都の生活は、自転車を走らせればすぐ史跡にたどり着けるというのが最高だった。
そして、そんな環境で、自分と同じ興味を持った人間と同じ話ができるというのが何よりすばらしかった。
大学時代に比べたら、高校時代の記憶なんてほとんどないし、社会人になってから大学以上に楽しい環境にいたこともない(今の環境がだめという話ではないが)。
京大に限ったことではないと思うが、大学は、色んな学問を研究する色んな人間がひしめきあった結果、知的興奮の機会に満ち溢れている場になっている。
もし京大に行けなかったとしても、早稲田や慶応等のある程度一流と言われている大学であれば、絶対にそんな魅力を味わうことができるはずだ。
健闘を祈る。世界は広い。
まとめ
京大を受験しようとしている人だけでなく、受験生枠で読んでいて欲しい内容に思えます。
これは、高校受験でも同様。
社会では、『学歴よりもっと大切なものがある!』、『別に勉強できなくっても生きていける』って持論を語る方もいらっしゃいますが、どうせなら高学歴の方が良いと思います。
学生の時にひたむきに勉学に励んだ努力は、
後々生きてきます。
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