2016年04月13日
2016年4月12日 SQL Server 2005 のサポート終了と、 Windows 10 に対応するSQL Server のバージョン
2016年4月12日 SQL Server 2005 のサポート終了と、 Windows 10 に対応するSQL Server のバージョン
SQL Server 2005 のサポート終了/Extended support for SQL Server 2005 ends on April 12, 2016
コードネーム Yukon で親しまれていたSQL Server 2005 の延長サポートが2016年4月12日に終了しました。
昨年末の段階で、国内において17%程度の利用があるとされていただけに、
多くの利用者に影響を与えているのではないでしょうか。
そしてもうひとつ気になるのが、
Windows 10でサポートされるSQL Server がSQL Server 2014 Service Pack 1 とSQL Server 2012 Service Pack 2のみという話。
Windows 10 に対応するSQL Server のバージョン
2016年3月2日時点のテクニカルサポートによると、
Windows 10 は SQL Server 2008 R2をサポートしないと書かれいます。
Windows 8 と Windows オペレーティング システムのそれ以降のバージョンの SQL Server を使用します。
Using SQL Server in Windows 8 and later versions of Windows operating system
現在最も利用者が多いといわれているSQL Server 2008 R2 だけに、
Windows 10 でサポートされないというのは辛いところです。
特にパッケージソフトウエアを利用していて、そのソフトがExpress Edition を使用している場合には、
パッケージソフトウエア自体のバージョンアップが必要な場合があります。
こうなってくると、作業だけでなく、費用面においても大きな負担です。
また、各社ソフトウエアベンダーにおいても、
Express with Advanced Services を採用しているとなると、
配布するソフトウエアのサイズが1GBを超えることになり、
スムーズにインターネット経由での配布が行えない事も考えられます。
インターネットからのダウンロードだけでなく、
アップデート用のDVDを配布するなどの
対応が必要かもしれません。
【Microsoft SQL Server 2014 Express 】
【Microsoft SQL Server 2012 Express 】
勝手な話かもしれませんが、
そもそもExpress Edition を採用した理由は、
無料でRDB、RSBMSの必要最低限の機能を利用するためでした。
高度な機能を利用しないユーザーにとって、
SQL Server のバージョンアップは頭の痛い問題です。
SQL Server ではなく、別の無償RSDBMSは存在しないのでしょうか?
RDBMS
ウィキペディアにデータベースの比較が掲載されていました。
関係データベース管理システムの比較
これを見ると、大手データベースベンダーなどから、
多くのRSDBMSが出ていることがわかります。
その中で、対応するオペレーティングシステムを基準にして絞り込んでいくと、
Windows、Mac OSX、Linux、BSD、LINUXの全てに対応しているのは、
Apache Derby、Firebird、HSQLDB、H2 Database、Informix Dynamic Server、Ingres、
MySQL、MariaDB、PostgreSQL、SQLite などのようです。
ORACLEやDB2は該当しないようです。
次に、機能面からACID、参照性合成、トランザクション、Unicode対応などを搭載しているものを絞り込んでいくと、
Apache Derby、Firebird、H2 Database、Informix Dynamic Server、Ingres、
MySQL、PostgreSQLなどとなりそうです。
さらに、無償で利用するとなると、
本番環境では利用できないなどの成約なども含めて、
Apache Derby、Firebird、H2 Database、PostgreSQLや、
GPLの元で配布する場合にはMySQLが利用できそうです。
なお、MySQLを商用利用する場合は商用ライセンスを購入することができるのですが、
この場合はGPLではなくなります。
プログラムのソースコードを公開したくない場合は、こちらを選ぶ必要がありそうです。
本当は恐ろしい、MySQLのライセンス?
次に、各種設定、プログラミング例などの情報量の多さで絞り込んでいくと、
PostgreSQL、MySQL、Firebirdとなります。
日本 PostgreSQL ユーザ会
日本MySQLユーザ会
Firebird日本ユーザー会
特に、レン鯖を利用したり、JavaやPHPでWEBアプリを公開するなどの場合は、
MySQLかPostgreSQLを利用しての各種書籍が多く販売されているので、
これも大きな魅力かもしれません。
まとめ
少し調べてみたところ、
WEBアプリであればPostgreSQL、MySQLなどが便利そうです。
しかし、従来のクライアント/サーバー型のシステムで利用するとなると、
無償のRDBMSでは、SQL Server を超えるものはなさそうでした。
特に、オープンソースのRDBMSといえども、
GPLなどのライセンスを考慮すると、
商用ライセンスの購入が必要となるため、
Express Edition の優位性は高いです。
また、SQL Server Management Studio などのツール類も他を圧倒しており、
いざという時のメンテナンスのやり易さを考慮すると、
販売管理や財務会計などのパッケージソフトの多くが、
SQL Server Express Edition を利用しているのも頷けます。
WEBアプリ向けや組み込みだけでなく、
従来のアプリケーションで利用可能な無償のRDBMSの需要はまだまだあると思うのですが、
みなさんどう思いますか。
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