2016年09月29日
プラセンタの 美容と健康を 確かめる 連載-1
今回から、プラセンタについて「美容と健康」⇒美しくなること・即健康になる。という大前提を根底において、安全性と効果について確かめます。何回かの連載になります。最後にマトメとして、推薦できる使用例を載せることにします。
お急ぎの方は太字だけ拾い読みして頂いても概略はお分かり頂けます。
急ぐ掛ける急ぎで、詳細抜きで分かれば好い方は下の表を見てください。
先ず、プラセンタ(Placenta)とは胎盤のことを指しています。
一般的に「プラセンタ」というと、胎盤から抽出された様々な成分の「プラセンタエキス」のことをいいます。
胎児の発育に必要な、呼吸やタンパク質合成、有害物の解毒、ホルモンの分泌、排泄など、重要な働きをすべて胎盤が行なっています。胎児は急速に発育します。プラセンタはそのために重要な働きをする栄養素の宝庫です。
プラセンタの歴史的な背景
☆「ヒト由来プラセンタ」使用を記録から探ると、
ギリシャの医聖ヒポクラテス(紀元前400年頃)が医療に用いました。
エジプトの女王クレオパトラや、フランスの王妃マリー・アントワネットも若返りや美容のために使用したといわれています。
中国では秦の始皇帝(紀元前250年頃)以来不老長寿の妙薬として用いたと伝えられています。その後「紫河車(しかしゃ)」の名で漢方薬として珍重されていました。
日本でも江戸時代に紫河車を配合した「混元丹」が加賀の三大秘薬のひとつに数えられ、滋養強壮・不老長寿の薬として使われていました。
近代にプラセンタを医学的に利用し始めたのは、ロシアのフィラトフ博士です。プラセンタを体に埋める埋没療法を開発しました。
日本では、久留米大学医学部の故・稗田憲太郎教授が、埋没療法の効能を臨床的に確認しました。胎盤の研究に取り組み、胎盤からエキスを抽出して注射液にすることに成功しました。
1959年、稗田教授の開発したプラセンタ注射液は、肝硬変、肝機能改善薬「ラエンネンック」として厚生労働省から医薬品としての認可を受けました。
また、更年期障害、乳汁分泌不全改善薬として、プラセンタを利用した「メルスモン」という医薬品も使われています。
「プラセンタ療法」として認可された製薬メーカーのみが製造を許可されており、医療機関でのみ、その使用や処方が認められています。自律神経の調節、更年期障害、生理痛、肝機能の改善等の目的で使用されています。
最近は、医療分野に抗加齢医学と呼ばれる分野が登場しています。アンチエイジングとも呼ばれ、これまで不可能といわれていた、若返りを可能にしたといわれている医学のことです。
その医療品としてプラセンタが使用されているのです。衰え始めた身体機能を根本から立て直す働きがあるといわれ、若返りの効果が期待されています。注射や点滴でプラセンタを直接血液に取り入れる治療法であるために、非常に実感が早いといわれています。10年若返ったという感じです。
美容クリニックや皮膚科等では美容の目的でプラセンタ注射をすることも増えています。
医薬品に使われているのは、全てヒト由来のプラセンタです。
☆「プラセンタの成分」です。
タンパク質・脂質・糖質で構成されています。アミノ酸はタンパク質の基です。
このアミノ酸は体の細胞をつくる働きがあって、生命の源となる重要な栄養素です。
プラセンタには、グリシン・アラニン・アルギニン・ロイシン・里仁・バリン・スレオニン・イソロイシンなど11種類のアミノ酸が含まれています。
その他には、活性化に作用する成分も含まれています。ビタミンB1・B2・B6・B12・C・D・E・ナイアシン・ミネラル・酵素・核酸などです。これらの成分は体の働きを活発にする働きがあります。
これらのうち、ビタミンC・Eは活性酵素を抑制する抗酸化作用は、老化防止や免疫力維持にも欠かせない栄養素になっています。
その他に、カルシウム・ナトリウム・カリウム・リン・マグネシウム・亜鉛・鉄などのミネラル類も体内機能の調整作用が期待されます。
この微量要素が血液や体液の調整に役立っています。その他には酵素もあります。免疫力に消化酵素。血液や皮膚をつくる代謝酵素。
さらに核酸がありますDNAデオキシリボ核酸・RNAリボ核酸は、遺伝子の修復や新陳代謝を促します。
まだありますよ、成長因子です。上皮細胞増殖因子・線維芽細胞増殖因子・インシュリン様成長因子・インターロイキンです。
皮膚細胞を活性化することで、髪の毛や肌の悩みを解決したり、体内の臓器の細胞増殖を向上させて、健康を維持する働きがあります。
兎に角生命の根源である、母体内で赤ちゃんがつくられる栄養素がありますから、その効能は大いに期待されて、健康維持に使われています。胎盤栄養素の働きは驚異的です。
☆ヒトプラセンタの安全性
医療機関で処方される「ヒトプラセンタ」の錠剤は、国内の病院において正常分娩で出産した人間の胎盤を使っており、厚生労働省の認可が下りたごく限られた製薬メーカーの厳重な管理のもとで生産されています。
使われる胎盤は、妊娠入院時の複数回の血液検査により、肝炎やHIVなどのウイルスがないかを厳密にチェックされます。また、胎盤中の血液は特殊な高圧蒸気滅菌等により100%除去。たんぱく質はアミノ酸まで分解されるため、いわゆる狂牛病の異常プリオン(感染性のあるたんぱく質)の心配はもちろん、ステロイドホルモンも存在しないと言われています。
医療機関で取り扱うヒトプラセンタにおいて感染症が伝播したという報告は、国内外において一例もなく、安全性は極めて高いと考えられます。
ヒトプラセンタは医療機関でしか処方していません。市販のサプリメントは「ヒトプラセンタ」ではありません。
☆ヒトプラセンタを注射した方に限って、適用されるルールがあります。献血できないというものです。
(厚生労働省・報道発表資料 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/08/h0824-3.html)。ヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用者の献血制限について。この注射剤によるvCJD感染事例は報告されていないのですが、輸血や臓器移植と同様にヒト由来の臓器から製造されていることから、vCJDの伝播の理論的なリスクが否定できないため、安全対策上リスクが否定できないものには許可できません。念のための措置として、その使用者について問診により献血を制限しているのです。続き次回です。
お急ぎの方は太字だけ拾い読みして頂いても概略はお分かり頂けます。
急ぐ掛ける急ぎで、詳細抜きで分かれば好い方は下の表を見てください。
| ヒトプラセンタ | 動物・植物プラセンタ |
原材料 | 健康な人間の胎盤 | 豚・馬・羊の胎盤(稀に植物) |
ガイドライン | ある (厚生労働省・医薬品) | ない (化粧品類・サプリメントは健康食品) |
目的 | 医療目的 | 美容・健康 |
効果 | ある | 未知 (独立法人国立健康栄養研究所・調査) |
特筆 | 副作用・ほとんどない 感染例・世界中探しても皆無 | 人気がある |
先ず、プラセンタ(Placenta)とは胎盤のことを指しています。
一般的に「プラセンタ」というと、胎盤から抽出された様々な成分の「プラセンタエキス」のことをいいます。
胎児の発育に必要な、呼吸やタンパク質合成、有害物の解毒、ホルモンの分泌、排泄など、重要な働きをすべて胎盤が行なっています。胎児は急速に発育します。プラセンタはそのために重要な働きをする栄養素の宝庫です。
プラセンタの歴史的な背景
☆「ヒト由来プラセンタ」使用を記録から探ると、
ギリシャの医聖ヒポクラテス(紀元前400年頃)が医療に用いました。
エジプトの女王クレオパトラや、フランスの王妃マリー・アントワネットも若返りや美容のために使用したといわれています。
中国では秦の始皇帝(紀元前250年頃)以来不老長寿の妙薬として用いたと伝えられています。その後「紫河車(しかしゃ)」の名で漢方薬として珍重されていました。
日本でも江戸時代に紫河車を配合した「混元丹」が加賀の三大秘薬のひとつに数えられ、滋養強壮・不老長寿の薬として使われていました。
近代にプラセンタを医学的に利用し始めたのは、ロシアのフィラトフ博士です。プラセンタを体に埋める埋没療法を開発しました。
日本では、久留米大学医学部の故・稗田憲太郎教授が、埋没療法の効能を臨床的に確認しました。胎盤の研究に取り組み、胎盤からエキスを抽出して注射液にすることに成功しました。
1959年、稗田教授の開発したプラセンタ注射液は、肝硬変、肝機能改善薬「ラエンネンック」として厚生労働省から医薬品としての認可を受けました。
また、更年期障害、乳汁分泌不全改善薬として、プラセンタを利用した「メルスモン」という医薬品も使われています。
「プラセンタ療法」として認可された製薬メーカーのみが製造を許可されており、医療機関でのみ、その使用や処方が認められています。自律神経の調節、更年期障害、生理痛、肝機能の改善等の目的で使用されています。
最近は、医療分野に抗加齢医学と呼ばれる分野が登場しています。アンチエイジングとも呼ばれ、これまで不可能といわれていた、若返りを可能にしたといわれている医学のことです。
その医療品としてプラセンタが使用されているのです。衰え始めた身体機能を根本から立て直す働きがあるといわれ、若返りの効果が期待されています。注射や点滴でプラセンタを直接血液に取り入れる治療法であるために、非常に実感が早いといわれています。10年若返ったという感じです。
美容クリニックや皮膚科等では美容の目的でプラセンタ注射をすることも増えています。
医薬品に使われているのは、全てヒト由来のプラセンタです。
☆「プラセンタの成分」です。
タンパク質・脂質・糖質で構成されています。アミノ酸はタンパク質の基です。
このアミノ酸は体の細胞をつくる働きがあって、生命の源となる重要な栄養素です。
プラセンタには、グリシン・アラニン・アルギニン・ロイシン・里仁・バリン・スレオニン・イソロイシンなど11種類のアミノ酸が含まれています。
その他には、活性化に作用する成分も含まれています。ビタミンB1・B2・B6・B12・C・D・E・ナイアシン・ミネラル・酵素・核酸などです。これらの成分は体の働きを活発にする働きがあります。
これらのうち、ビタミンC・Eは活性酵素を抑制する抗酸化作用は、老化防止や免疫力維持にも欠かせない栄養素になっています。
その他に、カルシウム・ナトリウム・カリウム・リン・マグネシウム・亜鉛・鉄などのミネラル類も体内機能の調整作用が期待されます。
この微量要素が血液や体液の調整に役立っています。その他には酵素もあります。免疫力に消化酵素。血液や皮膚をつくる代謝酵素。
さらに核酸がありますDNAデオキシリボ核酸・RNAリボ核酸は、遺伝子の修復や新陳代謝を促します。
まだありますよ、成長因子です。上皮細胞増殖因子・線維芽細胞増殖因子・インシュリン様成長因子・インターロイキンです。
皮膚細胞を活性化することで、髪の毛や肌の悩みを解決したり、体内の臓器の細胞増殖を向上させて、健康を維持する働きがあります。
兎に角生命の根源である、母体内で赤ちゃんがつくられる栄養素がありますから、その効能は大いに期待されて、健康維持に使われています。胎盤栄養素の働きは驚異的です。
☆ヒトプラセンタの安全性
医療機関で処方される「ヒトプラセンタ」の錠剤は、国内の病院において正常分娩で出産した人間の胎盤を使っており、厚生労働省の認可が下りたごく限られた製薬メーカーの厳重な管理のもとで生産されています。
使われる胎盤は、妊娠入院時の複数回の血液検査により、肝炎やHIVなどのウイルスがないかを厳密にチェックされます。また、胎盤中の血液は特殊な高圧蒸気滅菌等により100%除去。たんぱく質はアミノ酸まで分解されるため、いわゆる狂牛病の異常プリオン(感染性のあるたんぱく質)の心配はもちろん、ステロイドホルモンも存在しないと言われています。
医療機関で取り扱うヒトプラセンタにおいて感染症が伝播したという報告は、国内外において一例もなく、安全性は極めて高いと考えられます。
ヒトプラセンタは医療機関でしか処方していません。市販のサプリメントは「ヒトプラセンタ」ではありません。
☆ヒトプラセンタを注射した方に限って、適用されるルールがあります。献血できないというものです。
(厚生労働省・報道発表資料 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/08/h0824-3.html)。ヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用者の献血制限について。この注射剤によるvCJD感染事例は報告されていないのですが、輸血や臓器移植と同様にヒト由来の臓器から製造されていることから、vCJDの伝播の理論的なリスクが否定できないため、安全対策上リスクが否定できないものには許可できません。念のための措置として、その使用者について問診により献血を制限しているのです。続き次回です。
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