2018年05月18日
「ヤニー」と「ローレル」どちらに聞こえる? 大論争でSNS二分
「ヤニー」と「ローレル」どちらに聞こえる? 大論争でSNS二分
http://www.afpbb.com/articles/-/3174967
「ヤニー」と「ローレル」どちらに聞こえる? 大論争でSNS二分
2018年5月17日 17:20 発信地:ワシントンD.C./米国
【5月17日 AFP】「Yanny(ヤニー)」と「Laurel(ローレル)」、あなたはどちらに聞こえる?──2音節のみの短い音声を添えてこう問いかけるツイッター(Twitter)の投稿が、インターネット上で爆発的な騒ぎを巻き起こしている。ユーザーたちの回答は真っ二つに別れ、両者とも譲る気配はない。
16日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)によると、この音声はもともと米ジョージア州の高校生ローランド・サボー(Roland Szabo)さん(18)が学校の課題でオンラインの語彙(ごい)辞典を使用中に見つけて録音し、ソーシャルニュースサイトのレディット(Reddit)に投稿したもの。
級友たちに聴かせたところ、「Yanny」と「Laurel」で意見が分かれたためサボーさんは興味をそそられ、別の友人にもデータを送付。この友人がインスタグラム(Instagram)に音声を投稿して投票を呼び掛けたものが拡散され、世界中のネット上で有名人をも巻き込んだ大激論を招いた。
「Yannyだ」と断言したのは、ホラー小説の大家スティーブン・キング(Stephen King)氏。一方、モデルのクリッシー・テイゲン(Chrissy Teigen)さんは「どう聞いてもLaurelでしょう。どうしたらYannyに聞こえるのか、見当もつかない」と述べている。
ジョーク合戦も展開されており、米国防総省の公式ツイッターアカウントまでもが参戦。海兵隊の教官が新人隊員を叱りつける写真に「私は#Yannyと言ったんだ、新米!#Laurelじゃない!」とのコメントを添えて投稿した。
音声を聞いた人のほとんどが、どちらか一方にしか聞こえないと答えることも議論に拍車をかけている。ちなみに、AFPワシントン支局内では17人が「Yanny」、14人が「Laurel」で、混ざって聞こえたり2回目には違うふうに聞こえたりしたスタッフが3人いた。
■カギは脳のはたらき
音響記録・再生技術の研究開発を行うサンフランシスコの企業、ドルビーラボラトリーズ(Dolby Labs)のポピー・クラム(Poppy Crum)主任研究員は、聴いた人の置かれた環境が周波数に影響し、どう聴こえるかが変わると指摘する。ヘッドホンを使ったか、スピーカーで聴いたかという点だけでも違うという。
「中程度の、もしくは高い周波数を強調すると『Yanny』に聞こえ、低い周波数を強調すると『Laurel』と聴こえるようになる」とクラム氏は説明。人間の脳は音声を聞くと、あいまいな音を「カテゴライズ」しようとするため、今回の音声では答えが「Yanny」派と「Laurel」派に二分されることになったと述べた。
「本当の真実というものはありません。あるのは、私たちが何を真実だと知覚したかということだけです」とクラム氏は語っている。
議論の的となった音声は、「https://twitter.com/CloeCouture/status/996218489831473152」で聞くことができる。(c)AFP
AFP
via AFPBB News アクセスランキング http://www.afpbb.com/
May 18, 2018 at 09:31AM
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2018年5月17日 17:20 発信地:ワシントンD.C./米国
【5月17日 AFP】「Yanny(ヤニー)」と「Laurel(ローレル)」、あなたはどちらに聞こえる?──2音節のみの短い音声を添えてこう問いかけるツイッター(Twitter)の投稿が、インターネット上で爆発的な騒ぎを巻き起こしている。ユーザーたちの回答は真っ二つに別れ、両者とも譲る気配はない。
16日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)によると、この音声はもともと米ジョージア州の高校生ローランド・サボー(Roland Szabo)さん(18)が学校の課題でオンラインの語彙(ごい)辞典を使用中に見つけて録音し、ソーシャルニュースサイトのレディット(Reddit)に投稿したもの。
級友たちに聴かせたところ、「Yanny」と「Laurel」で意見が分かれたためサボーさんは興味をそそられ、別の友人にもデータを送付。この友人がインスタグラム(Instagram)に音声を投稿して投票を呼び掛けたものが拡散され、世界中のネット上で有名人をも巻き込んだ大激論を招いた。
「Yannyだ」と断言したのは、ホラー小説の大家スティーブン・キング(Stephen King)氏。一方、モデルのクリッシー・テイゲン(Chrissy Teigen)さんは「どう聞いてもLaurelでしょう。どうしたらYannyに聞こえるのか、見当もつかない」と述べている。
ジョーク合戦も展開されており、米国防総省の公式ツイッターアカウントまでもが参戦。海兵隊の教官が新人隊員を叱りつける写真に「私は#Yannyと言ったんだ、新米!#Laurelじゃない!」とのコメントを添えて投稿した。
音声を聞いた人のほとんどが、どちらか一方にしか聞こえないと答えることも議論に拍車をかけている。ちなみに、AFPワシントン支局内では17人が「Yanny」、14人が「Laurel」で、混ざって聞こえたり2回目には違うふうに聞こえたりしたスタッフが3人いた。
■カギは脳のはたらき
音響記録・再生技術の研究開発を行うサンフランシスコの企業、ドルビーラボラトリーズ(Dolby Labs)のポピー・クラム(Poppy Crum)主任研究員は、聴いた人の置かれた環境が周波数に影響し、どう聴こえるかが変わると指摘する。ヘッドホンを使ったか、スピーカーで聴いたかという点だけでも違うという。
「中程度の、もしくは高い周波数を強調すると『Yanny』に聞こえ、低い周波数を強調すると『Laurel』と聴こえるようになる」とクラム氏は説明。人間の脳は音声を聞くと、あいまいな音を「カテゴライズ」しようとするため、今回の音声では答えが「Yanny」派と「Laurel」派に二分されることになったと述べた。
「本当の真実というものはありません。あるのは、私たちが何を真実だと知覚したかということだけです」とクラム氏は語っている。
議論の的となった音声は、「https://twitter.com/CloeCouture/status/996218489831473152」で聞くことができる。(c)AFP
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